【ONE105】「ボカン・マスンヤネ幻想を潰す」──反骨心&闘志むき出し、澤田龍人
【写真】Evolve MMAの新ヘッドコーチ候補シアー・バハドゥルサダと (C)MMAPLANET
6日(金・現地時間)にマレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE105「Mark of Greatness」に澤田龍人が出場し、ボカン・マスンヤネと対戦する。
今年から拠点をシンガポールに移し、Evolve MMAの所属選手として活動する澤田にとって、今回が2度目のONE本戦での試合となる。対戦相手のマスンヤネは7月にパンクラスに来日し、恐怖のバックスロー&スラムを連発した南アフリカのフィジカル&レスリング・モンスターだ。
そんな前評判の高い相手とのファイトを前にして、澤田は「MMAでは自分が上」と自信を見せ、大沢ケンジ認定非公式ランキングでトップ10入りしていないことに対して「ふざけている」と言い切った。
──金曜日にボカン・マスンヤネと対戦する澤田龍人選手です。今回の作戦は反則勝ち狙いではないかという憶測もあるのですが(笑)。
「そんなことないです!! 投げは怖いですけど、あんな綺麗に投げられることはないと思います」
──綺麗に投げられると反則勝ちになりますよ。
「いやいや、そんなことは狙わないです(笑)。さすがにルールは守ってくるでしょうけど、まぁ狙ってくることも頭にいれています。でも、あんなバックスローは掛からないですよ。僕もレスリングをやっていたので、どこを持てばああいう風に投げられないとのかというのは、ある程度は分かっています」
──先日の修斗では倉本一真選手が、根津優太選手を投げまくりましたが。
「倉本選手とマスンヤネはレスリング力が違います。マスンヤネは確かに身体能力が高いと思いますけど、MMAは6試合しか戦っていない。MMA……総合的に見れば自分の方が上です。打撃で僕が攻めます」
──その打撃ですが、UFCシンガポール大会で会った時には、「日本で練習してきた時とEvolveの距離が違っていて」と少し迷いがあるように感じましたが。
「そこは選手やコーチ達と、どこが僕の打ちやすい位置なのか。そしてマスンヤネはどの距離が嫌なのかをずっと練習してきたので大丈夫です」
──ヘッドコーチがヒース・シムスから、シアー・バハドゥルサダに代わりました。
「ハイ。1カ月ほど研修期間のようですが、僕はこの2週間凄く良くしてもらっています。実際、シンガポールに来てからヘッドコーチが代わることが2度、3度とありました。だから……ぶっちゃけていうと不安はありました。このタイミングで指導者が代わってしまうことに関しては。
でもシアーはマスンヤネの映像も一緒に見て、しっかりと分析して局面、局面での対策練習も付きっ切りでしてくれました。この2週間で、全体練習以外に時間を割いてパッティングにしても、トコトン付き合ってくれて。結果、短期間ですが僕のやりたいこと、戦うスタイルも分かっています。
やっぱり修斗をやっていた者同士で、気が合うというのもありましたしね」
──そんなシアーと二人三脚で創ってきた試合。どのような動きでアピールしたいですか。
「なかなか一本を取ることは難しい選手ではあると思いますが、自分の良さを出して一本、KOを狙います。そして来年に繋げる試合にしたいですね」
──ところでAbema TVが非公認ランキングを作成しましたが、澤田選手の名前はストロー級にありませんでした。
「アレは……ホント、ふざけていますね。なんで入ってないんだって、正直思いました」
──「大沢の野郎!」と(笑)。
「いえ、そこは……(苦笑)。ちょっと、しっかりと勝ってランキングに入れてもらいます。まぁ、非公認だから……言ってもしょうがないのですが……」
──しっかりと口にしているじゃないですか(笑)。その気概を伝えさせてもらいます。
「日本にいた時とは違うというのを試合で見せたいです。それこそボカンは1Rは投げて、バック宙をしたりアグレッシブでしたが、2Rと3Rになるとそれほどでもなかったです。ボカン・マスンヤネ幻想をぶっ潰します!!」