【ONE172】ペッディージャー・ルッカオポーロントンが、健闘KANAを下し王座防衛
<ONEキックボクシング世界女子アトム級選手権試合/3分5R>
ペッディージャー・ルッカオポーロントン(タイ)
Def.3-0
KANA(日本)
中央を取ったペッディージャーが、KANAの蹴り足をキャッチして注意される。ミドルからパンチのKANAだが、ペッディージャーも右ストレートを入れる。ボディから顔面を殴り、インローを蹴ったペッディージャーと、近い距離でKANAがパンチを交換する。スイッチしたKANAはスピニングバックフィストをローに合わせる。これが軽く当たったペッディージャーが笑みを見せる。2度、回転系のパンチを放ったKANAはスイッチを織り交ぜ、ミドルからボディ、アッパーと手数で上回った初回となった。
2R、ペッディージャーがパンチからローのコンビを見せ、距離を詰めてワンツーを決める。さらに右フック、前蹴りから右ハイと圧を強めるペッディージャーはヒザをボディに突き刺す。KANAのパンチ後にヒザ、スピニングバックフィストは防御したペッディージャーが前蹴りでKANAを突き放し、ここから接近戦でパンチのラッシュをかける。KANAも打ち返すが、圧&手数とも上のペッディージャーのボディにコンビをいれたKANAが、左ハイもこの回は王者が取り返した。
3R、大きく頭を振って互いのパンチをかわした両者。KANAは左ジャブを当て、ペッディージャーが右フックを入れる。掴みでペッディージャーに2度目の注意が入り、次は減点だと告げられる。頭が当たるような距離で拳を交換するなか、ペッディージャーがスピニングバックフィストをバックステップでかわしたKANAに左をヒットさせる。さらにヒザを入れると、KANAも掴みに注意が入る。再開後は、やや遠目の距離で両者が強振するなかでペッディージャーがヒザを有効に使う。KANAも右アッパーを見せたが、ここもペッディージャーが優位だったか。
4R、ペッディージャーが右ミドル。KANAはワンツーから前蹴り、足を下すと構えが変わっている。両者、近い距離での打ち合いのなかでどうしてもクリンチをしてしまい、ついにKANAにイエローカードが提示される。再開後、近い距離でハイキックを繰り出したKANAに対し、ペッディージャーは右を入れヒザへ。と、ペッディージャーにも掴みでイエローが提示される。こうなると互いに拳に力が入り、足を止めての打ち合いへ。KANAのヒザ蹴り、ペッディージャーのハイと力がこもった打撃の応酬が続いた。
最終回、ペッディージャーが前へ。互いに相手の蹴りをかわし、近づくとペッディージャーが左フックを打ち込む。KANAはミドル、ペッディージャーは左フック。互いに攻め手を緩めず、ペッディージャーのローでKANAが尻もちをつく。右ボディ&左フックを決めたペッディージャーは、ペンチの回転が落ちない。激しい打ち合いも、軸が乱れないのはペッディージャーではあった。最後まで積極的に攻撃し続けた両者、結果はペッディージャーが3-0で勝利し王座防衛に成功した。ペッディージャーはムエタイの王座奪取を宣言、アリシア・エレン・ホドリゲスをコールアウトした。