【DWCS S09Ep01】打撃も激闘から、最後はTDコントロール。完勝のパンフェロフは契約できるか?!
<ミドル級/5分3R>
ユーリ・パンフェロフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
クリストフ・エヴェル(チリ)
2023年以来の再挑戦となったパンフェロフ。エヴェルは6月のUFC317にショートノーティス出場予定も体重を落としきれず、コンテンダーシリーズで仕切り直しとなった。ワンツーから前に出るエヴェルが、カーフを蹴っていく。飛び込んでパンチ、左右のローと手数で上回るエヴェルに対し、パンフェロフがショートのフックから右をヒット。ガードの上からパンチを纏める。
パンフェロフは近距離で右をヒットさせると、ショートのコンビを繰り出す。エヴェルは首相撲からヒザ、離れてパンフェロフと遠いレンジで戦いたい。ローから左フックを入れたエヴェルだが、パンフェロフがダブルレッグでテイクダウンを決め、スクランブルでバックに回る。胸を合わせて立ち上がろうとしたエヴェルを潰したパンフェロフが、ワンフックでリストコントロール。
上を向かされ背中をつけたエヴェルが、背中を預けてケージまで移動。ここで正対していくが、パンフェロフはレッグマウントへ。さらに立ち上がり際にバックに回ったパンフェロフが、パンチや鉄槌を落とし背中を伸ばさせる。残り20秒、エヴェルはロールからスクランブルに持ち込みスタンドに戻る。直後にパンフェロフが右オーバーハンドをヒットさせ、ラッシュで初回を攻め抜いた。
2R、ショートの左フックの連打、ローで仕掛けたエヴェルだが、ここはパンフェロフの距離だ。打ち返されながら、エヴェルが右フックをヒットさせる。たまらず組んだパンフェロフはテイクダウンは奪えず、エヴェルの圧を受ける。それでも右を打ち返したパンフェロフだが、エヴェルも前に出て左を伸ばす。パンフェロフはダブルジャブからワンツー、さらに左を打ち込む。エヴェルは組んでボディロック&小外でテイクダウンを奪うと、マウント&肩固めを仕掛ける。背中を見せて防いだエヴェルは、そのままリストを取られて後方から殴られる。
半身のワンフックからエヴェルは、上を向かされマウントを取られる。殴り、背中を向かせたパンフェロフだがエヴェルも懸命に半身で耐える。パンフェロフがついに両足をフックし、ボディトライアングル。エヴェルは手首を掴んでRNCを防ぐ。乗りすぎで落とされたパンフェロフは、エヴェルのパウンドに胸を蹴り上げる。立ち上がったエヴェルが、飛びこんでいく。このタイミングで起き上ったパンフェロフがボディロックでトップを取り返しラウンドが終わった。
最終回、ワンツーを入れたパンフェロフ。エヴェルも左ボディでえぐる。パンフェロフは一旦クリンチへ。離れてから打撃戦――と思いきや、2Rと同じようにテイクダウンを決める。尻餅状態からウィザーで立ち上がったエヴェルに対し、パンフェロフが離れる。エヴェルはボクシングの距離でもやり合うようになり、パンフェロフは「来い」とアピール。両者、体の軸が乱れ疲れたなかでパンチを交換させる。とパンフェロフはここも飛びこんで小外でテイクダウンを決めると、バック奪取。腕十字を狙いつつ、エヴェルの右腕も足でフックしにいく。
エヴェルは腕こそフックさせなかったが、ボディトライアングルに捕らえられ逃げることができない。後方から殴る。最後の20秒で胸を合わせてスタンドに戻ったエヴェルだが、すぐにパンフェロフがボディロックへ。そのまま時間になり、パンフェロフがフルマークの判定勝ち。実況陣は「これはUFCでなく、コンテンダーシリーズ。ダナ・ホワイトがサインをするか」と激闘にも、非常に厳しい見方を示した。
「ずっとフィニッシュは狙っていた。でも、そうできないこともある……。合衆国に住むロシア人を代表して戦ったけど、十分じゃなかった。契約して、もっとデキることを示したい。2度目のチャンスを与えてくれて嬉しかった。本当にエキサイトしたよ」とパンフェロフはバックステージインタビューで話した。