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【ONE108】松嶋こよみと対戦、キム・ジェウン─02─「自分と戦うのであれば死ぬ気で来てください」

Jae Woon Kim【写真】改めて、言葉は丁寧。そして感じも凄く良い青年。だけど口にした言葉を文字すると、なかなか。それだけ覚悟を持って取材から、戦いに挑むような感じなのだろう (C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・セナヤンで開かれるONE108「Warrior’s Code」で松嶋こよみと対戦するキム・ジェウン・インタビュー後編。

ONEデビュー戦後の涙は、亡き父、そして離れて暮らす母への想いがあった。そして、今は韓国を離れて暮らす母を呼び戻すために──彼は死ぬ気で松嶋と戦うという。

<キム・ジェウン インタビュー前編はコチラから>


──だから、試合後にあの涙があったのですね。

「あの試合で勝った時は、本当に感激しました。絶対にMMAを辞めることは許されないです。負ける気もないですし、負けても死ぬまでにMMA界に名を遺すという覚悟でいます」

──その気持ちを持って、念願のONEで戦えたのですね。

「クォン・ウォンイルがONEで戦っていたので、自分もTOP FCとの契約が切れるのを待って交渉してもらって、ようやくチャンスを得ることができました」

──目標はマーチン・ウェンということですが、ジャカルタで戦うことになった松嶋選手の印象を教えてください。

「ステップが激しくて、レスリングと打撃のコンビネーションが変則的。そしてパワフルな選手ですね」

──チームメインとのクォン・ウォンイル選手が戦って、判定負けをしています。それだけ情報も豊富ではないですか。

「ウォンイルと自分はスタイルが違いますが、彼が犯したミスは自分もしてはいけない。そういう風に受け止めています。そしてクォン・ウォンイルと松嶋選手ではフィジカルの違いがありましたが、自分と彼の間にはそのような差がないです。そういうつもりで準備しています。

個人的には松嶋選手は自分のレスリングや打撃など、自分の攻撃が通じなかったときにスタミナを切れやすいです。だから、まずは彼の攻撃をカットしていくことですね」

──タイトルを狙ううえで、大切な試合になりますね。

「超えないといけない相手です。松嶋選手に勝ったからといて、すぐに挑戦できるかどうかは分からないですけど必ず勝たないといけない相手です」

──同じフェザー級に韓国の新鋭ユン・チャンミン選手がいます。日本のリアリティTVで優勝し、ONEで戦うチャンスを得ました。ユニークなキャリアの積み方をどのように思っていますか。

「彼のことを評価できるだけの材料がないです。プロで4連勝ということですが、強い相手と戦ってないです。これまでの試合で判断すると、悪い選手でないですけど、凄い選手でもない……と思います」

──キャリアの積み方に関しては?

「羨ましいとは思っていないです。今の自分があるのは、10年のキャリアのおかげです。そして派手にやられたこともあります。ユン・チャンミン選手のことは個人的に知りませんが、選手を続けていくなら彼もそういう経験をしていくことになると思います。これから、どうなるのかお手並み拝見です」

──では最後に松嶋選手との試合に向けて、意気込みをお願いします。

「特に松嶋選手に伝えることはないですけど、自分は今は姉と一緒に海外にいる母親を韓国に呼び戻して一緒に住みたいと思っています。そのためにも一戦、一戦を絶対に勝たないといけないんです。1試合も落とすことはできないです。死ぬ気で松嶋選手とも戦います。だから、松嶋選手も自分と戦うのであれば、死ぬ気で来てください」

■ONE108対戦カード

<ONE Super Seriesムエタイ世界フェザー級王座決定戦/3分5R>
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
デトリット・サティアンムエタイ(タイ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
レオナルド・アタイジ(ブラジル)
ライニア・デリダー(オランダ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ユーリ・ラピクス(モルドバ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
コン・シチャン(カンボジア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
松嶋こよみ(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ナイリーン・クローリー(ニュージーランド)
平田樹(日本)

<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
ヤン・フェイ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アブロ・フェルナンデス(インドネシア)
アハマッド・エコ・プリアンドノ(インドネシア)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
サヴァス・マイケル(キプロス)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・ストロー級/5分3R>
アンディ・ホーソン(英国)
ジョシュ・トナー(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エギー・ロステン(インドネシア)
ファイジャル(インドネシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
デミ・ユリアント(インドネシア)
アントニス・ムヤック(インドネシア)

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