＜ライトヘビー級／5分3R＞
マゴメド・アンカラエフ（ロシア）
Def.3R0分29秒by KO
ダルシャ・ランジョンブラ（コンゴ民主共和国）

まずサウスポーのアンカラエフが左ローを蹴る。続いて右まけ前蹴りを見せたアンカラエフが、左ハイを放つ。ランジョンブラのステップインにも左を合わせようとするアンカラエフは、前蹴りをボディに入れる。飛び込んでフックのワンツーという動き以外、受けの態勢になっているランジョンブラは右ボディから左フックを被弾しそうになったが、右フック一発でアンカラエフのバランスを崩させる。

フックでの踏み込んで組みついたランジョンブラが右を差していくも、アンカラエフはヒザを入れて体をいれかえるとハイを繰り出し、ダブルレッグへ。ランジョンブラはヒザをつかされ一瞬、背中を譲り正対。アンカラエフがボディに左右のヒザを繰り返し、右アッパー、左フックを放って距離を取り直した。ランジョンブラも最後にヒザを突き上げて前に出るも圧されたまま初回を戦い終えることに。

2R開始直後に右ジャブを当てたアンカラエフは、ランジョンブラの左に右フックを合わせる。シングルを切られたランジョンブラは小外掛け、尻もちをつかされたアンカラエフがすぐに立ち上がりケージに押し込んでいく。クリンチからレベルチェンジ、ダブルに切り替えたアンカラエフがテイクダウンに成功。半身で抑えられるランジョンブラが右を差して立ち上がろうとしたが、アンカラエフが許さずケージにもたれて座る状態から、右のパンチを打たれて背中をつかされる。

アンカラエフはハーフからエルボー&パンチを打ちつける。連続でヒジを落とされても、しっかりと抑えられた状態が続くコンゴ民主共和国の柔道王者は、右目じりをカットし流血に見舞われる。アンカラエフはヒジ、鉄槌を打ち続けトップのままでラウンド終了を迎えた。

3R、ランジョンブラがフックのワンツーも、姿勢が乱れる。アンカラエフの真っすぐに対しパワーがあるが、まだ粗いことを露呈してしまう。勢いで押しきれず、待ちの姿勢になったランジョンブラにアンカラエフの左前蹴りが、その顔面を襲う。動きが止まったところに右フックの追撃を受けたランジョンブラが倒れ勝負は決した。

MMAファイターとして、完成度の差が完全に表れた試合だった。

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