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【ADCC2017】77キロ級、サブ・オンリーの気鋭トノンは準決勝でJT・トレスに下る

Tonon【写真】レプリとの夢の一戦が期待されたトノンだったが、その目にJTが立ちふさがった (C)SATOSHI NARITA

23日(土・現地時間)と24日(日・同)の2日間、フィンランドのエスポーにあるエスポー・メトロ・アリーナでアブダビコンバットクラブ(ADCC)主催の世界サブミッション・レスリング選手権が行われた。

2年に1度のノーギグラップリングの世界最高峰の舞台で行われた戦い。今回は77キロ級に出場したゲイリー・トノンの準決勝の模様をレポートしたい。


<77キロ級準決勝/10分1R・延長5分1R>
JT・トレス(米国)
Def. by レフェリー判定
ゲイリー・トノン(米国)

01近年ノーポイント&サブミッションオンリー大会を席巻し続ける極め業師トノンは初戦でフィリッピ・セザー、2回戦でマルセロ・マフラを下し、準決勝進出。ギあり、ノーギともに世界有数の実力を持ちながら、昨年の世界柔術以降負傷により大舞台に登場していなかったトレスと対戦することとなった。注目の米国人グラップラー2人の対決が準決勝で実現した。

いつものように、無防備とも思えるほど腰高でリラックスした姿勢でスタンド戦に臨むトノン。アームドラッグ等を狙うが、中腰のトレスは無難に回避する。逆にトレスは素早いシングルでトノンの片足を捕獲すると、軸足を刈って先制のテイクダウン。片足を取られながらも立ち上がったトノンはカニバサミを狙って飛ぶが、トレスは腰を引いて冷静にかわして低いパスを仕掛けてゆく。

トノンは下から足を絡め、さらに前転して得意の足関節を狙う。この形は十分に警戒しているトレスは重心を低くして崩れない。やがてトノンの足の間にヒザを入れてパスの圧力をかけたトレスは、ハーフから首を両前腕で挟み込むように圧迫。そのままうつ伏せになったトノンの首にプレッシャーを加えてゆく。やがて加点時間帯となり、トレスがバックへの移行を狙うと、トノンはその機会にガードに戻すことに成功した。

02その後もトノンは下から前転するように足を狙うが、トレスは盤石のベースでそれを封じては、ヒザを足の間にねじ込んで攻撃の形を作る。さらにトレスは左右に動いてパスを狙い、バックを取りかける。トノンがエビを使って距離を取ると、またヒザを入れて圧力をかけるトレスは、やがてハーフになったトノンの首をまたしても両前腕で挟み込んで圧迫。攻め続けるトレスのトップからのプレッシャーを、トノンがなんとか凌ぐ形で本戦が終了した。

03スタンドで延長戦が開始すると、トレスは飛び込んでダブルレッグテイクダウン。一瞬背中を付けたトノンだが、すぐに動いて背中を向けて前転して離れてみせた。その後トノンもシングルやダブルのテイクダウンを狙うが、トレスは容易く反応。逆にトレスも飛び込んでボディロックからのテイクダウンを狙うが、トノンは振りほどく。結局、両者スタンドでテイクダウンを許さないまま延長戦も終了した。

04レフェリー判定は、本戦で終始トップから攻め立てたトレスに。ポイントこそ0-0なものの、あのトノンの攻撃をほぼ完封し、逆にプレッシャーをかけ続け防戦一方に至らしめたその強さは、圧巻の一言。地力を見せつけたトレスが、最大のライバルにしてライト級世界最強の柔術家=ルーカス・レプリとの決勝戦にこぎつけた。

05なおトノンは3位決定戦にて、準決勝でレプリと互角の立ち技勝負を展開した末にレフェリー判定で涙を飲んだヴァグネウ・ホシャと対戦。前転しての足関節やアームロックを積極的に狙うが、そこを潰されて下になり2点献上してしまう。終盤アームドラッグでホシャを崩してからバックに付いたものの、両足フックを入れきれずにタイムアウト。僅差で敗れて4位に終わったが、力を出しきり攻めることができたせいか、満足げな笑顔でホシャを讃え、声援に応えたのだった。

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