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【LFA203】壮絶な乱打、そして消耗戦。王者サチバアリディエフがキムラを極めて王座防衛

<LFAライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ウラン・サチバリディエフ(キルギス)
Def.3R0分20秒by キムラ
レオン・ソアレス(ブラジル)

いきなりワンツーで前に出たソアレスが、首相撲からヒザを突き上げる。サチバリディエフはダブルレッグでテイクダウンし、ギロチン狙いから頭を抜くとパウンドを落としてく。一気にマウントを奪ったチャンピオンだが、ソラレスがハーフに戻す。左を差して立ち上がったソラレスは右を当てると、続いてワンツーの右、さらに右フックを打ち込む。ソアレスはここでテイクダウンを選択するが、サチバリディエフはボディロックのソアレスに投げを狙い、耐えたところで離れる。

パンチの連打で前に出たサチバリディエフが、ソアレスのテイクダウン狙いをいなす。前方に崩れてヒザをついたソアレスは、パンチを連打される。マウスピースを吐き出した挑戦者は、立ち上がってエルボーを振るう。ここでレフェリーがマウスピースの装着を命じる。再開後、右を当てて前に出たソアレスだが、首相撲後に右を被弾して後退する。それでも左を打ち返し、足を止めての打ち合いになるとソアレスはパンチを打ったあとに姿勢を乱し、またも前方にヒザを着く。サイドバックからパンチを落とした流血のチャンピオンはRNC狙いに転じるが、極めきれずパンチを落としたところで時間となった。

後頭部へのパンチを注意されたサチバリディエフは2Rが始まると、右カーフで足を払われ尻もちをつかされる。すぐにレッスルアップから、リバーサルを決めたサチバリディエフがサイドで抑える。下からエルボーのソアレスだが、逆に上からのヒジで右前頭部をカッされ大量の流血に見舞われる。

右腕を制して、左のパンチを打ちつけるチャンピオン。起き上がりながらもシングルをすかされたソアレスは、マウントを取られると半身になってパンチを受ける。肩固め狙いからマウントを取ったサチバリディエフはパウンドを落として足を戻される。パスからキムラを狙ったサチバリディエフだが、極めきれない。ダースも中途半端だった王者はスタンドに戻ると、ソアレスのパンチで後退する。それでもエルボーを打ち返したが、直後にチャレンジャーがレベルチェンジからダブルレッグでテイクダウンを決める。

壮絶な消耗戦のなか、ハーフからエルボーを落とすソアレス。サチバリディエフは必至で頭を抱えるが、下のままでこの回を終えた。

3R、パンチからパンチをまとめるソアレスを、すぐにシングルレッグで倒したサチバリディエフがサイドで抑える。ボディロックでコントロールするサチバリディエフが肩固めを狙うが、滑ってセットできない。ならばとヒジを打ち付けるチャンピオンは再びキムラ狙いへ。ステップオーバーのないまま右腕を捻り上げると、ソアレスがタップしサチバリディエフが王座初防衛に成功した。2日前に20時間のフライでベガス入りしていた王者は「本当はスタミナがあるんだけど、今回は……。1Rでフィニッシュしたかったけど、タフだった。4度5回戦を経験している。LFAで2度勝った。凄く感謝しているけど、次の舞台へいく準備はできている。UFCでフィニッシュ勝利を挙げ、チャンピオンになる」と話した。


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