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leo-santos【写真】日本の(オールド)柔術界では依然として、高い人気を誇るレオ・サントス。トップ15入りを目指し、マルチンスと対戦する(C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)、英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナでUFC 204「Bisping vs Henderson 2」開催されメインでは大会名にある通り、UFC世界ミドル級選手権試合=マイケル・ビスピン×ダン・ヘンダーソンが組まれている。


欧州UFCが手掛けるイベントとしては、実に2012年4月にUAE・アブダビで開かれたUFC112以来のPPVイベントとなる今大会。11試合で8人もの英国人ファイターが出場することで、同地のファイターの成長が如実に感じられる。

米国、ブラジル、対欧州という英国勢中心のカードが並ぶなか、英国人ファイターが絡まないのがセミで組まれたゲガール・ムサシ×ヴィトー・ベウフォートの一戦だ。とはいってもムサシはオランダ人、つまり欧州のファイター。同様にオランダのステファン・シュトルーフは、欧州内対決としてポーランドのダニエル・オミランチョクと戦う。

そんななかファイトパス・プレリミでレオ・サントス×アドリアーノ・マルティンスという英国勢が絡まない、ブラジリアン同士の大切に注目したい。TUFブラジル02ウィナー、サントスは日本でも古くからのMMAファイトファンに馴染みのパウンドフォーパウンド柔術家だった。打撃の成長と絶対的な組みの強さでUFCで4勝1分、MMA全般では9連勝中で10試合負けなしのサントス。かつてはトランジッション、サブミッションに最大限の威力を発揮していた185センチの長身、191センチというリーチの長さは今では打撃、そしてクリンチで大きな武器になっている。

打撃単体でいえば、28勝中(※7敗)13のKO、TKO勝ちを誇るマルチンスが上回るものの、殴られない位置から殴り、殴る位置だと組んでバック奪取という勝利の方程式を持つサントス優位という予想が成り立つ。とはいってもマルチンスもStrikeforceからUFCへ移り、ドナルド・セラーに以外には全て勝利の4勝1敗という戦績を残しており、伸びるパンチ、踏み込みの鋭さは十分にサントスの懐に飛び込んで倒す、そして削る打撃戦が展開できる。

かつて山本KID徳郁らに日本で柔術を指導していたマルチンス。打撃勝負の際にいかにクリンチからのバック奪取を防ぐことができるか。そこがマルチンスの――逆をいえばいかに奪取できるかがサントスにとって勝負の鍵を握ってくる。そして、勝利を得た者がハファエル・ドスアンジョス、エジソン・バルボーサ、フランシスコ・トリナルドに続き4人目のトップ15ブラジリアンファイターとなり、上位10名との対戦のチャンスを手にしていくことが期待されるライト級ブラジリアン対決だ。

■ UFC204対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] マイケル・ビスピン(英国)
[挑戦者] ダン・ヘンダーソン(米国/13位)

<ミドル級/5分3R>
ヴィトー・ベウフォート(ブラジル/5位)
ゲガール・ムサシ(オランダ/9位)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ/5位)
ジミ・マヌワ(英国/8位)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ/12位)
ダニエル・オミランチョク(ポーランド/14位)

<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
ブラッド・ピケット(英国)

<バンタム級/5分3R>
イアン・エンウィソル(英国)
ロブ・フォント(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダミアン・スタシャク(ポーランド)
デイビー・グラント(英国)

<ウェルター級/5分3R>
レオン・エドワーズ(英国)
アルベルト・トメノフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・ロバーツ(英国)
マイク・ペリー(米国)

<ライト級/5分3R>
レオ・サントス(ブラジル)
アドリアーノ・マルティンス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ルカス・サエウスキ(ポーランド)
マーク・ディアキーズ(英国)

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