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【TUF19】一時代に幕。エドガー、一方的にBJ・ペンを倒す

2014.07.07

<フェザー級/5分5R>
フランク・エドガー(米国/3位)
Def.3R4分16秒by TKO
BJ・ペン(米国)

左ジャブを伸ばす両者、BJは上体が立ったアップライトで構えている。右ストレートから右ローを蹴り込んだエドガー。左に右に動きながら蹴り技を織り交ぜ、パンチからテイクダウンを狙っていく。引き込むようにガードを取ったBJにローを入れ、寝技にも付き合うエドガーは、胸を蹴り上げられても再びBJ相手に寝技に挑む。エドガーは起き上がってローを蹴り込み、パウンドを落しながらガードの中へ。

BJはフックガードから、エドガーが離れると蹴り上げを狙う。果敢に寝技に入っていくエドガーだが、ハーフガードにも持ち込めない。残り1分、エドガーが立ち上るとレフェリーがブレイクを命じ、BJもスタンドへ。変わらずアップライトの構えのBJに対し、エドガーはワンツーから足払い、離れて左フックを見せる。ワンツーのツー=右ストレートをヒットさせたエドガーは、さらに左フックを重ね初回を取った。

2R、エドガーのワンツーにカウンターを合わせたいBJだが、なかなか拳がエドガーの顔面を捉えることができない。エドガーはニータップから離れ際に右フック、小刻みなステップのなかで左を振るう。ここに左を合わせたBJは、エドガーに誘われるように前に出ていき、簡単にダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。柔軟な股関節を生かしたフックガードを見せるBJだが、言い換えるとディフェンス一辺倒ということになる。

エドガーは立ち上がってローを蹴り、足を捌いて右のパウンドを落す。足は抜けないエドガーだが、トップからパンチを落とし、オクタゴン・コントロールという部分でもBJをリード。まるで省エネファイトのようなBJは、蹴り上げ後も立ち上がることが出来ず、スピード&切れが感じられない。と、エドガーは左右のパウンドを落とし、勢いのあるパンチから、かなり前かがみになって右エルボーを連打する。頭を抱えるだけのBJ、ここから何かを持っているのか、それともジリ貧となってしまうのか。

3R、何かを見せて欲しいBJだが、エドガーのワンツー、ハイキックにも反応は決して良くない。左から右を打ち込んだエドガーは右ロー、右前蹴りを繰り出すと、BJの左ジャブにも手数を弛めず左ストレートを伸ばす。ボディから顔面、左ジャブ&右ストレートと左右に動きながら放つエドガーは、残り3分になるとワンツーで距離を詰め、足払いでテイクダウンを奪う。

背中をつけて起き上がる仕種も見せないBJ。ついに足を一本抜かれるようになる。右のパンチ、エルボーを続けるエドガー、BJは左目尻をカットし大量の流血に見舞われる。足を効かせるが、顔面を守ることができないBJに、エドガーが左のパンチを連続で落す。足を戻されても、すぐに左右どちらかの足を抜くことができるようになったエドガーは、ついにフックガードの状態でも勢いのあるパウンドを連続で落す。足も効かなくなったBJは、いたずらにパンチを受け続け、とうとうレフェリーが試合をストップ。フランキー・エドガーがアスリートとしてではなくファイターとしてBJ・ペンを圧倒、しっかりと勝負をつけた。

「BJはタップしたことがないから、フィニッシュを狙っていた。またタイトル戦を戦いたい」と語ったエドガーに対し、BJは大歓声を受けて「ケージに戻るべきじゃなかった。フランキーのようなトップレベルのファイターと戦うべきじゃなかったんだ。今ではより尊敬しているよ。ダナの言ったように終わりってこと。チャンスを貰ったんだから、残念なことに同意しないといけない」と語り、現役引退と取れる言葉を口にした。

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