この星の格闘技を追いかける

【UFC237】初回は見事にやり合ったBJ・ペンだが、スタミナは持たずグイダに0-3の判定負け

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
Def.3-0:29-27.29-28.29-28
BJ・ペン(米国)

左ジャブのBJに対し、クイダは細かいワンツー、ローを繰り出す。ローにパンチを合わせようとしたBJは、グイダの前進をサークリングでかわし、フックにアッパーを放っていく。前に出て左を当てたBJだが、続く左ジャブに左を当てられる。鋭い右ローに続き、左ハイを繰り出すグイダは、頭を振って左ジャブを伸ばし動きを止めない。

この動きにBJもついていくが、スタミナは心配だ。右オーバーハンドをスウェーでかわし、左ジャブを伸ばすBJ。グイダの大きな左は当たらない。飛び込んで左フックをヒットさせたBJは右回りでジャブを続ける。左ジャブを差し合い、プレッシャーを強めたBJが右ストレートを放つ。踏み込んで左を見せたグイダに、BJは右アッパーを突き上げる。さらに右ストレートも当てたBJは接戦ながら初回を取ったか。

2R、初回同様に左ジャブを差し合い、右ストレートを放つ両者。グイダは右回りから前進するも、BJはステップバックでかわし自ら前に出て左をヒットさせる。グイダは左右の蹴り、ロングフックを多用し組みにはいかない。BJもローは受けるが、パンチのビッグショットを被弾することなく、左ジャブを続け右も当てていく。

グイダの右オーバーハンド、左フックをかわすBJ。肩で受けるなど、高度なボクシングを見せるが、やや疲れてきたか。グイダは残り2分で組んでケージにBJを押し込む。離れて左フックを当て、もう一度ダブルを仕掛ける。壁を背負ったBJにショートボディを連打したグイダ。離れたBJはローで体がよれる。それでも右を当てたBJだが、上体が起き、スタミナの消耗は隠せない。ハイキックが空振りになったグイダだが、パンチでケージにBJをつめ、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。直後にタイムとなり、グイダはBJの手を取って、その体を引き上げた。

最終回、疲れたBJ。グイダは前に出てアッパーを打ち込む。足も動かなくなったBJは左ジャブを見せても、ローで体が折れケージに押し込まれる。グイダは右エルボーを2発打ち込み、肩パンチ。離れて左アッパー、右フック、さらにダブルレッグを仕掛ける。ケージを背に、懸命に対処するBJは離れると右フックを被弾してダウン!! グイダは再びケージにBJを押し込み、離れたから右フックを当てる。BJのパンチは流れ、ケージに押し込まれショートのワンツー、ヒザ蹴りを受ける。

右アッパーを返すBJをケージに押し込み続けるクイダは、残り45秒で離れる。BJが右ストレートを当て、リオのファンから大きな歓声が起こる。最後まで立ち続けたBJは、足を使ったグイダを捕らえることはできずにタイムアップに。疲れ切ったBJの手を取り、健闘を称えるグイダだが、BJは応える力もあまり残っていない。

判定は当然、グイダに。直近の試合で白星を挙げているグイダ相手に初回の動きは見事だったBJだが、白星を手にするにスタミナが十分ではなかった。

「疑うことなく、BJを尊敬している」とグイダはBJチャントをファンに要求し、「俺のコーチのジョーイ・ギルバートが2002年か2003年(正確には2001年)とBJはUFCデビュー戦を戦っているんだ。彼は俺がこのスポーツを始めた一つの理由だ。ギルバートはシカゴエリアのレスリング社会で知らない者がいないグラップリングマンだった。もう20年ぐらい、BJは全力で戦ってくれ、彼のような選手と試合ができて光栄だ。フィニッシュが近かった? 僕のレスラーとしてエゴで、テイクダウンをしたかった。彼はテイクダウンディフェンスでもベストの1人だ。だから、テイクダウンをもう一度決めたかったんだ」と言葉を続けた。


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