【UFC308】サークリング&蹴り、足を使うラキッチを追い切れずもアンカラエフが判定勝ちでポアタンを挑発
<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレクサンドル・ラキッチ(オーストリア)
サウスポーのアンカラエフが、いきなり左オーバーハンドを狙う。右の蹴りを繰り出すラキッチは前蹴りを捌いて、右ローを蹴りこむ。アンカラエフはインローを蹴られ、右は美をブロックする。ラキッチは右インローを続け、右ハイもアンカラエフが左ストレートを当てる。ラキッチの蹴りよりも、中に入っていこうとするアンカラエフは、右ハイを左手一本でブロック。
アンカラエフが三日月を入れ、サイドキックも左ローを蹴られる。回って、間合いを取るラキッチが右ハイ、右インローを入れるがケージを背負うようになっている。アンカラエフは左ロー、ラキッチがジャブを当てる。左を伸ばしたアンカラエフだが、決定機はなく判断が難しいラウンドとなった。
2R、右ストレートで踏み込んで、縦回転の左バックエルボーを繰り出すアンカラエフ。ラキッチは蹴りを多用してサークリングと、初回と同じように動く。ここから右ストレートを当てたラキッチは、アンカラエフの前進を回ってかわす。追い切れないアンカラエフが腹を殴ると、ワンツーの左を届かせる。さらにハイを繰り出したアンカラエフが、左フック&左ミドルを決める。
ラキッチもジャブ、右ボディストレートを返し右インローを蹴る。スイッチから右を伸ばしたアンカラエフに組みついたラキッチだが、逆にケージに押し込まれる。離れたラキッチに左を入れたアンカラエフが、腹から顔面を殴る。ラキッチは左フックを受けそうになり、近い距離でも右を繰り出す。それでも蹴り主体で距離を取るラキッチを、徐々にアンカラエフが制空圏内に収めつつあるアンカラエフだった。
最終回、すぐに右ストレートをラキッチが入れる。アンカラエフはインローをチェックし、左ストレートを飛び跳ねるようなステップで当てる。左ストレートで回るラキッチを追うアンカラエフ。突破口を開く必要がない試合の組み立てをしてきたラキッチに対し、。アンカラエフはこの局面は打開したいはず。そしてアンカラエフは左ストレートで打開を図る。残り2分強でラキッチがシングルレッグから、ドライブ。アンカラエフはケージを背負って耐えると右を差し替えて押し込み返す。
最終回は思わぬ組み勝負となり、両者が体を入れかえてのケージレスリングが続く押し込んだ状態で左右のショートを打ったアンカラエフは、そのままクリンチの攻防で試合終了を迎えた。結果、3-0の判定勝ちを収めたアンカラエフは「足を使って距離を取る相手を捕らえるのが難しかった。悪くいうつもりはないけど、ああいうファイトは理解できない。凄く戦い辛かった。アレックスには俺から逃げるなと言いたい。皆が見たいファイトだからね」と話した。