【DWCS S09Ep01】ボクシングで制圧、タイ・ミラーがドラゴからフルマークの判定勝ち
<ウェルター級/5分3R>
タイ・ミラー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジミー・ドラゴ(米国)
低い姿勢のドラゴが右ロー。ミラーは前足でミドルハイを蹴っていく。ドラゴが右オーバーハンド、そして鋭いローを蹴る。リーチで上回るミラーは左ジャブから右を伸ばす。左右のローを蹴るドラゴはジャブを当てる。右オーバーハンドを伸ばしたミラーは、距離が近づくと首相撲からヒザを入れる。ドラゴはそのままクリンチでケージに押し込み、間合いを取り直した。
ドラゴは左ハイ、アッパーに左フックを当てる。ミラーもワンツーを打ち返し、パンチの交換に全く怯むことはない。カーフを蹴ったドラゴだが、右を被弾してキャンバスに手をつく。それでも手を出すドラゴに、ミラーはもう一発右を決める。さらに右を見せてアウトに動き、左を決めたミラーがジャブを続ける。リードハイからワンツー、さらにロングジャブを決めたミラーが大振りのドラゴの右をかわし初回を終えた。
2R、右カーフを連続で蹴ったドラゴに対し、ミラーはダブルジャブから右ストレート。さらにワンツーのコンビと圧を高める。さらに左リードを当てたミラーは、近距離ではヒザを狙う。ドラゴもハイから首相撲、ヒザを入れるとワキを潜ってバックに回る。ミラーは胸を合わせ、ヒジを打って離れる。ボディから左フックのドラゴが、左ヒジを狙うがクリーンヒットはない。と踏み込みに右を合わされ、腰が落ちたドラゴは距離を詰めるが左フックを被弾。さらにジャブから右を入れるミラーは、ついにジャブでドラゴの腰を落とさせる。
ラッシュを掛けないミラーは、踏み込んで右アッパーを決める。左ボディを受けダブルレッグでヒザをつくが、ミラーは攻勢を譲らずクリンチで左ヒジ。ラウンド終了間際にも、ミラーは右を決めた。
最終回、KOの指示が出たミラーは左リードハイから、右アッパー。姿勢を乱したドラゴに右を当て、フックをかわして左を打ちこむ。ジャブの差し合いでもリードし、ワンツーのミラーはドラゴのスピニングバックフィストをブロックしてワンツー。KOという結果を得るために圧を掛け続け、手を出し続けるミラー。ドラゴも粘り、右フックをヒットさせる。と、右を入れたミラーはノーガードのドラゴにもう一発右を続ける。残り1分、ドラゴのスピニングバックエルボーを被弾したミラーの動きが一瞬止まる。
逆転を諦めないドラゴが、左フックをヒット。質量が落ちたミラーは、最後はドラゴの動きを見てタイムアップを迎えた。結果、フルマークで判定勝ちしたミラーは「凄くハッピーだよ。外から殴るように距離を創った。でもタフだった。とにかく動きを止めないよう戦った」とバックステージインタビューで話した。