【RIZIN LANDMARK13】初来日=福田龍彌戦。テミロフ弟アジズベク「この拳はバンタム級では強すぎる」
【写真】言葉は淡々としていても、どこか遊び心が伝わってくるテミロフ。この宣材写真でも、少し中央アジア勢とは違う空気感がある (C)RIZIN FF
12日(日)に福岡市博多区のマリンメッセ福岡A館で開催されるRIZIN LANDMARK13。「バーサス世界」というRIZINの新たな色が強く感じられるカードが揃うなか、アジズベク・テミロフが初来日を果たし福田龍彌と戦う。
Text by Manabu Takashima
ご存じのように兄のラマザンはRIZINフライ級戦線で2勝を挙げ、UFCへ。そのラマザンは今回のアジズベクのRIZIN契約に関して「長期的な展望を持って戦え。RIZINで戦うことに集中しろ。そしてRIZINのベルトを取れ」というアドバイスをしたという。
MMAキャリアは5勝2敗ながら、殴り合いには絶対の自信を持つアジズベクは過去の中央アジア勢の初来日時と同じように、言葉少なげに淡々と心境を話しド派手な花火を打ち上げるようなことはなかった。
それでいて長兄が通訳という状況は幾分リラックスしていたのか、時折見せるいたずらっ子のような表情は――彼の表現を借りるならまさに「ラブリー」だった。素敵なKOとはどういうモノなのか、テミロフの言葉から探ってみて欲しい。
RIZINで最もラブリーなファイターになりたい
――10日後にRIZIN初戦を戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は2日に行われた)。
「試合まで残り10日となり、しっかりと仕上がっている。RIZINで戦いに向けて、心身ともに最高の状態にしてきた」
――お兄さんのラマザンはRIZINで2度戦っています。ラマザンから日本で戦うことについて、何かアドバイスはありましたか。
「僕は去年、LFAで試合をしたけど負けてしまった。あの時、僕の目標はUFCで戦うことだった。それでもLFAのマッチメイカーは2連勝すれば、UFCと契約できるだろうと言っていた。だからLFAで戦い続けようと思っていたんだ。そんな時にRIZINから契約の話があり、ラマザンは『RIZINで戦うなら、ちゃんと長期的な展望を持って戦え。RIZINで戦うことに集中しろ。そしてRIZINのベルトを取れ』と言ってもらった。ラマザンは『兄弟でUFCとRIZINのベルトを巻くんだ。それにRIZINでベルトを巻けば、他のファイターのようにUFCとも契約できるだろう』と言っていたよ。
RIZINは世界でトップランクに入るプロモーションだ。世界中からファイターが集まっているRIZINで、僕の力を証明したい。僕は寝技でなく、スタンドで戦うのが好きだからRIZINのルールにも合っていると思う」
――打撃で勝負すると?
「そうだ。僕のベースはボクシングだからね」
――ボクシングの成績は、どれほどのモノだったのですか。
「アマチュアでたくさんの試合をしてきた。ただ、21歳の時にMMAに転向したからプロでは戦っていない。3年間、しっかりとMMAで戦う準備をした」
――RIZINバンタム級はフェザー級、フライ級に続きグローバル化が進んでいます。
「RIZINバンタム級には良いファイターが揃っている。誰とでも戦うつもりでいる。少しでも早く、ベルトを賭けて戦いたい。そして、RIZINで最もラブリーなファイターになりたい」
――ラブリーなファイターですか(笑)。とはいえベルトを目指す上で、タイトルコンテンダーの福田龍彌選手と戦うことは格好のアピールの場になるかと思います。
「フクダの相手だったカルシャガ・ダウトベックが欠場するということで、巡ってきたチャンスだ。去年、王座に挑戦しているフクダに勝てばベルトへの距離が一気に縮まる。そして、今回の試合は一瞬たりとも眼を外せない打撃戦になるだろう」
――では福田選手の印象を教えてもらえますか。
「良いファイターだよ。彼の試合映像をチェックして、作戦も考えている。僕のコンディションに問題がなければ、勝者は僕になる」
――福田選手はRIZINバンタム級戦線におけるベスト・ストライカーの1人です。彼の左の拳は一発でKOできる力を持っています。ただし、ディフェンス無視で殴り合うわけでなくタイミングと距離をしっかりと把握して戦います。
「そうだね。僕らは彼のファイティング・ディスタンスを理解している。タイミングの掴み方もね。そういう戦い方をするフクダと戦うための、作戦が存在している。もちろん、どういう風に戦うのかここで言うわけにはいかない。でもフクダは心して戦うことだ。一つのパンチで試合を終わらせることができるのは、僕も同じだから。
それに僕らのゲームプランは幾通りもある。1つ目のゲームプランが上手くいかなければ、2つ目がある。2つ目も機能しないなら3つ目のゲームプランが存在している」
――アジズベク自身、福田選手に優っている点はどこにあると考えていますか。
「パンチ力かな。アマチュア・ボクシング、MMAとKOの山を築いてきた。フクダに対してだけでなく、この拳はバンタム級では強すぎる」
――福田選手はキラーインスティンクトを磨くために狩りをしていることを知っていますか。
「良いことだよ。ハンティングで、彼の本能を磨けば良い。でも銃をケージやリングに持ち込むことはできない。そして、僕はフクダを倒すために彼の正面に立つ。森の中を歩いている動物じゃない。彼も僕を倒すために、しっかりと準備をしてくるだろう。さっきから言っているように、僕もそうだ。体調が完璧なら、フクダにとって辛く厳しいファイトになるよ。その覚悟をしておくべきだ」
ラブリーなノックアウト・ファイトで、ジャパニーズMMAの歴史にアジズベク・テミロフの名前を刻みたい
――今回の試合に向けて、以前のようにサクラメントのチーム・アルファメールで練習をしてきたのでしょうか。
「前回の試合まで1年間チーム・アルファメールにいたけど、今回の試合はショートノーティスだったので、タシケントで準備をしてきた。アルファメールには経験豊かなファイター、そしてトレーナーやコーチが揃っている。もっと時間があれば、チーム・アルファメールでキャンプをしていただろう」
――では、RIZIN初戦でどのような試合をしたいと考えていますか。
「殴り合いだ。全力で戦い、日本のファンの心に残るファイトをしたい。この戦い方でウズベキスタンには多くのファンがいる。これからはラブリーなノックアウト・ファイトで、ジャパニーズMMAの歴史にアジズベク・テミロフの名前を刻みたい」
――アジズベクのRIZIN初戦と同じ日に、バンタム級タイトルマッチが行われます。もし良ければ、勝利者予想をお願いできないでしょうか。
「彼らの試合をいくつか見た。これは予想じゃないけど、米国人ファイター……ゴトーだったっけ?」
――米国人王者はダニー・サバテロですね。挑戦者が後藤丈治選手で。
「そうだ、サバテロだ。サバテロが勝つだろう。でも、勝利者予想って好きじゃないんだ。実際の試合でミスなく、正しく戦った方が勝つのがファイトだから。ただ、彼らの前回の試合を見てサバテロが勝つだろうなという印象だよ」
――押忍。アジズベク、今日はありがとうございました。
「こちらこそ。インタビューをしてくれて、ありがとう。日本のファンには、皆の心に残る試合をすると伝えて欲しい。瞬き厳禁、それがアジズベクのファイトだから」
■視聴方法(予定)
4月12日(日)
午後12時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN LANDMARK13対戦カード
<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者] 久保優太(日本)
<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] ダニー・サバテロ(米国)
[挑戦者] 後藤丈治(日本)
<ライト級/5分3R>
堀江圭功(日本)
パトリッキー・フレイレ(日本)
<スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
ナターシャ・クジュティナ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)
<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
アジズベク・テミロフ(ウズベキスタン)
<フェザー級/5分3R>
萩原京平(日本)
アバイジャ・カメオ・メヘイラ(米国)
<フェザー級/5分3R>
摩嶋一整(日本)
ジェームズ・ギャラガー(アイルランド)
<ライト級/5分3R>
ヌルハン・ズマガジー(カザフスタン)
天弥(日本)
<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
朝久泰央(日本)
シンパヤック・ハマジム(タイ)
<フライ級/5分3R>
本田良介(日本)
火の鳥(日本)
<バンタム級/5分3R>
井上聖矢(日本)
宮川日向(日本)
<ライト級/5分2R>
大木良太(日本)
荒井銀二(日本)
<バンタム級/5分2R>
山﨑鼓大(日本)
有松朋晃(日本)
<フライ級/5分2R>
八尋大輝(日本)
岡本舜(日本)
<キックボクシング・フライ級/3分3R>
今村流星(日本)
YUKI(日本)






















