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【UFC238】空気が入り目が塞がったセラーニが試合続行不可能に。反則パンチのファーガソンがTKO勝ち

<ライト級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
Def.2R5分00秒by TKO
ドナルド・セラーニ(米国)

まずセラーニが左ロー、そして左ミドルを蹴っていく。ファーガソンも左ミドルを返し、そこにセラーニが右を合わせようとする。互いに左ジャブを当て合い、ファーガソンが右ボディストレートを打ちこむ。セラーニも左ジャブを届かせ、逆に右ストレートを被弾する。序盤から当てては打たたれるという展開のなか、距離が近づくとセラーニが右を当てて攻勢に出る。

ファーガソンはエルボーを繰り出すが、右からワンツーを受け、左を打ち返す。セラーニの右ハイ、ファーガソンの左ストレートと間断なく打撃の交換が続く。ファーガソンのスピニングバックエルボーをかわしたセラーニは左ジャブから、左ミドル、そして右ミドルを見せる。ファーガソンも右ミドルと前蹴りを返すが、左ジャブを被弾する。ならばと左ジャブを打ち返したファーガソンだが、ワンツーから右ミドル、そして左フックを打たれ初回はセラーニとなったか。

2R開始直後に左ミドルを蹴ったファーガソンが左ジャブをヒットさせ、セラーニの腰が一瞬落ちる。ここで前に出るのがセラーニだが、ファーガソンは左ミドル2発から再び左ミドルを当てる。走りこむような左ローを蹴ったファーガソンに対し、セラーニはワンツーも右ストレート、そして左ハイを被弾する。

打たれても前に出るセラーニだが、精度はファーガソンが上回り、セラーニの右目の下は大きく腫れている。それでも右ハイを繰り出したセラーニだが、左ジャブからスピニングバックエルボーを食らう。ヒジを当てられながらパンチを入れ、続く回転拳にはバックを取ってテイクダウンを決めたセラーニ。自らスタンドに戻ったセラーニは、組みを続ける体力を無くしているか。

前蹴りを入れつつ、パンチにつなげるファーガソンが右ジャブ、スイッチして左ミドルかへ。セラーニのヒザ蹴りにも、左リードフックを当てたファーガソンもまたセラーニの攻撃を受けても、そして自ら動き続けても動きがまるで落ちない。激しい打ち合いが続いた2R、終了後に右を打ってしまったファーガソンに大きなブーイングが起こった。

インターバル中に鼻が折れていたかセラーニは息を吹き出すと、右目の下が大きく腫れあがり塞がってしまう。これでドクターが試合続行不可能と判断したが、この鼻が折れた攻撃がラウンド終了後の右ストレートが原因となったようで……セラーニは納得がいかないだろう。

TKO勝ちとなったファーガソンはマイクを向けられても「先にセラーニの話を聞いてくれ」と顔を背ける。「目から空気を出そうとしたけど……俺は戦い続けたかった。止めたくなかったんだ。こんな風に試合が終わってしまって、申し訳ない」と語ったセラーニの手を挙げたファーガソンは「こんな勝ち方は望んでいなかった。この試合を受けてくれたセラーニに感謝している。次はもっと良いファイター、人間としても成長する」とFワードを繰り返し話した。


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