【DEEP79】冴えた左と蹴りのコンビネーション。DJの巻き返しを耐え判定勝ち
<フェザー級/5分3R>
芦田崇宏(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
DJ.taiki(日本)
DJは構えを変えながらジャブを伸ばす。サウスポーの芦田は右ハイ、右ローから左ストレートを当てる。右サイドキックでDJを入らせなかった芦田は、その後もサイドキックを交えて戦い、左右のハイキックへ。芦田の踏み込みにDJが右を合わせる。芦田は右フックを振るい、前蹴りで間合いをキープする。DJの前進に芦田が左を当てて姿勢を乱させる。芦田の蹴り足を受けて止め、距離を詰めたDJだったが明確なヒットはなく、初回は芦田のラウンドとなったか。
2R、DJは変わらず小刻みに構えを変えるが、芦田は惑わされず圧力を掛け、そこでDJを動かす。左を当てた芦田が、右ハイ&右ロー。右ハイが顔面を掠めたDJはローを返すも、打って離れる芦田を捉えることができない。バランスを崩す場面も見られたDJは右ボディストレート。対して、芦田は定期的に左ストレートを届かせる。さらに右ミドルを入れ、左から右につないだ芦田は、左を受けてもより勢いのある左を返す。やや力んできたDJはこの回も落としたと思われる。
最終回、すぐに左をヒットした芦田。右ジャブを見せえて、左を打ち込む。上体が崩れたDJにローを蹴り、左ストレート&右フックをヒットさせた芦田のリズムで試合が進む。と、初めて組み合いとなりDJがバックコントロール。芦田はすぐい立てず、顔面を腰を上げたDJが蹴っていく。
後方からパンチを打ち込むDJはワンフック、体を起こしてきた芦田の腰をコントロールしまたもバックへ。絞めもうかがうDJに対し、芦田は亀に戻りフィニッシュ級の反撃は許さずにタイムアップに持ち込んだ。
最終回、10-8がつかなければ勝利が濃厚な芦田――結果、芦田がジャッジ3者から29-28の支持を得て3-0の判定勝ちを手にした。「プロの格闘家としてやっちゃいけなことをやってしまいました。次の相手がDJさんで、一緒に練習をやっていた仲間で尊敬していた人です。DJさんの強さを知っているので、毎日おびえていました。それを支えてくれる仲間、家族、彼女がいます。榊原さん、いずれ必ず上がるので」と芦田は心境を語った。