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【ONE】日本大会出場を猛アピール、ビビアーノ・フェルナンデス「僕は日本に戻らないといけない」

Bibiano【写真】この懐かしい顔に日本で再会できるか (C)MMAPLANET

6月27日(金・現地時間)、フィリンピンのマニラで開催されたONE76「Reign of Kings」。大会当日の朝、笑顔でビビアーノ・フェルナンデスが駆け寄ってきた。

第一声は「僕の話を聞いてくれ。ONEが日本で大会を開くだろう? 記者会見から参加して良い。もう一度、日本で戦いたいんだ」というものだった。

少し落ち着いたビビアーノに──彼の日本での試合を欲する気持ちを尋ねた。


──ビビアーノ、まさかマニラで再会できるとは思っていなかったです。勢いよく話し掛けてきてくれて、ありがとうございます。

「マイ・フレンド!! 来年の3月にONEが東京で大会を開くだろう?」

──ハイ。正式に発表されました。そして8月23日には記者会見も開かれます。

「僕はプレスカンファレンスに参加するよ。こんなに嬉しいことはない。そして日本の皆も心から喜んでほしい。日本のMMA界にとって、復活への一歩となるに違いないから。

そして、僕はその場で戦っていたい。今日は僕がどれだけ日本で戦いたいかを聞いてほしいんだ!!」

──その言葉だけでも、感激モノです。

「僕は日本で戦う。僕のMMAキャリアは日本で始まった。日本に戻らないといけない。それが僕の夢なんだ。もう、チャトリ達には日本で戦いたいと話している。ほんと、あとは彼らの判断だけどね」

──来年の3月までにはバンタム級王座統一戦を戦う必要がありますね。

「そうだね。僕としては10月のバンコク大会で暫定王者と戦いたい(※インタビューはケビン・ベリンゴンがマーチン・ヌグエンを破り、暫定王座に就いた日の午後に行われた)。そこで防衛して、3月に日本へ行く。まぁ、それもチャトリがどう考えているかだけどね」

──今回、マニラで会った多くのファイターが日本で戦いたいと言ってくれました。なかでもビビアーノの本気度はグンを抜いています。

「僕はいつだって日本で戦いたいと思っていた。理由なんて分からない。きっとアスリートとして、日本で戦うことは夢なんだよ。格闘技は日本の伝統だ。そして、僕はもう一度日本で戦わなければいけない。

日本はMMAのベースなんだ。このアートの……。また、日本のMMAを大きくしたい。日本のMMAが再び隆盛を迎えることを願わない日はなかった。僕はDREAMで戦うことがなくなっても、それを信じて来た。ONEの日本大会開催は、そのための大切なプロセスだよ。

そして僕のキャリアにとっても、凄く大切な瞬間になる。僕は正直、もう柔術でもMMAでも十分に自分の目標を達成してきた。達成感すらあるなかで、日本で戦えるチャンスが巡ってきた。もう一度、バンタム級のベルトを防衛して……僕は日本へ行く。日本で戦えるなら、それが僕にとって最後の試合、ラストファイトになっても良いんだ……」

──ラストファイトって……ビビアーノ、何を言っているんですか。

「まだ、その時じゃないと思っているよ(笑)。でも、僕は日本で引退試合を戦いたい。それがいつになるかは……誰にも分からない。と同時に、もうMMAでやるべきことはないぐらいの気持ちではあるんだ。

プロフェッショナル・ミックストマーシャルアーチストとして、満足いくキャリアを送れた。なら、家族のことを考えないといけない。大切なのは次の世代なんだ。次の世代のことを考えないと未来はない……人としてね。その区切りを僕は日本でつけたいと考えている」

──……。仮に日本で戦えるとすれば、誰か戦ってみたい選手はいますか。

「分からないなぁ……。可能であれば、ONE世界フェザー級王座に挑戦したい。僕はバンタム級世界戦でマーチン・ヌグエンに勝っている。彼が巻いているフェザー級のベルトは、僕のモノだ。彼にはチャンスを与えた。次は彼が、僕にフェザー級のベルトに挑戦する機会を与えるべきだろう。今度は彼の番だ」

──そこにはまだモチベーションが残っているようですね。安心しました。

「それが日本でなるとパーフェクトだよ。僕はDREAMのフェザー級とバンタム級のチャンピオンになった。今度はONEの2階級制覇を……日本で成し遂げることができれば。とにかくONEが日本で大会を開くことは、本当に嬉しいよ。日本のMMAが蘇る。それができるのがチャトリとONEだよ。

チャトリは僕とシンヤ・アオキがそうだったように、ファイターを守ってくれる。日本のファイターの将来を支えるつもりでチャトリは日本大会を開くはずだ。僕もその役に立ちたいんだ」

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