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【ONE Collision Course02】隔離で父の葬儀に列席できなかったカーンが、パク・デソンに1-2で敗れる

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
Def.2-1
アミール・カーン(シンガポール)

サウスポーに構えたパク・デソンに対し、距離と詰めるカーンが左ジャブやハイを見せる。右ハイをブロックしたパク・デソンは、ローを蹴るがバランスを崩し──すぐに立ち上がる。積極的に圧力を掛けるカーンが、右フックを入れる。続くステップインからの右フックにフックを返したパク・デソンが、足を取ってテイクダウンを決める。

クローズドガードのカーンがガードを開くと、果敢にパスを狙うパク・デソンは、スクランブルでバックへ。後方にテイクダウンを決め、サイドで抑える。上四方に回り、ヒザを頭部に入れるパク・デソンに対し、カーンは左を差して背中を見せたままスクランブルに持ち込み、スタンドへ。直後に右フックから前蹴りを入れる。

パク・デソンは右ハイをブロックして、右フックを繰り出す。カーンも蹴りで距離をとり、前に出て右ミドルを蹴り込む。最後もワンツーから左の蹴りをカーンが繰り出して時間となった。

2R、ローを蹴り合った両者、カーンの右フックにパク・デソンが左フックを合わせていく。サウスポー基調から、オーソの時間が長くなったカーンは前足を変えながら右の蹴りを繰り出す。ややバタついた感のあるカーンだが、手数はパク・デソンを上回る。

パク・デソンにレフェリーが攻めるように注意が入る。とパク・デソンがダブルレッグでテイクダウンを決める。左右のパンチを続け、ガードが空くとパスを狙うパク・デソンに対し、カーンは必死にクローズドを続ける。パスされると、足を引いて立ち上がったカーンが前蹴りから左ジャブを伸ばす。疲れたように見えるパク・デソンは、背中を見せて小走りを見せるも、手は出さず時間となった。

最終回、パク・デソンのローに、カーンが右ハイを狙う。続いて右ミドルを入れたカーンは、走り込んで腹をもう一度蹴っていく。パク・デソンはローをキャッチして、軸足を払ってテイクダウンを決める。

簡単に倒れるカーンはここもクローズドガードを取り、一気に離れてスクランブルを狙う。ケージを背にしたカーンが立ち上がると、パク・デソンも自ら離れる。左に回るパク・デソンが今度は右ハイをキャッチし、リフトからダブルレッグに移行して4度目のテイクダウンを決める。

サイドで抑えられたカーンは、ケージを蹴るが枕で固められ動けない。それでもカーンはケージキックから後転し、スタンドへ。途中でヒザを入れたパク・デソンは、離れて左ストレートを当てる。残り1分、蹴りはあるが拳の攻撃は少なくなったカーンは、意を決し右を振って前に出るが、右フックを逆に当てられる。それでも左ジャブを伸ばし、右を狙ったカーンだが近距離でクリーンヒットはなくタイムアップに。

結果はスプリットに割れ、パク・デソンが判定勝ちを手にした。父を亡くし、バブルで隔離のために葬式に出なかったカーンが試合後のインタビューで、「勝ちたかったけど、そうはならなかった。何度かテイクダウンを取られてね」と話した。


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