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【PFL2019#05】ハリソン✖ハイブラエフ、パーマー✖ジャパ、サイラー✖ケネディ。フェザー級は潰し合い!!

Palmer vs Japa【写真】この間、SBやBJJの試合は国内でも出ていたクレベル(C)MMAPLANET

25日(木・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのオーシャン・カジノリゾートでPFL2019#05=レギュラーシーズン、フェザー&ライト級の2巡目が行われる。


5月23日の初戦から2カ月のインターバル期間をおき、両階級揃って6試合が組まれる今大会。ライト級では前回メディカルを通過しなかったホニ・トーレスが当然のようにメンバーから外れ、フェザー級も体重をオーバーしたアレッシャンドリ・ポポ、モヴリッド・ハイブラエフに10秒KO負けを喫したLFAフェザー級王者デイモン・ジャクソンが戦線離脱となっている。

彼らの代わりにライト級はジェシー・ロンソン、フェザー級はUFC&Bellatorベテランのダニエル・ピネダとアスンソン3兄弟の三男で元Titan FCライト級王者のフレディ・アスンソンの参戦が決まった。またポポと同様に体重オーバーしたアレッシャンドリ・カピタォンは、R.1でアンドレ・ハリソンに敗れたピーター・ペティスと対戦──引き続き2019年シーズンに参加することとなった。

メンバーの入れ替わりが当然のように見られるPFL、今回のフェザー級は上位陣の潰し合いといえるカードが組まれている。まず昨年の王者で初戦は判定勝ちで現在はランク4位のランス・パーマーは、僅か22秒で──新加入の優勝候補──ジェレミー・ケネディを左ハイでKOしランク2位につけるルイス・ロレンチーノ・ジャパと対戦する。ジャパは34勝1敗という今シーズンの出場選手で最も経験豊かで、異様に高い勝率を誇っている。

ただし、その多くがブラジルのサンタカタリーナで行われたローカルファイト。対戦相手の質はパーマーとは違う。それでも平気で3週連続でMMAを戦い、2013年の1年間だけで20試合を経験しているジャパの型破りさは、計算できない強さを通ずる可能性がある。パーマーが慎重さに加え、どのような手段でジャパの制圧に掛るのか。当然、パーマーのテイクダウン、ジャパのテイクダウン・ディフェンス能力は勝敗の行方を占うキーポイントとなるだろう。

Harison vs Khaibulaevさらに昨年のベスト4でパーマーに次ぐ実力者と目されるアンドレ・ハリソンが対するのは、上に記したハイブラエフだ。衝撃のPFLデビュー勝利を見せたハイブラエフだが、ジャブで制してから放たれる右ストレートこそ、最大の強みだ。だからこそ、真っすぐ下がった相手にヒザも当たる。加えて攻防ともに強いレスリングにパウンド&ギロチンチョークとフィニッシュもできる。ハリソンがレスリング・ベースでボクシングを加えたオフェンシブ・ディフェンダーなのに対し、あくまでもハイブラエフはアグレッシブなアタッカーだ。

21勝1敗というハリソンのレコードを可能にした守りの固さと、ポイントゲームに対し、14連勝中のハイブラエフがどこを突破口に攻めるのか──非常に楽しみな一戦だ。2018年準優勝のスティーブン・サイラーは、初戦でガジ・ラダバノフのテイクダウンゲームに屈し、黒帯スタート。対するケネディも、実力を披露する前にジャパにKO負けを喫し、再起と生き残りをかけてケージに上がる。敗れると、プレーオフ進出が相当厳しくなる確かな力のある者同士の──これぞ、サバイバルウォーといえるだろう。またサイラーに土をつけ、ランク5位につけるラダハウノは新加入のピネダとの一戦で、プレーオフ進出を賭ける。

ライト級のクリス・ウェード、フェザー級のハリソンは東部出身の両者が揃って渋めのテイクダウン&ドミネイト・ファイターだけに、ロシアやブラジル勢という攻撃力の高いファイターが会場人気をさらいかねない2階級といえる。

■ PFL2019#05対戦カード

<ライト級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
アクメット・アリエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
ルイス・ジャパ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ラシッド・マゴメドフ(ロシア)
ネイト・アンドリュース(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ピネダ(米国)
ガジ・ラバダノフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
スティーブン・サイラー(米国)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
ラムジー・ニジェム(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・ハリソン(米国)
モヴィッド・ハイブラエブ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
バオ・インカン(中国)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・ギルピン(米国)
フレディ・アスンソン(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
カルラォン・シウバ(ブラジル)
ジェシー・ロンソン(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
アレッシャンドリ・カピタォン(ブラジル)
ピーター・ペティス(米国)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャボフ(タジキスタン)
イリエ・ジホウン(フランス)

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