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【UFN145】計量終了 初のプラハ大会は欧州の未知強が集い、ラテンアメリカ勢と絡む特殊な大会に

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にチェコはプラハのO2アリーナで開催されるUFN145「Blachowicz vs Santos」の計量が行われた。UFCにとっての初のチェコでのイベントは、メインでヤン・ブラボヴィッチ✖チアゴ・マヘタ・サントスというポーランド✖ブラジル対決が組まれた。


かつてのWSOF-GCやREALのような欧州の未知強が集うという意味で、興味深いUFCの英国以外での欧州大会。そこにブラジルやラテン系諸国が絡むのがまたUFCのスケールの大きさだ。

メイン出場のブラボヴィッチはこれまでオクタゴンで4勝1敗、既にジミ・マヌワ、そしてニキータ・クリロフを破っている。対するマヘタは12勝(5敗)を挙げており、ブラボヴィッチとしては──ここをホームといって良いかは分からないが、東欧大会で白星を得てさらに上位を目指したいところだろう。

ほぼ同じような体格の両者は、鼻が触れ合うかという距離でフェイスオフ。「明日はプラハで最初の大会、歴史に残るショーが見られる」とマヘタがコメントすると、ブラボヴィッチは「もちろん祝うべき大会だけど、自分は勝つだけ……それだけよ」と話した。

メインカードではピョートル・ヤンが昨年6月のUFC初陣から、早くも4戦目を迎えるバンタム級戦も注目だ。対戦相手はジョン・ドッドソン、TUFウィナーからフライ級に転じタイトルコンテンダーとなり、バンタム級再転向後はマルロン・モラエス、ジミー・リベラに敗れている。ヤンとしては、やはりこの両者に負けているドッドソンを相手に遅れを取ることなく、インパクトのある勝ち方をしてタイトル挑戦へのステップと目論んでいるに違いない。

唯一のご当地ファイターとなるルシエ・プシオワは、チェコ国旗を掲げて登壇し、この日一番の声援を浴びた。対戦相手のリズ・カモーシェはブーイングこそ起きなかったが、非常に薄い反応をプラハのファンは見せていた。プシオワは前の試合を落としているだけに、ここでカモーシェとのマッチアップは、母国に錦を飾る以上の意味合いを持つ厳しい一戦となる。

17勝1敗のカザフスタン人ファイター=ダミール・イスマグロフと、15勝1敗のスペイン人ファイターの試合をチェコの第1試合で組む──これがUFC欧州大陸大会の愉しさだ。

■ UFN145計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
ヤン・ブラボヴィッチ: 205ポンド(92.99キロ)
チアゴ・マヘタ・サントス: 204ポンド(92.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ: 263ポンド(119.29キロ)
マルコ・ホジェリオ・デリマ: 255ポンド(115.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャン・ヴィランテ: 206ポンド(93.44キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 204ポンド(92.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)
ルシエ・プシオワ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・ドッドソン: 136ポンド(61.69キロ)
ピョートル・ヤン: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ: 204ポンド(92.53キロ)
クレジソン・ファリアス: 209ポンド(94.8キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カルロ・ペデルソリ: 171ポンド(77.56キロ)
ドワイト・グラント: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ティーマー: 146ポンド(66.22キロ)
クリス・フィッシュゴールド: 145ポンド(65.77キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ギリアン・ロバートソン: 125ポンド(56.7キロ)
ヴェロニカ・マセド: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ダミア・ハゾヴィッチ: 155ポンド(70.31キロ)
ポロ・レイジェス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・プラゼレス: 170ポンド(77.11キロ)
イズミール・ヌルディエフ: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
スルタン・ハビロフ: 156ポンド(70.76キロ)
ディエゴ・フェレイラ: 157ポンド( 71.21キロ)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ: 155ポンド(70.31キロ)
ジョエル・アルバレス: 156ポンド(70.76キロ)

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