【UFN167】5日前のオファーを受けたヤング。UFC契約の通過儀礼? シェエソンが一方的な判定勝ち
<女子バンタム級/5分3R>
メイシー・シェエソン(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
シャナ・ヤング(米国)
8日前のインヴィクタFCを病欠したヤングが、5日前のオファーで決めたUFCデビュー戦。左サイドキックから左ハイを蹴るヤングに鋭いワンツーからパンチを纏めるシェエソンはハイキックを2度、受けそうになる。シェエソンは首相撲からヒザ蹴りをボディに纏め右腕を伸ばしてヒザを防ぐヤングに、投げを打ってからヒザを続ける。シェエソンはヤングが嫌がって離れたところにパンチ、再び組んでエルボーを打ち込む。さらに連続で二―を突き上げるシェエソンはダーティーボクシング、そしてヒザへ。ヤングもエルボー、左フックを返すが、首相撲からニーに動きを遮断される。ついには顔面にヒザ蹴りを被弾するようになったヤングは、ヒザ蹴りをキャッチして組みつきテイクダウンへ。
耐えたシェエソンがまたも首相撲&ヒザ蹴り、ハイキック後に組んでヒザから小外掛けへ。スクランブルでバックに回ったシェエソンはパンチを纏め時間──10-8が妥当なラウンドとなった。
2R、左ジャブを伸ばすシェエソンはヤングの左ミドルを受けても構わず前に出る。ヤングはフックをヒットし、テイクダウン狙い&スタンドのギロチンを防ぐ。さらにスクランブルから小手を決めて内股でシェエソンを投げたヤングだったが、ボディロックを崩しにかかりバックを許してしまう。ヤングが前転しガードを取るも、シェエソンはレッグドラッグ状態でいつでも足を抜ける態勢からパンチを落とす。
その隙に腰を動かせるようになったヤングが50/50へ。上半身の体重をかけて潰したシェエソンはエルボー、左の鉄槌を落とす。パウンドに足関を狙う素振りを見せたヤングは殴られながら2R終了を迎えた。
3R、ヤングのカカト落としをキャッチしたシェエソンがテイクダウン、ヒザ十字狙いを潰してパンチを打ちつける。結果、バックを許して殴られるヤングは右腕を喉下にねじ入れられる。左足で右足をフックする状態では、ブルドッグチョーク気味に絞めるしかなくシェエソンはパンチに転じる。シングルフックから足を抜いてなお、体重を浴びせて背中を伸ばしたシェエソンがパンチを続ける。腰を上げ、前転からガードを取りに行くヤングは、サイドを取られ背中を譲る。ワンフック&絞めを狙うシェエソンが攻め続けた15分の末、フルマークで判定勝ちを手にした。
ヤングとしてはUFCと契約した──ことが最も大切な試合だったのかもしれない。