【UFC296】スタンド・グラウンドともにファーガソンを封じ込めたピンブレットが1年振りの試合で判定勝利
<ライト級/5分3R>
ペディ・ピンブレット(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
トニー・ファーガソン(米国)
グローブタッチを拒否したファーガソンが、サークリングから距離を詰める。ピンブレットが左ジャブを合わせ、右カーフキックを当てる。ファーガソンはピンブレットの右カーフに左を合わせて、尻もちを着かせた。サウスポーにもスイッチするピンブレットのシングルレッグをスプロールしたファーガソン。左ボディストレートからピンブレットの右カーフにパンチを合わせる。カウンター作戦のファーガソンが前に出ると、ピンブレットはケージを背負った。ファーガソンは左ボディストレートを伸ばす。左ジャブを突いてピンブレットにケージを背負わせると、ピンブレットも左ボディストレートを返し、右カーフを当てる。
ケージ中央に戻ると、ファーガソンの右がピンブレットの顔面を捉える。しかしピンブレットも右カーフから右ストレートを当て、ファーガソンをグラつかせた。ファーガソンがサウスポーからオーソドックスに戻したところで、ピンブレットの右がファーガソンのアゴを跳ね上げる。残り1分でピンブレットがワンツーからパンチの連打でファーガソンの動きを止めた。さらに左跳びヒザからの連打でダウンを奪ったピンブレットが、バックに回りながら連打を浴びせつつマウントへ。それでも体を起こすファーガソンを抑え込んで初回を終えた。
2R、ファーガソンから距離を詰める。サウスポーに構えたピンブレットは下がりながらオーソドックスへ。右ヒジからワンツーを浴びせるも、ファーガソンは下がらない。ファーガソンが右ハイを放った瞬間、足を滑らせた。すぐにトップを奪ったピンブレットに対し、下からヒジを打ち込みつつ足を上げていく。ピンブレットはトップコントロールを選択し、インサイドガードからパウンドを連打する。
ファーガソンは下からラバーガード、さらに三角絞めを狙うも失敗。さらにケージキックの機会をうかがうが、これもピンブレットに潰された。ケージに頭を押し込まれたファーガソンはピンブレットのパウンドを浴びる。足を一本越えたピンブレットは、ハーフガードのファーガソンに肩固めを狙うもガードに戻された。メインカード前に来場したドナルド・トランプ元大統領の目の前で、ピンブレットはトップコントロールを続けてラウンドを終えた。
最終回、パンチがスローになったファーガソンに対し、ピンブレットが右ショートから左ジャブを当てる。サウスポーにスイッチしたピンブレットの左前蹴りでバランスを崩したが、それでもピンブレットが前に出る。ピンブレットはシングルレッグへ。これを防いだファーガソンを引き込もうとしたピンブレットが背中を着くと、ファーガソンは立ち上がりスタンドを要求した。
レフェリーがブレイクをかけ、スタンドに戻ったがピンブレットがシングルレッグからリフトアップし、グラウンドに持ち込む。ファーガソンはハーフからガードに戻した。ピンブレットはパウンドを打ち込み、蹴って離そうとしたファーガソンの左足を抱えてケージに押し込んでいった。ファーガソンは左腕でピンブレットの首を抱えるも、ギロチンを極めることはできず。さらに足関節から三角絞めを狙ったが、全て潰されて試合を終えた。
裁定はピンブレットがフルマークの判定勝ち。ピンブレットが1年振りの試合を勝利で飾った一方で、ファーガソンはこれで7連敗となった。