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【ONE101】キャムラン・アバソフがグラウンドでカデスタムをコントロール、新ウェルター級王者に

<ONE世界ウェルター級(※※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
キャムラン・アバソフ(キルギス)
Def.3-0
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

距離を詰めたカデスタムが左ジャブから右ロー。アバソフもパンチから蹴りに繋げる。アバソフは一気に距離を詰め、組み付いてテイクダウンを狙う。四つで組んだカデスタムは倒れず、ケージを背負う。アバソフが両ワキを差してヒザ蹴りを放つと、これがローブローに。中断から再開後、アバソフがパンチとヒザ蹴りから、下がるカデスタムを追いかける。アバソフの右を、ダッキングでかわしたカデスタム。組んだアバソフはクリンチアッパー、首相撲からヒザを連打し、さらにカデスタムをグラウンドに引きづり込む。

ハーフガードのカデスタムの顔面に、パンチを落としていくアバソフ。カデスタムはフルガードに戻し、アバソフの両腕を抱えてディフェンスする。腕を抜いたアバソフは、カデスタムをケージに押し込み、パンチを浴びせていく。さらに体を起こしたカデスタムの首を取り、ギロチンを仕掛けたが、カデスタムはラウンド終了まで耐えた。

2R、ステップで左右に回るアバソフ。距離を詰めると縦蹴りを放つ。カデスタムの右バックスピンキックの打ち終わりに、右フックを振るうアバソフ。ミドルレンジでは互いにロー。カデスタムの右ヒジをかわしたアバソフはパンチ、さらに組み付くが、決定打は与えられない。距離ができたところで、カデスタムが右縦ヒジを側頭部にヒットさせる。アバソフはダブルレッグダイブでテイクダウンに成功し、ケージ際でカデスタムを抑え込む。

しかし、ここでアバソフの頭から大量の出血が見られる。カデスタムは立ち上がり、アバソフのテイクダウンをカットしながら、何度もヒジを当てていく。離れると、左ボディフックを当てるカデスタム。アバソフもパンチを当てていくが、カデスタムもボディを効かせていく。

3R、アバソフが左ジャブから右アッパー。さらに見事なタイミングで足払いを仕掛けカデスタムをこかしたアバソフは、そのまま抑え込む。カデスタムがリバーサルに成功も、アバソフは下からリフトアップしてカデスタムから上を取り返す。サイドに移行したアバソフ。会場からはインドネシアはイスラム圏、同じムスリムのアバソフへチャントが起こる。サイドからカデスタムの右側頭部に左ヒザを打ち込んだアバソフ、この一撃でカデスタムは右側頭部をカットする。カデスタムはガードに戻して、下から足を上げていくも、アバソフはしっかりとコントロールした。

4R、アバソフが右フック、アッパー、右フックとパンチを連打。もらったカデスタムはケージ際まで下がるが、組み付いたアバソフがテイクダウン。すぐさまマウントを奪うも、カデスタムがリバーサルに成功する。両者、立ち上がったが、再びアバソフが組んでグラウンドへ持ち込む。サイドで抑え込むアバソフは、ボディへヒザを打ち込む。カデスタムはケージを蹴って逃れようとするが、アバソフはしっかりとカデスタムを抑え、ボディへのヒザ蹴りで相手を削っていく。

最終R、アバソフが左ジャブから左フック。カデスタムは右ローを繰り出す。アバソフの右アッパーがヒットし、さらに右ストレートで追撃する。カデスタムはここで組みつくが、アバソフはカット。再びミドルレンジで打撃を放っていく。アバソフも疲れたか、パンチで相手を下がらせても追いかけようとはせず、カデスタムが入ってきたらヒザを打ち上げる。

時に前へ出て、時に下がりながら自分の距離を保ち続けるのはアバソフだ。カデスタムの左ジャブに対し、打ち終わりに右フックを被せていく。残り1分を過ぎたところで、手数を増やしたアバソフ。そのまま自分の距離をキープし、カデスタムのロングのパンチをかわしながら、試合終了のゴングを聞いた。

判定はユナニマスでアバソフを支。5月に岡見勇信を下したアバソフが、続くチャンピオンシップで王座に輝いた。

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