【KSW51】ミルコの弟子、石井慧の盟友アンテ・デリアがトンプソンに圧勝
<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
Def.2R1分50秒by TKO
オリ・トンプソン(英国)
ミルコ・クロコップの弟子、石井慧のチームメイト=デリアが、PFL参戦を経てKSWに。対するトンプソンは、ファイトウィークになって代役出場が決まったスクランブル発進だ。
2メートルの長身を誇るデリアが、鋭い右を伸ばす。トンプソンがショートのコンビで飛び込むも、デリアは右を当てワンツーを入れる。さらにパンチを振るってダブルレッグで組みつくと、リフトからトンプソンを放り投げる。そのまま勢いのあるパウンドを落とし、蹴り上げを担いだデリアはパスから上四方、ノースサウスチョークを狙う。極まらないとみるとサイドに回りパンチを落とダリアは、スクランブルに持ち込まれても正面からパンチを連打してダブルレッグを決める。
一方的な試合展開になり、トンプソンは左目の周囲をカット。ダリアは懸命に足をきかせていたトンプソンにハーフから肩固めを仕掛ける。残り1分以上残っているが、デリアは自ら技を解いてパンチへ。サイド、ニーインベリー、再びサイドから鉄槌を連打するデリアは、亀のトンプソンにパンチを纏めながら初回終了を迎えた。
2R開始直後、トンプソンがマウスピースを忘れたとアピールし試合が中断する。再開後、デリアがワンツーを当てる、トンプソンも左ジャブを返したものの、デリアはパンチを打ち姿勢を乱したところに背中から組みついてテイクダウンに成功する。サイド、ニーインベリーで殴られ、背中を見せて殴られ続けたトンプソンを見てレフェリーが試合をストップした。
と、トンプソンは立ち上がって側転を見せて戦えることをアピールしたが、どうにも白々しいアピールになってしまった。一方、グラウンドになると圧倒的な強さを見せたデリアは勝利者インタビューでミルコ・クロコップに感謝の言葉を述べる。そこでケージサイドのミルコの姿がスクリーンに抜かれると、ザグレブのファンは大きな歓声を挙げた。