【KSW51】蹴りの鋭いイリッチをRNC葬──チェザリ・ケイシがキャリア10連勝達成
<ミドル級/5分3R>
チェザリ・ケイシ(ポーランド)
Def.2R4分25秒by RNC
アレクサンダー・イリッチ(セルビア)
サウスポーのイリッチが左ロー、左ミドル、そして左ハイを放つ。ローを返したケイシは、これまでキャリア9連勝のファイターだ。左ハイがケイシの頭上を越えたイリッチに、クロアチアのファンが大きな声援を送る。左腕を差して押し込んできたケイシの顔面にヒザを入れたイリッチだが、テイクダウンを許してしまう。
下になってもエルボーやパンチを入れるイリッチを担いでいくケイシはハーフを取り、エルボーを落とす。イリッチはクローズドに戻すも、ケイシが腰を上げてパンチを打っていく。蹴り上げのイリッチは足を捌かれ背中を見せるが、すぐにガードを取りなおす。イリッチは下で殴られる状態が続き、スクランブルでバックに回ったケイシが両足をフックする。マウントに移行しようとしたケイシに対し、足を戻したイリッチはスクランブルに持ち込む。シングルを切ったイリッチが、ケージに押し込まれながらもパンチを入れたところで最初の5分が終わった。
2R、ワンツーを入れ鋭い左ミドルを2発決めたイリッチだが、直後にテイクダウンを許してしまう。ガードの中で右のパンチを落とすケイシに対し、イリッチは腰を切っていく。正対するよう座ったセイシは、スイープを狙われてもトップをキープして立ち上がる。足を捌かれ、初回のように背中を見せたイリッチは、右手を突き出しバックを許さない。イリッチが正面を向き、両者が距離を取り直す。と、イリッチは疲れてきたか、蹴りを出す前にケイシの前進にテイクダウンを奪われてしまう。
ケイシはハーフで前腕を喉に押しつけ、パンチへ。マウントに移行すると背中を見せたイリッチから、ケイシがRNCでタップを奪った。