この星の格闘技を追いかける

【ONE JS01】パンクラス✖修斗だけじゃない、アマ・パンとアマ修の名に懸けて。高城光弘✖野瀬翔平

ONE JS01【写真】今後の格闘家人生に役立つよう、全てを出し切って欲しい高城と野瀬=新鋭対決 (C)MMAPLANET

1日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるONE JAPAN Series 01-Road to Century。クレベル・コイケ✖西浦ウィッキー聡生をメインに、MMAマッチはパンクラス✖修斗の対抗戦が6試合組まれている。

ランカー対決から、デビュー間もない選手同士まであらゆる段階でのパンクラス✖修斗が組まれており、特にキャリアの少ない選手が団体の名前を背負って戦うことになる。


第2試合=バンタム級戦にマッチアップされた高城光弘と野瀬翔平の一戦は、プロだけでなくアマチュア時代も含めそんな背景を持つ。高城は2016年アマ・パンクラス=JMMAFフェザー級を制しており、野田は2017年全日本アマ修斗フェザー級優勝者だ。

言ってみればアマチュア時代から、目指す頂点によって色分けがなされているJ-MMAにあって2つのトーナメント覇者がONE階級、ONEルールで──本人たちにその意識があるかどうかはさておき、パンクラスと修斗の名を懸けて戦う。

23歳の高城の戦績は4勝2敗、22歳の野瀬は2勝2分だ。ともにグラップリングベースのウェルラウンダーで、前者はスタンドではドミニク・クルーズばりに両手を下げ、胸を開いたような構えでフェイクを織り交ぜるという個性的な動きを見せる。

一方の野瀬は柔道からMMA転じ、現時点は打撃も組みも、そして一番の持ち味である寝技も真っ向勝負だ。柔術をベースにMMAで強くなるという方針が掲げ、MMAファイターにも紫帯までは修得させるという野瀬の師匠・弘中邦佳は「野瀬はお父さんが柔道の学生チャンピオンで、MMAを戦うにしても自分にはない素質があります。素直で格闘技一色の生活を送り、練習熱心です」と彼を評する。

野瀬は柔術でも既に紫帯で、マスタージャパン福岡のもう1人のリーダー荒牧誠は「あんなに黙々と練習するヤツは見たことがない。スパーでは僕も取られることがあるようになってきました」とその成長を認めている。

一方、高城に関してグランドスラムの勝村周一朗も「ジムに来たときは本当に運動神経が悪くて、すぐ辞めると思っていました。でもMMAが好きでとにかく毎日練習をして、寝技がどんどん強くなってきたタイプです。頭が良いだけに物言いは鼻につくところがありますが、不器用な頑張り屋さん。運動神経は悪いままで普通に打撃のステップをしていても下手すぎて、毎回Abemaの解説で大沢に『高城選手、たぶん足を痛めていますね』と言われています」と、愛情を包み隠せない風に高城について語る。

その高城は格闘技好きがこうじて現在では早稲田大学を休学しているという。海外のMMAへの造詣が深く、エディ・ブラボーを崇拝している風である高城。ここが下になった場合でも、現代MMAに多く見られるように即スクランブルという動きでなく、一旦背中をつけて落ち着いて狙うという動きに関係しているのか。

その高城はこれまでのパンクラスで積んできた試合は全てが3分✖3R制で、修斗クラスBの野瀬も5分✖2Rしか経験したことがない。日曜日の試合は5分✖3Rとなるだけに、その辺りも師の期待と愛情をたっぷりと注がれている両者の対戦の鍵を握ってくるだろう。

■ONE JS01対戦カード

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
西浦“ウィッキー”聡生(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
清水清隆(日本)
秋葉大樹(日本)

<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
廣野祐(日本)
内村洋次郎(日本)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
渡辺優太(日本)
内藤大樹(日本)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
岡野裕城(日本)
アキラ(日本)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
小川翔(日本)
晃希(日本)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
薩摩3373(日本)
朝陽・PKセンチャイムエタイジム(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
石井逸人(日本)
古間木崇宏(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)
野田遼介(日本)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
加藤有吾(ブラジル)
スダ456(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
野瀬翔兵(日本)
高城光弘(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
野尻定由(日本)
前田浩平(日本)

PR
PR

関連記事

Movie