【Lemino Shooto02】なんと沖縄で、野瀬翔平×シンバートルが実現。西條英成はクルボン・バトルとバトル!!
2日(火)、後楽園ホールで第1回大会が実施されたばかりのLemino 修斗の第2回大会=10月19日(日)、沖縄市ミュージックタウン音市場大会の対戦カード7試合が日本修斗協会のオフィシャルホームページで発表されている。
Text by Manabu Takashima
「試合の15分前まで10月19日のことを考えていた」と岡田遼氏が引退試合直後の共同インタビューで話していたLemino修斗の第2弾は、松根良太氏がMMAPLANETのインタビューで公言していた「世界で戦って行ける日本人選手を育てる。それには海外の選手と戦う経験は絶対です。そこが根源となると、国際戦を組んでいくのは当然の話になってきます」という言葉通り、今回発表された7試合のうち4試合組まれた3回戦中2試合が国際戦となっている。
上記にある共同インタビューの席で岡田氏が「これが沖縄大会で見られるのか」と自信を持って言葉にしていたカードは、ずばりバンタム級3回戦の野瀬翔平×シンバートル・バットエルデネの一戦だろう。
Road to UFCに3度出場も契約に至らず、修斗環太平洋バンタム級王座決定トーナメントもファイナルで敗れるなど、ここ一番で星を落としてきた実力者の野瀬。5月に闘裸男・福岡大会で加藤ケンジを下し、8月31日のGrachan福岡大会ではグラップリングながら石橋佳大を腕十字で倒し、修斗世界王座奪取&世界再進出へリスタートを切った。
対するシンバートルは2022年10月にMMAプロデビューし、1年半のブランク後に母国のFalcon Fighting Series01でテムーレン・アルギルマーを倒し注目を集めた。その後、昨年10月にBreakthrough Combat01で初来日を果たすと、吉野光を相手にテッポウ返し&スクランブルゲームを制し関係者をアッと言わせしめた。
MMA戦績こそ少ないが、ベースはレスリングのシンバートルは2023年にコンバットサンボとキックでモンゴル選手権優勝、2024年は同じくコンバットサンボとシュートボクシングのモンゴル選手権で準優勝を飾るなど、MMAデビュー後からダッシュがきくだけの下準備ができていた。
今年に入り1月にはGladiator暫定バンタム級王座決定戦に出場も計量失敗、吉田開威をシザーススイープで落としたがベルトを巻くことはできなかった。
6月には新体制となった母国のMGL-1FCで逆に体重オーバーとなったオドスレン・シャグダルとのMGL-1FCバンタム級王座決定戦をRNCで勝利し、モンゴル最強の称号をベルトとともに手にしている。
それでも野瀬の14勝6敗2分という戦績に対し、シンバートルは5勝0敗と経験の差は大きい。とはいえ共通の対戦相手=吉野との対戦では前述したようにシンバートルは判定勝ちを収め、野瀬は判定負けを喫している。
まだまだ未知の部分も多いシンバートルだけに、野瀬との修斗デビュー戦は強さの輪郭が掴める一戦となろう。
もう一つの国際戦はウェルター級=西條英成×クルボン・バトル戦だ。THE BLACKBLET JAPAN沖縄所属の西條は今年の6月にONE FFに挑むも、カシム・マゴメドシャピエフの前に僅か33秒でKO負けを喫した。外国人選手と戦う厳しさを肌で知った西條は、再度海外進出に向けホームで国際戦を戦うことになった。
レイ・クーパー門下という情報もあるバトルだが、修斗協会の発表によると所属はProdigy Training Center――つまりクリスチャン・リー門下となる。そのバトルはMMAの経験は2試合(※2勝0敗)だがキックで5勝0敗、ボクシングは1勝1敗1分と立ち技でも経験を積んでいる。特にキックではUFCで5勝3敗と勝ち越しているルイス・ペナと2023年9月に対戦し判定勝ち、Kings of Kickboxingのウェルター級王座を戴冠している。
このバトル戦は、西條を育てるという目的は当然のようにある。だからといってイージーに白星を得らえるような相手ではなく、乗り越えないといけない部類、タフな対戦相手といえよう。
また西城と同様にONE FFで国際戦を経験し、10戦目でプロ初黒星を喫した畠山隆称も、ニシダ☆ショーを相手に再起に挑む(※ストロー級)。さらに宮城友一が、シモンスズキを地元に迎え撃つフライ級マッチと、この4試合が現時点での3回戦となっている。
なお2回戦では平良達郎の実兄=平良龍一と梅木勇徳の間で、THE BLACKBELT JAPAN沖縄×千葉という禁断の同門対決が、早くも実現する点も注目だ。
Lemino修斗となり、明らかにグレードが上った沖縄大会。追加カードの発表も気になるところだ。なおMMAPLANETでは修斗初出場となったシンバートルに野瀬戦に挑む心境を尋ねると、以下のような意気込みが届いた。
シンバートル・バットエルデネ
「歴史ある修斗の一番新しいプロモーションであるLemino修斗でショーヘイ・ノセというRoad to UFCファイターと戦えることにワクワクしています。この試合に関して、とてもシリアスに考えています。そして、彼のような経験豊富でタフなファイターを相手に自分の力を世界に示すことができる絶好の機会だと捉えています」