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【ONE】12月度・大沢ケンジ勝手にランキング─02─「キム・ジェウン、ランク入り&スタンプ3位に」

Kim【写真】大沢親分絶賛のキム・ジェウン (C)MMAPLANET

Abema TVで突如発表されたONE Championship非公認・大沢ケンジ監修非公式ランキング。

2019年度12月1日付ONE Championship非公認・大沢ケンジ監修非公式ランキング。団体発表ではないからこそ、システマチックでなく多分にエモーショナルなランク変動が見られるなか、11月に開催されたマニラ、ペキン、シンガポール大会の結果を踏まえてランキングの動き──フェザー級、ライト級、そして女子ストロー級の伝道理由を大沢氏に説明してもらった。

<大沢ケンジ2019年12月度ONE勝手にランキングPart.01はコチラから>


──では大沢ケンジ勝手にランキング、フェザー級ではキム・ジェウンがランク入りを果たし9位になりました。

【フェザー級】
C マーティン・ウェン(豪州)→
1 クリスチャン・リー(米国)→
2 ゲイリー・トノン(米国)→
3 松嶋こよみ(日本)→
4 マラット・ガフロフ(ロシア)→
5 タン・リー(米国→)
6 ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)→
7 高橋遼伍(日本)→
8 中原由貴(日本)→
9キム・ジェウン(韓国)↑
10 山田哲也(日本)↓

「キム・ジェウンはONE初戦なのですが、強いですね。TOP FCの元チャンピオンですよね?」

──はい、フェザー級チャンピオンでした。

「あれだけ頑張ってきたクォン・ウォンイルがいるのに、1試合でこれかよって思われるかもしれないですが、相手もランク外ですしね」

──ただ相手はハファエル・ヌネスですし、実はヌネスが組み勝つかと思っていました。

「僕もそう思ったというか、面白い試合になる予感はありましたよね。あのヌネスを圧倒するのだから、強いですね」

Kim rope──確かにキム・ジェウンは強いです。ただし、一つあるのがロープで試合をして、ほとんどテイクダウンだという攻防でロープを使って耐える。これにレフェリーが注意を与えるのですが、再開はスタンドの打撃の間合いからです。いや、悪いことをして注意されるならテイクダウンを許した状態から再開にならないとグラップラーはやっていられないです。

「だからアレなんですよ。凄く汚い言い方ですけど、ロープは見えない反則ができるんです。だから、そこを利用するのも現状の審判の試合の進め方では重要になってきます」

──それは〇〇逃げってことですか。

「いやいや、それは言っていないです。本当に言っていないです(笑)。でも、現状だとワキに挟むとか1回はやるのは常套手段ですよね。だから、そういう反則をすると見込みテイクダウンにするよっていうレフェリーの判断にならないとなくならないでしょうね。そういう風にしてほしいけど、そうなっていないから、キム・ジェウンもありなんです。

キム・ジェウンはケージでも強いと思います。この1試合で9位、これは大沢推し。コイツは来るぞということです」

──了解しました。ではライト級の方は?

【ライト級】
C クリスチャン・リー(米国)→
1 ダギ・アサラナリエフ(トルコ)→
2 青木真也(日本)→
3 ローウェン・タイナネス(米国)→
4 ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)→
5 エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)↑
6 エディ・アルバレス(米国)↓
7 アミール・カーン(シンガポール)↑
8 アリエル・セクストン(米国)→
9 エブ・ティン(ニュージーランド)↓
10 久米鷹介(日本)↓

「ランカーで言えばフォラヤンがラング外のアマルサナ―に勝利、ランカー対決でアミール・カーンがエブ・ティンに勝っています。ティンが勝つと思ったので、カーンが頑張りましたよね」

(C)ONE

(C)ONE

──う~ん、一発当たって残り足使いまくりで良いのか。なぜ、あの試合はカーンにアクションの注意が入らないのか不思議でした。

「確かに、アレは……」

──Evolveだからって思ってしまいますよね。

「まぁまぁまぁ、そうですね。確かスプリットでしたね?」

──ハイ。ONEのスプリットは本当に微妙。空気読んでいるのかと思いきや、まるで読んでいない時もありますし(笑)。

「ONEのルールってトータルマスト、15分の結果って人によって違ってくると思うんですよ。ただ、それも攻めた結果でないといけないという部分で、あのカーンが回り続けたのは良くないですよね。それでもアミール・カーンが勝っちゃいました……ということですね」

──ここから重い階級は変動がなく、女子アトム級が動きましたね。

【女子アトム級】
C アンジェラ・リー(米国)→
1 シィォン・ヂィンナン(中国→)
2 山口芽生(日本)→
3 スタンプ・フェアテックス(タイ)↑
4 ジーナ・イニオン(フィリピン)↓
5 ジヒン・ラズワン(マレーシア)↓
6 プリシラ・ガオール(インドネシア)↓
7 ボズビーナ・アントニヤ(ミャンマー)↓
8 ジェニー・ファン(台湾)→
9 平田樹(日本)→
10 リトゥ・フォーガット(インド)↑

Stamp「これはもうスタンプ。一気に来ましたね」

──一気に3位ですよ、大沢さん。

「ホントにヤバいですから、スタンプは。ONEはレスラーがいないので。女子アトム級はキレーにテイクダウンできる選手はいないですね。アンジェラは押し込んで、そこからですよね。メイにしても、距離が遠くなることがある」

──そういうテイクダウンではスタンプは倒せないと?

「ハイ。メイがジェニー・ファンと戦って時も距離が遠くなっていましたし、メイの打撃はスタンプは怖くないでしょうしね」

──前にガンガン出てくると、またテイクダウンも決まりやすいでしょうが、スタンプはそこを分かった間合いを取っています。

(C)ONE

(C)ONE

「だってあの首相撲ですよ。ヤバくないですか(笑)。近い距離ではヒジもガンガン打ってきますし。ONEの女子アトム級で誰がテイクダウンを取れるかとうと、リトゥ・フォーガットぐらいですね」

──インド人女子選手の。

「ハイ。でも、まだ1試合しか戦っていなくて打撃が全然だから、それ以前に近づけなくて、やられてしまうでしょう。近づけないでしょうね。

平田さんも若干、ちょっと足りないですね。打撃のトップどころとはやっていない。組みへの距離の作り方やタイミングも、まだ経験不足です。2試合だけだし」

──最近はONE使用なのか、以前はPXCでジーナ・イニオンはテイクダウンをそこそこ決めていたんですよね。

「ホントですかっ!! それだと面白いですね。いやぁ、打撃でもシィォン・ヂィンナンのボクシングより、スタンプのムエタイの方が上だし。かといってヂィンナンはテイクダウンはできない。

メイは……頑張れよって思いますけど、苦手でしょうね。スタンプのようなタイプと戦うのは」

──大沢シャン、しょんなこと言わないでよぉ……。

「いやぁ……それは、山〇真〇美さんの真似だろうけど、誰も分からないから(笑)」

──しかし、こう考えるとスタンプが割って入ることで女子アトム級も見てみたい試合が一気に増えましたね。

「いや、もう女子アトム級もめっちゃ面白いですよ。スタンプはもうアンジェラとやっても、タイトルを獲るかもしれないって思えるほど勝っていますよ」

──そこまで、ですか!!

「ただアンジェラは根性が凄いから。アンジェラは負けないですかね、いやぁ……でも見たいですね。ケージで見たいですね。リングだとスタンプもロープをワキで挟んじゃえばよいので(笑)」

──〇〇逃げですね?

「いやいやいやいや(苦笑)。ホントにアンジェラ以外、もうスタンプに勝てないでしょう。だから、いきなり見てみたいですね」

──押忍。では続いて、勝手にパフォーマンス・オブ・ザ・マンス、勝手にファイト・オブ・ザ・マンス、勝手に月刊MVPをお願いします!!

<この項、続く>

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