【UFC243】ローを効かせ、テイクダウンを切る。パンチでイアキンタを圧倒したフッカー、完勝
<ライト級/5分3R>
ダニエル・フッカー(ニュージーランド)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
アル・イアキンタ(米国)
回るイアキンタに右ローを蹴ったフッカーが、左ジャブを伸ばす。ダブルレッグのフェイクから右を狙ったイアキンタが、左ミドルを蹴る。フッカーは左ジャブを続け、右ロー。イアキンタが右を当てる。ココで前に出たフッカーの左で、イアキンタが一瞬バランスを崩す。すぐに持ちなおしたイアキンタだが、低くワイドな構えにローを合わされ体がよろける。
フッカーの蹴りが急所に入り、レフェリーがブレイクを命じたがキャッチしていたイアキンタが「ノー」と拒絶してシングルへ。これを潰して右エルボーを連打したフッカーは引き込んだイアキンタをギロチンに取られ、そのまま上を取ってマウントへ。ロールして逃げようとしたイアキンタに対し、フッカーは両足をフックしてバッククラブを完成させる。手首を掴んで絞めを許さないイアキンタは、フッカーが足を解くと同時に立ち上がる。フッカーはスタンドに戻るとパンチにローを合わせにいき右を被弾する。最後にフッカーが右ハイ直後に右ストレートを当てて初回をリードした。
2R、シングルのフェイク後に右を当てたイアキンタが、左ローを蹴りこむ。フッカーは引き続き右ローを蹴り下ろし、左ジャブを差していく。ローを効かされ、組みながら引き込んだイアキンタだがフッカーは付き合わない。ついにはサウスポーに構えるようになったイアキンタはロングフックを振って前に出る。
フッカーはローに右ハイ、さらにワンツーでプレッシャーを与え、左ストレートをヒットさせる。オーソにすると、すかさず右ローで左足を削られるイアキンタは、またもダブルレッグからのシングルを切られる。ダブルレッグも圧し潰されそうになり、背中を預けたイアキンタに対し、フッカーは拘らずに離れる。直に右フックでダウンを奪ったフッカーは、ハーフで潜ってきたイアキンタにパンチを入れる。イアキンタが、それでも潜り、逆の足に外掛けに組みかえてヒールを仕掛ける。直後にラウンド終了となった。
最終回、左に続き右足もローで攻撃するフッカーが、右ストレート、そして右ハイを放つ。サウスポーでも果敢にパンチを見せて前に出るイアキンタだったが、左エルボーを被弾して体が流れる。続いて左フック、右ストレートを打ち込んだフッカーは右オーバーハンドもしっかりと当てていく。一瞬のオーソも右ローを蹴られたイアキンタが、それでも前進を止めず右を届かせる。
フッカーがスナップのきいた左ジャブを当て、イアキンタも右を返す。ワンツー、ボディストレート、左ジャブを冷静に打ち込むフッカーに対し、大量の鼻血を流すイアキンタがローで手をマットについてしまう。最後まで自分の試合をやり抜いたフッカーが完勝し、2020年に母国でのダスティン・ポイエー戦をアピールした。