【UFC279】ローを受けて諦めるのかーーとも思われたネイトがファーガソンをギロチンで仕留める
【写真】最後はノーアームからメッケンジーチンのような形で極めた(C)ZUFFA/UFC
<ウェルター級/5分5R>
ネイト・ディアス(米国)
Def.4R2分52秒 by ギロチンチョーク
トニー・ファーガソン(米国)
サウスポーのネイトが距離を詰める。ファーガソンもスイッチ、相手のパンチをダッキングでよけながら、オーソドックスに戻して右ストレート。さらに相手の足をすくってネイトに背中を着かせた。立ち上がったネイトはスイッチしながら右ジャブを伸ばす。そのネイトにケージを背負わせたファーガソンも、足をすくってネイトに手を着かせるもグラウンドにはいかない。ファーガソンは左スネから流血が見える。
互いに動きが鈍い。これも大シャッフル--前日に対戦相手が変わった影響なのか。ネイトのパンチをかわし、中にはいるファーガソン。ネイトは引きはがして右ジャブを突く。ファーガソンの右ボディストレートが当たると、ネイトは下がった。お互いに笑顔でおどけてみせる。ファーガソンが横を向いて右ヒジを放つと、ネイトは右ジャブを当てた。そしてラウンド終了直前にネイトが攻め込み、初回を終えた。
2R、ファーガソンが体勢を低くし、テイクダウンに行く素振りを見せる。ネイトはパンチからローに繋げる。ファーガソンの動きは大きい。ファーガソンがワンツー、スイッチしながら細かいパンチを繰り出すも、効かせようという狙いは見えない。ここで距離を詰めたネイトに対し、右ヒジを打ち下ろしたファーガソン。さらに距離を詰めるも、サイドキックを見せて左を打ち込むに終わる。
左右ローを打ち込み、ネイトのパンチをかわすファーガソン。ネイトは左右のパンチから右ロー、下がるファーガソンの右目からは大量の出血が見られる。足を使うファーガソンのパンチに力がない。共にヒジを見せながら、追い詰めるネイト。ファーガソンはネイトの足を触ろうとするも失敗。回るファーガソンの顔面にパンチを集めたネイトが、ファーガソンの右ミドルに左フックを合わせた。
ファーガソンもケージ中央に押し戻し、左右ローを当てる。しかしネイトもパンチを返すなか、背中を見せて戦うパフォーマンス。そのままラウンド終了のホーンが鳴り、ネイトがファーガソンを挑発し、観客は沸いたが……。
3R、ネイトの足を狙うファーガソン。ネイトは長いリーチを生かして左右のパンチを浴びせる。ここでハイキック、前蹴りなど足技に切り替えたファーガソンの右ローがヒットし、ネイトがバランスを崩す。足を使うファーガソンが右ジャブを当てると、ネイトが背中を見せて離れた。首を振るネイト、中央に戻ったところでファーガソンが左右のローを当てる。ローを受けると背中を見せるネイト、ファーガソンも併せて背中を見せると、中央に戻って組みにいく。
ネイトは半身の態勢から、前に出て来たファーガソンに組みつくも、ファーガソンが離れる。ネイトがインサイドから右ヒジを当てた。ここでファーガソンが下がると、ネイトは本部席に向かって何かをアピールする。下がるファーガソンへのクレームか。ファーガソンは変わらず距離を保ちながら左右のローを当てる。さらにジャブを上下に散らすファーガソン、ネイトは細かいパンチを繰り出すも、ファーガソンが離れるとケージにもたれかかった。
4R、右ボディストレートを伸ばすファーガソンに、細かくパンチを打ち下ろすネイト。しかしファーガソンが足を使うと、追い足はなく手数も少なくなる。ガードを固めるネイトに左ボディを突き上げたファーガソン。左アッパーを打ってから下がるファーガソンを、ネイトは捉えることができないか。
しかしネイトの左ストレートが当たり、グラつくファーガソン。下がる相手を追いかけるネイト、ケージ際に追い込み連打を浴びせた。ところが打ち疲れたかかヒザに手を着くネイト。左右のパンチを上下に散らすネイトにダブルレッグを仕掛けたファーガソンだったが、ここでネイトが左腕を相手の首に回し、ギロチンでタップを奪った。
両者に大歓声を送る観客、ネイトとファーガソンは共に手を上げて答えた。