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【ONE107&108】マニラ&ジャカルタ大会出場選手集結。秦代表「トライアウトは良い刺激剤」

ONE【写真】ロケーションは同じようにできないかもしれないが、他のプロモーションも露出を念頭に置いた企画をどんどん打ち出して欲しい(C)ONE

20日(月)、東京都渋谷区の渋谷スクランブルスクエアにてONE Championship JAPANが31日(金・現地時間)のマニラ大会及び2月7日(金・同)のジャカルタ大会に出場する日本人選手の記者会見「ONE SCRAMBLE」を行なった。

we are oneマニラ大会=ONE107「Fire & Fury」にはMMAで佐藤将光、和田竜光、Super SeriesにMOMOTAROが参戦し、ジャカルタ大会=ONE108「Warrior’s Core」には松嶋こよみ、平田樹、そして内藤大樹が戦うことになっている。まずマニラ組の3名、続いてジャカルタ組の3人が登壇し、秦アンディ英之ONE JAPAN代表がマイクを握った。ここで秦代表からONEの人材発掘&育成大会=ONE Warrior Seriesのトライアウトが3月に大阪で開かれることが明らかとされた。

実施日等はリッチ・フランクリンと協議を進め発表されることになるが、ここでは今回のトライアウト、そしてONE JAPANとして2020年の方向性を秦代表に尋ねたインタビューをお届けしたい。


──会見で明らかとなったウォリアーシリーズのトライアウトですが、東京ではなく大阪で行われるのはどういった経緯からでしょうか。

「これはリッチ・フランクリンがアジア各国を回っており、2年前にすでに東京でトライアウトを行ないました。そして、東京では撮影もしている。次に日本を紹介するのは大阪ということになり、それなら大阪でトライアウトをしようと。再びトライアウトを日本で行うことは、過去数カ月話してきたことなのですが──日本を強化する、その地盤を創るという課題のなかで出てきた話でした。

昨年、日本でウォリアーシリーズを開催し、出場した日本人選手2人がSuper Seriesと契約を結ぶことができました。そういうこともあり、日本の必要性をフランクリンは感じてくれたようです。それがこのタイミングになったということですね」

──日本ほどアジアで頻繁にMMAやキックの試合が行われている国はありません。そこでトライアウトを行う意義はどこにあるのでしょうか。

「まず既存のプロモーション、団体が試合を行っており、足並みを合わせたうえでのトライアウトであることを申し上げておきます。相関関係があるなかの良い刺激剤という風に捉えてください。現状の仕組みを否定せず、加えて海外を経験してもらうというエッセンスにする。ウォリアーに出た選手も日本でも試合ができるようにとか、とにかく世界で戦える選手を育てるための仕組みを考えるなかでトライアウトもその一環ですね。

機会を増やす。チャンスは多い方が良いですし、より刺激的な経験の方が得るモノも大きいと思います。そこからまたウォリアーシリーズの日本大会開催につながるかもしれないですしね。ONE全体で捉えますと、これまでは外から日本を見ていたことが、ONE JAPANができたことで日本と外を連動させる重要性を感じてもらえるようになった。そんな手応えは感じています。日本のニーズがより高まっていると。だからこそ修斗の坂本さん、新空手の久保坂さんの存在も大きいと思います。押し付けるのではなく、はめ込むという形で進めていくためにも」

──そういう意味では昨年9月に行われたジャパンシリーズの第2弾というのは?

「賛同者を増やし、地場でやっていける。そこにプライオリティを置いています。自分たちで格闘技界の財産を生み、それからの道筋を創るために……ローカリゼーションというものが求められてくる。そこに関してもしっかいと注視してやっていこうと思います。

ONEジャパンシリーズの重要性、そして地方大会の重要性も高まってくるでしょうし。私自身、北海道、山口、鹿児島、沖縄と地方でプロとアマの試合も視察させてもらってきました。熱があるのは十分に伝わってきました。だからこそ、基盤創りですね。熱の生かし方を構築していきたいですね。地方と首都圏、世間の接点になる必要性を感じています」

──3月にはLDHの格闘技部門が動き始め、トライアウトがあります。被っているじゃないかという意見も出てくるかと思いますが。

「さきほど言いました、機会が増えるということで凄く良いことだと思っています。それだけ格闘技のパイが広まります。そのなかで競争原理も生まれてきますし、ONEが守るべき世界観を我々は追及していきます。同じ格闘技で、異なった世界観があり多様性が見られる。そのなかで自分たちのアイデンティティを大切にして、違う世界観との接点を大切にする。日本の格闘技が盛んになるなかで、ONEとしてやるべきことをやる。そういうことですね」

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