【UFC238】乱打&消耗戦で、ブラゴイ・イワノフがタイ・ツイバサを下す
<ヘビー級/5分3R>
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
タイ・ツイバサ(ニュージーランド)
メインに登場するマルロン・モラエスと同様に元WSOF世界王者のイワノフはサウスポーの構えで、右フックを伸ばす。スイッチスタンスのツイバサに左ストレートを当てたイワノフだが、右を被弾する。組んだツイバサがケージにイワノフを押し込み、右エルボーを打っていく。スピニングバックフィストを狙ってから離れたツイバサは、続く右ストレートに右フックを合わされダウンする。
すぐに置きがって組んでいったツイバサをギロチンで捕らえたイワノフだが、これは極め切れない。ダメージの残っていないように見えるツイバサは、パンチから再びイワノフをケージに押し込む。ヒザ蹴りから右を振るって前に出たツイバサは、ケージ中央でイワノフの左を連続して顔面に受ける。それでも左を打ち返したツイバサに右を打ち込んだイワノフは、一発で勝負が決しそうな雰囲気の中で左を連打し攻勢のまま初回を戦い終えた。
2R、ツイバサが重い右ローを2発、体に持っていかれそうになったイワノフは左を受けて、足が泳ぐ。ここでツイバサはクリンチに行ってしまい、イワノフはケージを背にして回復に努める。離れたツイバサに右ジャブを当てたイワノフは、その右に右フックを合わされやすくなっている。互いに自ら動くと、カウンターを被弾する展開に動きが慎重になってくる。
ここでイワノフが左を振るって前に出ると、ケージ中央でも左を当てる。ツイバサは頭から当たるように右を放ち、ローを蹴る。イワノフも左ストレートから右エルボーを入れ、ワンツーへ。空振りで体の軸が乱れるようになったツイバサだが、それでも左ジャブを当ててクリンチへ。イワノフはギロチンへ。背中をマットにつけたツイバサが、ホーン後にタップし3Rを迎えることとなった。
最終回、左ストレートから右フックを当てたイワノフ。ツイバサは右インサイドローを効かせ、左ジャブをヒットさせる。イワノフは組みついてケージにツイバサを押し込むが、体を入れ替えられる。ここでギロチンからがぶってグラウンドに移行したイワノフに対し、ツイバサが背中を預けて立ち上がり胸を合わせる。
ツイバサは組み合いのなかでヒザを突き上げるが、両者揃って動きは重い。イワノフは再びギロチンを仕掛け、ヒザを2発頭部に放つ。離れたツイバサは右ロー、イワノフは左ストレートを伸ばす。左を2発入れたイワノフは、ローを蹴られながらも左を当てていく。残り30秒、肩で息をしたツイバサに右ジャブから左を当てたイワノフは試合終了と同時に、両ヒザに手を当てて動けなくなった。
1Rはイワノフ、2Rはツイバサ。ツイバサのロー、イワノフの左、最終回の攻防をどのようにジャッジは判断するか。結果、イワノフが3-0で判定勝ちを収めた。