【UFC238】ローを効かされたセフードが、モラエス下しバンタム級王者に。「My name is triple C !!」
<UFC世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
ヘンリー・セフード(米国)
Def.3R4分51秒by TKO
マルロン・モラエス(ブラジル)
鋭い右ローを走らせたモラエスが、踏み込んで右ハイを狙う。胸板は厚いが身長はかなり低いセフードに対し、モラエスはローからショートのフック、そしてローを蹴り込む。構えを変えるセフードだが、蹴り足をキャッチできず既に左足にダメージを受けているか。
続くローにシングルを合わせたセフード、モラエスは体を反転させて足を抜く。セフードの右ハイをブロックし、ワンツーを繰り出したモラエスは左右どちらの構えでも前足をローで削っていく。ローを蹴られ続けるセフードは、続いて右ミドルを受け、左フックを顔面に食らう。モラエスはローを続け、テイクダウン狙いを切って初回を取った。
2R、インターバル中に早くも足を引きずる素振りを見せたセフードは、左ハイをいきなり放つもモラエスに察知される。左右のローを蹴るモラエスはセフードの前進に左フック、そして右アッパーを狙う。右オーバーハンドに左ハイを狙ったモラエスは、しっかりと攻撃を見ることができている。モラエスは着実にローを蹴り、セフードは前に置いた左右の足が蹴られるたびに流れる。ついには前のめりに倒れるようにあったセフードは、突進にワンツーを被弾する。それでも右を当てたセフードが、続けて右を当てる。モラエスはむきになって打ち合い、パンチを被弾するように。
それでもアッパーから右ハイを放ったモラエスだが、逆に右を何発も受け足が泳いでくる。動きが落ちたモラエスは、首相撲&ヒザ蹴りを連発で被弾し動きが止まる。ついにはテイクダウンを狙ったモラエスは、ヒザ蹴りを続けられるが最後に右フックをヒットさせた。
3R、前のラウンドの勢いを駆って前に出るセフードが、胸を合わせてケージにモラエスを押し込む。左に回り離れたモラエスは、ローを蹴らなくなりパンチを多用する。「ワイルドになるな」というセコンドの指示が耳に入っていないようなモラエスは、ここでアイポークがあったとブレイクを要求する。
本来はパンチが目に入っただけで試合を止められたセフードは、再開後に再び首相撲からヒザを連打する。クリンチでもヒザ蹴りを続けるセフード。モラエスは動きが止まり、がぶられると、アナコンダチョークに移行される。動けないモラエスは、何とかスクランブルに持ち込むが、ヒザをボディに受けて引き込む。腕十字を防いだセフードはハーフからエルボーを落とし、潜るモラエスにヒジを続ける。頭が揺れ、防御もままならなくなったモラエスにセフードは鉄槌を連続で打ちつけると、ついにレフェリーが試合をストップ。
セフードが大逆転でフライ級に続き、UFC世界バンタム級王座に就いた。チャンプ・チャンプとジョー・ローガンに話しかけられると、セフードは「僕はチャンプ・チャンプじゃない。僕の名前はトリプルCだ。オリンピック・チャンピオン、フライ級世界王者、そして今世界バンタム級王者になった。僕は歴史上、最高のコンバット・アスリートで最強のP4Pだ!!」と絶叫し、コーチに感謝するとダナ・ホワイトに待遇の改善を訴えるとともにドミニク・クルーズ、コディー・ガーブラント、ユライア・フェイバーの名前を挙げ、さらにはフェザー級のタイトル挑戦をアピールした。