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【ONE108】ナイリーン・クローリー戦へ、平田樹 in ジャカルタ「相手はラッキーで出られるようなモン」

Itsuki Hirata【写真】ファイトウィークらしい表情になってきた平田樹(C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・セナヤンで開かれるONE108「Warrior’s Code」で、平田樹がビー・ニューイェンの代役ナイリーン・クローリーと対戦する。

MMAPLANETでは対戦相手変更の知らせを受ける前日に平田のインタビューを行い、その時点での意気込みを尋ねていた。ここで対戦相手が変更された時の心情、そして新しい相手=クローリー対策などをジャカルタで尋ねた。

ファイトウィークに入り表情が引き締まっていた平田だが、その実──初めてのインドネシア・ジャカルタにカルチャーショックを受けていた。


──宜しくお願いします。おっ、表情も引き締まってきましたね。

「いやぁ……ジャカルタがヤバくて」

──ジャカルタがヤバいですか?(笑)

「ハイ。ジャカルタ、ヤバいです。外を散歩してビックリしました。そこらへんで流れている水で歯を磨くとか言っている子がいて……ヤバいなって。めちゃくちゃ免疫が強そうで(笑)。

マジで街並みはビックリしました。屋台とかあって、何を食べているんだろうとか……。ここの人達って、格闘技をやったら凄く強くなるんじゃいかって思います。どれだけ日本が恵まれているか、ジャカルタにきて分かりました。これまで上海と日本大会だったので、衝撃を受けましたね。野犬がいるんですよ!! 噛まれたら狂犬病があって、危ないんですよね?」

──平田選手のお父さんが生まれた頃の日本もそうだったと思いますよ(笑)。

「お父さんは、なんか楽しんでいました(笑)」

──しかし、いきなりジャカルタ・ネタから入るとは思わなかったです。

「もう衝撃的過ぎて。テレビで視るような感じでした。夜にコンビニ行くときとか、ゴキブリがいっぱいいて。サンダルを履いていたので、もう本当に嫌でした。大きなカエルの死体に虫がたかっているし……ここはヤバいなって(笑)。とにかく衝撃的でした。走ろうと思って外に出ても、雨は降ってくれるは汚いわ。泥だらけで、走るのはやめました。

朝もレストランでフルーツ食べようと思ったら、虫が出てきて……」

──ジャカルタ衝撃ネタが尽きないですね(笑)。

「もう衝撃的過ぎて。でも2泊したら、結構なれてきました(笑)」

──アハハハ。衝撃的といえば、日本で話を伺った翌日にニューイェンの欠場で、対戦相手が代わる事態に陥るとは思いもしませんでした。

「自分もビックリしました。結構、ニューイェンさんとやりたかったので、あのタイミングでできないことは『マジか』と思いました。でも仕方ないと思っていたんですけど、Abemaの北野(雄司)さんがインスタでニューイェンが海で遊んでいる写真を挙げていて『コイツ、ケガしてんのか?』って(笑)。

ヒジを怪我したって聞いていたのに、なんかバイクに乗っていて。まぁ、良いか……。次、出来るチャンスがあったら必ずやってやります」

──そして代役クローリーとの試合を受けましたが、映像とかチェックした上での判断だったのでしょうか。

「見る前に『試合はしたいです』とは伝えていました。取り敢えず、試合はしたいと思っていました。それから正式に『やります』と返事したのは2日後でした。『ニューイェンさんができるようになったら、また組んでください』とお願いして」

──では新しい対戦相手のクローリーに関して、どのような印象を持っていますか。

「キックボクシングのどっかのベルトを持っていたし、弱い相手じゃないと思っています。でも打撃の選手に変わりないですし……ただサウスポー相手の練習をけっこうしていたので、練習内容も変えました。距離感が変わってしまったので難しかったです」

──組むことを考えると、右手で相手を捕まえやすくなるとも考えられます。

「そうですね、距離は良くなります。サウスポーよりかは入りやすいです。打撃に関しても、これまではただパンチを打つことしか考えてこなかったんですが、ステップを取り入れて、動きながらパンチを出すこととか練習してきました。

そうすると組みでも、これまで近寄ってからだったのが、ダブレッグやシングルレッグから連係で組みの形に入れるようになってきたと思います。動きの中の打撃は練習でも当たっていたし、そこは伸びたところだと思います。寝技だけに頼らないで、ちょっと打撃もやりたいんで。そこを使って詰めてから寝技かなって思っています」

──見るからにフィジカルが強そうです。

「どうなんだろう……確かに、力は強そうですね。動画を見ていても組んで投げるシーンも多かったので、体の強さには自信があるんだと思います。でも、何があろうが私が勝つことには変わらないので。そこでだけですね。しっかり勝って、日本に帰りたいです」

──クローリーもインタビューで、『イツキに勝ってアトム級の戦いに加わる』という意志の強さを見せていました。

「アハハハ。残念ながら無理ですね。自分もまだ3戦目ですけど、相手はラッキーで出られるようなモンなんで。そこはしっかりと止めを刺して……と考えています」

■ONE108対戦カード

<ONE Super Seriesムエタイ世界フェザー級王座決定戦/3分5R>
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
デトリット・サティアンムエタイ(タイ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
レオナルド・アタイジ(ブラジル)
ライニア・デリダー(オランダ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ユーリ・ラピクス(モルドバ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
コン・シチャン(カンボジア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
松嶋こよみ(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ナイリーン・クローリー(ニュージーランド)
平田樹(日本)

<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
ヤン・フェイ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アブロ・フェルナンデス(インドネシア)
アハマッド・エコ・プリアンドノ(インドネシア)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
サヴァス・マイケル(キプロス)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・ストロー級/5分3R>
アンディ・ホーソン(英国)
ジョシュ・トナー(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エギー・ロステン(インドネシア)
ファイジャル(インドネシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
デミ・ユリアント(インドネシア)
アントニス・ムヤック(インドネシア)

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