【UFC243】右を徹底して被弾しなかったアデサニャが、右から左フックを打ち抜きミドル級王座統一
<UFC世界ミドル級王座統一戦/5分5R>
イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
Def.2R3分33秒by KO
ロバート・ウィティカー(豪州)
ステップインして左関節蹴りを見せたウィティカーが左を振るって前に。右ローを蹴ったアデサニャは、続く前進に右を合わせようとする。左をジャブでフルと同時に前に出る動きを続けるウィティカーが、距離が近づくと右を振るう。この真っすぐに動きに対し、アデサニャも回らず真っすぐ上がり、右負けりを入れる。アデサニャの左ジャブにワンツーを放つ正規王者は、ジャブからボディにパンチを受ける。最初のクリンチでアイポークがあったとアデサニャがアピールし、一瞬試合が止まる。再開後、ウィティーは左フック、ハイ、左スーパーマンパンチと矢継ぎ早に動き、最後にローを届かかせる。
アデサニャが関節蹴りに素早い左ハイを蹴りこむ、ウィティカーの右ストレート、右ハイをスウェイでかわす。手数で優るウィティカーが左ローを入れ、右オーバーハンドを当てる。サイドにステップを踏んだアデサニャは、ウィティカーの踏み込んでの右に右フックを合わせてダウンを奪う──と同時に初回終了のホーンが鳴った。
2R、飛び込んだ左を当ててウィティカーが、もう一度同じように突っ込む。さらにアデサニャのローに左を合わせ、続けさまにワンツーを振るっていく。アデサニャが左ハイ、そして左を見せての右を徹底的に警戒しているか。と、いきなりの右を繰り出すウィティカーが初回に喫したダウンの挽回を図る。それでもアデサニャが左ハイを入れて、ボディから右フックを打ち込む。ウィティカーも左フックを当て返すと、左を見せて右ハイへ。
これをかわしたアデサニャだが、左ハイを受けそうになる。右足を気にするような仕草を見せるウィティカーが左を当て、続く右が空振りになると右を当てた直後に、アデサニャが左フックを打ち抜く。もんどりうつように後方に腰から崩れたウィティカーに詰め寄ったアデサニャが、2つパウンドを落としたところでレフェリーが試合を止めた。
イスラエス・アデサニャがUFC世界ミドル級王座を統一し、敗者は「僕はどこにも行かない」と言い母国のファンに感謝の言葉を伝えた。