【Bellator ES06】MMAキックボクサー=アルフィ・デイヴィスが華麗な蹴りと逃げ切り勝利
<ライト級/5分3R>
アルフィ・デイビィス(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
アレッサンドロ・ボッチ(イタリア)
オーソからスイッチせずに左ハイを蹴ったデイヴィス。続いて前蹴りから再び左ハイを蹴り、サウスポーにスイッチする。スーパーマンパンチを見せ、ボッチの前進に左を合わせたデイヴィスが足を入れ替えて左ハイ、ローを当てるなど序盤でリズムを掴む。と、デイヴィスはボッチの前進に左ストレートをカウンターで当てダウンを奪う。ボッチはクローズドガードを取り、デイヴィスは中に収まる。やがて立ち上がったデイヴィスは、蹴り上げを警戒し片ヒザをついてボッチの足首を掴むと、そのままガードの中に収。今度はガードを割り、左足を抜いてエルボーを落とす。残り10秒で立ち上がったデイヴィスは、胴回し回転蹴りのように飛び上がり、カカトをボッチのボディに落としタイムアップを迎えた。
2R、その場跳びスーパーマンパンチで左を伸ばすデイヴィス。ボッチも前に出て鋭いワンツーを放つ。ボクシングだけではボッチも十分にデイヴィスとやり合え、距離を詰めて右フックをヒットさせる。デイヴィスは組んでケージにボッチに押し込むと、ヒザを急所に受けて試合が中断される。再開後、デイヴィスは左ミドル、跳びヒザの着地と同時に左ストレートを当てる。ボッチが組んでくると、デイヴィスは逆にケージに押し込む。離れ際に左を当て、スピニングバックキックでカカトを当てに行く。
左ジャブを伸ばすデイヴィスに、ボッチの右フックがヒットする。動きが落ちたデイヴィスに組みついたボッチは、ポジションを入れ替えられ時間が経過──反撃の芽を自ら摘んでしまった。押し込み返したボッチは、自ら離れるも左を当てられ、左を打ち返す。デイヴィスは首相撲からクリンチに持ち込み、ラウンド終了となった。
最終回、パンチを纏めてくるボッチに対し、代名詞といえるカカト落としを狙いつつ、スピニングバックキックや蹴りを多用しデイヴィスが、ボッチを突き放しにかかる。直後に組んでクリンチの展開にもちこまれたボッチは、パンチの距離で戦えない。ギロチンを狙ったボッチから離れたデイヴィスだが、左前蹴り、左ハイ共に切れもスピードも落ちている。それでも左フックを見せるデイヴィスは、ボッチがパンチに距離をとって大きくサークリングを駆使するようになる。
残り2分を切り、再びクリンチゲームに持ち込んだデイヴィスは、離れて後ろ回し蹴りを2連続で繰り出すが、ボッチがパンチを伸ばすと真っすぐ下がってしまう。ボッチもまたこの機会に近づきすぎて、組まれるなどデイヴィスの逃げ切りファイトを繰り崩せないままタイムアップを迎え判定で敗れた。
序盤は動きが良かったデイヴィスは終盤に疲れるという課題を克服できていなかったが、仕留められないで逃げ切れるのも彼の能力といえよう。