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【LFA203】テミロフ弟、果敢なパンチも空砲に。6戦目の初黒星。アラウージョが7連勝を飾る

<バンタム級/5分3R>
ダニエル・アラウージョ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アジズベク・テミロフ(ウズベキスタン)

まず右カーフを蹴ったテミロフは、無暗に飛び込まない。アラウージョもジャブを伸ばすと、テミロフのステップインに左フックを合わせていく。ワンツーのテミロフに対し、距離を取ったアラウージョが大きな振りにコンパクトなパンチを繰り出す。右ボディから左のコンビを見せ、ジャブを続けるアラウージョはやはり左が速い。

テミロフは左を意識して、反応が大きくなっている。それでもジャブを出し合い、前に出たテミロフだがワンツーにボディへのコンビを受けてしまう。さらにアラウージョはテミロフのオーバーハンドや左フックをかわしてジャブを続ける。テミロフは能動的な組みを見せたいが、打撃戦のなかで右フックを空振りする。ボディ、ジャブを入れるアラウージョが左のカウンターを決め、飛びヒザを外して初回をリードした。

2R、テミロフが素早いフックを見せる。クリーンヒットはせず、ジャブを続けると右を当てる。すかさず左を返したアラウージョはキャリア初の2Rに入り、左フックをヒットされる。一瞬、怯んだアラウージョはなんと組んでテイクダウンへ。すぐにテミロフが立ち上がるもアラウージョは、ボディロックを続ける。自ら離れたアラウージョはテミロフの左ボディに左フックを入れ、さらにジャブを突き刺す。テミロフは右オーバーハンドを空振りするが、質量で上回っている。と、ジャブで頭がのけ反ったテミロフは左にカウンターの左を打たれる。テミロフも左ボディショットを当て、すぐに距離を取り直す。

ジリジリと強めるテミロフは左ハイ、左ミドルと蹴りを織り交ぜる。それでもアラウージョが左フックを当て、自らも左の蹴りを見せた。

最終回、テミロフにとっても初の3R。ジャブからスイッチして左ミドルを繰り出す。しっかりとガードしたアラウージョだが、テミロフはガードを下げる試みか。右ストレートから左フックを当てたアラウージョは、ローからワンツーを繰り出す。アラウージョは左ローを蹴るようになり、テミロフがパンチを合わせに行く。しかし、遠い距離から踏み込んでのパンチはほぼほぼアラウージョに見切られている。

対して、近い距離に引き寄せてジャブを当てるアラウージョが全体的に試合をリード。それでも一発で終わる予感が漂う緊張感のなかで、テミロフの右オーバーハンド&ヒザ蹴りを防いだアラウージョは、左ミドルもブロックする。そして左に左を入れると、アロウージョはジャブを伸ばす。残り70秒、ダブルレッグに出たテミロフ。アラウージョはケージを背負って耐え、離れたテミロフのジャブを被弾するも飛びヒザに右オーバーハンドから左ボディをショットを突き刺す。ワンツーに続くスリーの左を空振りしたアラウージョだったが、右ハイ、左ミドルからパンチのコンビを繰り出し、最後は左ハイ&右スピニングバックキックで印象点を稼ぐと共にテミロフを突き放した。テミロフも意地のスピニングバックキックを見せたが空を切り──時間に。

無敗、オールフィニッシュ対決はフルマークでアラウージョに凱歌が挙がった。テミロフは6戦目の初黒星。アロウージョはキャリア7勝0敗とした。


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