【UFC238】勝負強さを見せたピョートル・ヤンがリベラに勝利し、「メインはモラエスが勝つ!!」
<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ジミー・リベラ(米国)
低い重心のリベラ、高いガードのヤンがローを蹴る。互いにジャブを避けた後にヤンが右を伸ばす。リベラは右ローを返す。ヤンの踏み込みから組み合いになるが、ヒザを入れてすぐに離れる。前に出るのはヤンが、左フックを空振りし姿勢を乱す。リベラはローを入れ、距離が近づくとレスリングへ。
すぐに試合は打撃戦に戻り、リベラが右アッパーを当てる。ACB時代と比較すると爆発力の落ちているヤンに対し、リベラは右ストレート、左ジャブを伸ばす。さらに右から左を当てたリベラはシングルレッグを切る。ヤンは左ミドルを入れると、続くシングルを切られてヒールフックへ。上を取ったリベラ、ヤンはスクランブルからスタンドに戻ると左を当ててダウンを奪う。バックコントロールから殴ったヤンが劣勢のラウンドを最後に自らのモノとした。
2R、リベラのダメージがどこまで残っているか。そのリベラは右フックを当て、動きも落ちていない。そして右ローを効かさて、右フックを当てる。ヤンは左ボディフックも、リベラが右フックを打ち返す。ならばと左ミドルを2発入れたヤンは、右フックをかわされバックに回われる。すぐに正対したヤンは、左ジャブの差し合いからローを蹴られ、構えを変える。クリンチアッパーを打ち合った両者、勢いはリベラが上か。
と、左パンチのタイミングで動いたヤンが左ハイを放つ。これを顔面に受けたリベラは、一旦は組みついてダメージの回復を図る。離れてからは積極的に前に出るリベラだが、ヤンが蹴り、ヒザから右アッパーを打ち込みダウンを奪う。ここも最後の10秒でヤンがダウンを奪い勝負強さを見せた。
最終回、ローを掴んで左を当てたヤン、続く左ハイをリベラがキャッチしにかかる。足をリリースしてテイクダウンを狙ったリベラに対し、ヤンは体を捻って足を抜くや、そのまま右ストレートを放っていく。覚悟を決めたようにガードを固めパンチを振るうリベラは、右アッパーを被弾してマウスピースを吐き出す。
再開後、左ハイを繰り出したヤンはスウェイでリベラのパンチをかわすようになるが、右フックを被弾する。それでも左ミドルを蹴り、続くパンチの交換でアイポークがあったとブレイクを要求する。リスタート後、試合は残り90秒を切り、パンチ&蹴りが交錯する。クリンチのなかでヒザを入れたヤンは、ダブルを切られると離れる。リベラは左フックをそこで当てるが、最後の最後にシングルレッグからバックを許し、テイクダウンされてタイムアップを迎えた。
圧される場面もあったが、2度に渡りダウンを奪ったヤンが判定勝ちでオクタゴン5連勝とし「ハロー・シカゴ。ジミーは強くて良いファイターだ。でも前に出て戦う、いつも通りのことをした。メインはモラエスが勝つだろう。次はタイトルを掛けてモラエスと戦いたい」と話した。