この星の格闘技を追いかける

【ONE FN05】大流血のタイナネスがパク・デソンからバックマウントを奪取し、スプリット判定勝ち

【写真】スプリット裁定だったが、試合はタイナネスがバックマウントで優位に立っていた(C)MMAPLANET

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
Def.2-1
パク・デソン(韓国)

これが約2年ぶりの試合となるタイナネス、クラウチングスタイルでサウスポーのパク・デソンにプレッシャーをかける。パク・デソンは左ロー、左ミドルハイ、左ローと蹴りを散らす。左肩を下げて相手の様子をうかがうタイナネスだが、手数は少ない。パク・デソンの左インローに右フックを合わせたタイナネス。パク・デソンのワンツーをブロックして、ジワリジワリと距離を詰める。

パク・デソンの左インローが連続でヒット、タイナネスは右を出そうとしたが止めた。ケージ中央で見合った直後、タイナネスがニータップで組みつき、ドライブしながらバックに回った。グラウンドに持ち込みバックマウントを奪ったタイナネスが、ケージに足を着けながらポジションをキープする。パク・デソンが反転しようとしたが、そのまま付いていったタイナネスがバックマウントを継続。上半身を起こしたパク・デソンの右腕を取ったタイナネスに対し、パク・デソンも立ち上がったもののケージに押し込まれた。

2R、すぐに距離を詰めるタイナネスにパク・デソンは左インローを当てる。両手を下げて相手を挑発するパク・デソン。タイナネスはマットに座って挑発に応えようとしたがパク・デソンが距離を詰めようとしたので立ち上がった。サークリングしながら左インローを見せるパク・デソンに、タイナネスが右ショートを当てた。タイナネスのダブルレッグをスプロールしたパク・デソンだが、立ち上がった相手にケージへ押し込まれてしまう。

パク・デソンがケージ際から離れて中央へ。プレスをかけるタイナネスは手数が少なく。レフェリーが両者に注意をかけた。フェイントを見せるも手は出ないタイナネス。ここでレフェリーが試合を止めて、パク・デソンに口頭で注意を与えたようだ。再開後、パク・デソンが積極的に左ローと左ミドルを繰り出す。パク・デソンのパンチをかわしたタイナネスが組みつき、右腕を差し上げて相手をケージに押し込んだ。

ここでレフェリーが試合を中断した。タイナネスの額あたりから大量の出血が見られる。しかし出血を止めて、すぐに試合が再開された。パンチとヒザで削っていくタイナネス。さらに右腕を差し上げながら足を取り、パク・デソンに尻もちを着かせた。立ち上がるパク・デソンが首投げでグラウンドに持ち込むも、そのままタイナネスがバックに回ってラウンドを終えた。

最終回、下がるパク・デソンが左ミドルを繰り出す。タイナネスの左ローをキャッチしたパク・デソンだが、押し込むもテイクダウンすることはできない。離れたタイナネスから組んでケージ際へ。徐々にパク・デソンを潰して、尻もちを着かせてからバックを狙う。一度ボディロックで捕えながらバックマウントを奪ったタイナネス。パク・デソンのグローブを掴んでいたか、レフェリーから注意を受けた。

再開後もタイナネスがバックマウントをキープする。パンチで削りながら、起き上がろうとするパク・デソンを引き戻するタイナネス。四の字フックに切り替えたタイナネスが、大流血しながらパンチで削っていく。腕を首に回すもパク・デソンがディフェンスする。立ち上がるパク・デソン、しかしタイナネスがケージに押し込んだところで試合が終了した。

試合終了直後、パク・デソンが腕を上げて勝利をアピールする。しかし裁定はスプリットでタイナネスの勝利。タイナネスにとっては2019年1月のホノリオ・バナリオ戦以来、約4年ぶりのMMAの勝利となった。


PR
PR

関連記事

Movie