【HEAT45】HEATライト級王者サントスに挑戦、K-MMAの実力者キム・ギョンピョ「TDして、殴る」

2019.07.24

【写真】修斗とGladiatorではウェルター級で試合をした。それだけ試合に飢えている(C)MMAPLANET

28日（日）に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT45で、韓国のキム・ギョンピョがトム・サントスの持つHEATライト級王座に挑戦する。

名門MMAストーリー所属、ROAD FCでは将来を嘱望され、日本でも修斗でキャプテン☆アフリカ、Gladiatorでレッツ豪太というウェルター級の選手に勝利している。K-MMAを代表するライト級の猛者にタイトル戦に向けての意気込みを尋ねた。

──キム・ギョンピョ選手はチャ・ジョンファン選手、　チェ・ムギョム選手、キム・ミンウ選手に続き、MMAストーリー第4の男として注目されていたのですが、2017年10月以降、Road FCでは試合をしていません。

「一昨年の10月にロシアのアルマン・ツァルキャンに負けた時、試合内容が認められて1カ月後にロシアで戦うことが決まっていたんです。その準備期間中にケガをして試合がなくなり、そのまま長期欠場を経験しました。試合ができるようになると日本からのオファーがあり、すぐにでも試合がしたかったので修斗で戦ったんです。今年は4月に韓国のAngels Fightで戦っています」

──5月に修斗で試合があるという話が伝わっていたのですが、実現しませんでした。

「その話は米国のサイトを見て知ったぐらいで、実際には自分のところに正式のオファーはなかったです。何か手違いがあったと思うのですが、どういうことになっているのか分からないままです」

──これからも日本と韓国の両国で活躍していきたいと考えていますか。

「今は日曜日にHEATでチャンピオンになることに集中しています。MMAを始めた時、チャンピオンになりたいという目標がありました。そして、今回はタイトル戦です。しっかりとここで勝ってAngels Fightでもチャンピオンになりたいと考えています。そこからステップアップを図りたいという気持ちもありますが、とにかく今はHEATライト級タイトルマッチに集中しています」

──MMAストーリーではチェ・ムギョム選手が引退し、チャ・ジョンファン選手も試合から遠ざかっています。どのように試合の準備をしてきましたか。

「確かにチェ・ムギョム選手が引退し、チェ・ジョンファン選手は長く試合をしていません。それでもウチのジムにはアマから始めてプロになった選手がいますし、ロードFCのミドル級で5秒KO勝ちをしたチェ・ウォンジュンという選手もいます。ジムの練習環境は十分良いですし、独立をしたキム・ミンウ（※ロードFCバンタム級王者）もこの試合のために練習パートナーになってくれました。以前と変わりなく、良い練習ができています」

──ではトム・サントスの印象を教えてください。

「トム・サントス選手は試合経験が豊富です。ただし、MMAというより喧嘩に強いような感じがします。今回は試合まで調整時間が長かったので、練習もしっかりと積めました。問題ないと思います」

──気をつけないといけない攻撃は何でしょうか。

「スタンドでも寝技でも油断をしないで戦います。自分はグラウンドを得意としているので、テイクダウンを取りコントロールしながら殴ろうと思います。チャンスがあればサブミッションも狙いたいですが、基本的にはテイクダウン&パウンドで攻めるつもりです。

4月にトム・サントス選手が久米鷹介選手とパンクラスで戦った試合も見ました。あの試合を見た結果、自分はテイクダウンを取れると確信できたので、パウンドで攻めようと思うようになったんです。

HEATは初めて試合をしますが、たくさんの韓国人選手が出場していましたし、クォン・アソル選手がウェルター級王者にもなっています。だからこそ、自分もチャンピオンになりたいと思っています」

──キム・ギョンピョ選手、オク・レユン選手、キ・ウォンビン選手、そしてパク・デソン選手と韓国は活きの良い若いライト級選手がいます。彼らをライバル視することはありますか。

「彼らをライバルと思ったことはないです。パク・デソンとは試合をしたこともありますし、自分も彼らも試合を続けて活躍していくと、いつか戦うことがあると思っています」

──日本にはパンクラス、修斗、DEEPにもライト級のベルトがありチャンピオンがいます。興味はありますか。

「もちろんです。機会を与えてもらえるなら、どの団体でも誰でも戦います」

──特に日本のライト級選手で戦いたい選手は?

「全ての日本人ライト級チャンピオン、ライト級の選手を知っているわけではないですが、いつの日か久米選手と戦ってみたいです。