【ONE88】序盤の劣勢を火事場の馬鹿力で跳ね返したセクストンが、RNCでカーンを下す
<ライト級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
Def.3R1分13秒by RNC
アミール・カーン(シンガポール)
シングルレッグからテイクダウンを狙ったセクストンだが、ロープに詰まり下になる。すぐに立ち上がったセクストンは、左目じりをカットしドクターチェックが入る。再開後、リング中央で待つカーンがワンツーを伸ばす。セクストンは再び組みついて、コーナーにカーンを押し込むが、横に移動して離れたカーンがヒザを突き上げる。セクストンは右オーバーハンドから組みつくが、カーンはヒザを入れ蹴り足を掴んでロープに押し込む。
続くセクストンの前進に右アッパーを当て、下がったところを追いかけてパンチを連打したカーン。ここで組みついたセクストンがボディロックでテイクダウン、上を取ってパンチを落とす。スクランブルに持ち込んだカーンだが、バックを許しテイクダウンされないようにロープの間から体を出し、さらにロープを掴む場面も。一発イエローでもおかしくない反則を犯したカーンに対し、一旦離れたセクストンは再びクリンチからバックに回り初回が終わった。
2R、跳びヒザから組んだセクストン、右を差したカーンが離れる。ロングフックを振るい再度組みついたセクストンがバックへ。そのまま背中に乗ろうとジャンプしたが、ここは乗り入れずバックコントロールを維持して離れる。直後にカーンがエルボーを入れ、下がったセクストンに追い打ちをかける。グラウンドに崩れたセクストンが立ち上がり、フックで前に出て組みつく。離れたカーンだが、右フックを2発被弾し組みからバックを許す。
ウィザードで耐え、正面を向いたカーンが離れると、セクストンは右フックを振って組みつく。カーンはここも正面を向いて離れると、パンチでバランスを崩したセクストンに右アッパー、さらに左ハイを蹴っていく。体を揺らしながらパンチを振るって組みついたセクストンが、ダーth-ボクシングで左フックを打ち込み、テイクダウンからパンチを連打する。立ち上がったカーンをボディロックでスラム気味に投げたセクストンが、ニーインベリーを取りタイムアップとなった。
最終回、ポイント的にはカーンだが2R終盤の失速がどこまで試合に影響を与えるのか。セクストンは左ロー、左フックを入れて組みつき粘りのなくなったカーンをテイクダウンする。バックコントロールからパンチを入れ、両足をフックしたセクストンがパンチを打ち込み、RNCチョークへ。しっかりと喉下に右腕を通したセクストンに仰向けにされるとカーンは力なくタップした。
「カーンは男だ。僕はスロースターターで、盛り返したけど彼はポーカーフェイスでビーストだった」とセクストンが試合を振り返る。ここでリングに上がった準決勝の相手ザイード・フセイン・アサラナリエフは「タフファイトになるけど、しっかりと準備するよ。とてもエキサイトなファイトで楽しめた。おめでとう」とセクストンににこやかに語りかける。
対してセクスントは「彼とは試合前に長い間話していて、本当に尊敬している。俺の髭の方が良いことを証明するよ。皆のためにベストを尽くす。世界のベストファイターは、皆のために戦うんだ」と話し、フェイスオフ後にアルサナリエフとハグ。アルサナリエフがセクストンの手を挙げるという友好的な姿勢を貫いた。