【UFN248】前に出る・圧力をかける・仕掛け続けるヤンがフィゲイレドとのタフファイトを制す
【写真】5分5Rフルに戦い抜いた両者のすごさを改めて感じる一戦でもあった(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45.
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)
ヤンが左手を前に出した構えでプレッシャーをかける。ヤンがスイッチすると、フィゲイレドは右ミドルを蹴ってシングルレッグに入ると、四つ組みから大内刈りでテイクダウン奪う。ヤンがフィゲイレドの体を足で浮かせると、フィゲイレドはパスガードを狙いながらヤンの頭をがぶる。フィゲイレドはギロチンのプレッシャーをかけつつ、ヤンの後ろに回り込み、足を入れて四の字クラッチする。
ここからフィゲイレドがバックコントロールすると、ヤンも一気に振り向いて正対し、インサイドガードでトップキープする。ヤンは左手でフィゲイレドの口をふさいで、そのまま左手を滑らせるようにヒジを入れる。さらにヤンは中腰の態勢からヒジを落とし、自分の左側に回ってパスを仕掛ける。フィゲイレドはヤンの左腕にキムラを狙い、ヤンに立ち上がる。スタンドの状態でラウンド終了となった。
2R、ヤンがサウスポーにスイッチして右の関節蹴りと右ハイキック、フィゲイレドもサウスポーに構える。ヤンは右の関節蹴りを繰り返す。ヤンはフィゲイレドがサウスポーに構えると右ミドル。フィゲイレドはヤンの左ミドルを取ってテイクダウンを狙う。ヤンは右ハイから攻撃をまとめる。フィゲイレドも右ミドルを蹴って。スイッチしながら距離を詰めていく。
近距離では互いにヒジを見せ、ヤンが右フックで前に出る。フィゲイレドはスピニングバックキックと右ストレートで前進する。ここから互いにスイッチを繰り返し、ヤンがサウスポーでワンツーと右フック、左ストレートでプレッシャーをかけ、右前蹴りから左ストレートにつなげる。フィゲイレドもワンツー。ヤンは右ミドルから左のヒジ。フィゲイレドがジャブから右ストレート。ヤンは左ストレートと左ミドル、パンチからの大外刈りでテイクダウンする。
3R、ここもヤンがサウスポーに構えて左ローと右ミドル、フィゲイレドは右ボディを狙う。お互いに細かくスイッチを繰り返して蹴り合う中、フィゲイレドがダブルレッグでテイクダウン。ヤンもすぐに下から足をすくって立ち上がる。ヤンが左ローを蹴って右アッパーを打ち込むと、フィゲイレドが尻餅をつく。フィゲイレドがが足関節を狙うと、ヤンは足を抜いてインサイドガードでトップキープする。
ここからヤンは体を起こして鉄槌を連打。フィゲイレドがケージ際に移動して立とうとするとバックを狙う。ここはフィゲイレドも足をフックさせずに立ち上がる。サウスポーのヤンは左カーフと右ミドル、組みの展開になるとどちらも譲らず。前に出るヤンに対し、フィゲイレドは右ストレートを返して組みのフェイントを入れる。フィゲイレドはワンツー、左右のミドル。ヤンは距離が詰まるとヒジを振り、左ストレートを効かせると、大外刈りを狙いつつ、左アッパーから右フック、飛びヒザ蹴り、左ストレートと手数を増やす。
4R、オーソドックスの両者。ヤンがサウスポースイッチすると、フィゲイレドは左右の前蹴り。ヤンが左ストレートからグラウンドで上を取ると、フィゲイレドが足関節を狙い、ヤンはすぐに足を抜いて逃げる。フィゲイレドは左ミドル、シングルレッグで組みつくと両差しでヤンをケージに押し込む。ヤンも四つ組みに戻して離れる。ヤンがじりじりと前に出て左アッパーと左ハイ。これでフィゲイレドの足が止まる。フィゲイレドがもヤンの左の蹴りを取ってバックにつくが、ヤンもすぐに正対する。
さらにヤンは右ハイ、フィゲイレドのパンチをかわして左ストレートを返し、ジャブと右アッパーを当てる。頭を振って入ってくるフィゲイレドに対し、ヤンはジャブと左ヒジ。フィゲイレドは右ボディ、四つで組むがテイクダウンにはつながらない。逆にヤンは左ストレートと左アッパー、左ヒザ蹴り。右手を伸ばしてダーティボクシングで左アッパーをつきあげる。ここでフィゲイレドの右ストレートで尻餅をつくが、立ち上がったヤンもすぐに左ストレートを返して右フック、首相撲からヒザ蹴りを突き上げた。
5R、フィゲイレドが右アッパーから左ストレート。ヤンが大外刈りを狙ってきても、すぐにディフェンスする。ヤンも右フックから左ストレート、フィゲイレドは右フック、左のロングフックで前に出る。ヤンはサウスポーから左ミドルを蹴ってシングルレッグに入りつつ、右の顔面前蹴りを蹴り上げる。フィゲイレドが左ストレートから前に出るとフィゲイレドはバックステップする。
フィゲイレドはボディを狙いつつ、ヤンはスピニングバックエルボーを繰り出す。フィゲイレドもスピニングバックフィストを狙うが不発。組みつくヤンが離れ際の左ストレートと右ハイ、フィゲイレドも右ハイを蹴り返してワンツー、右ボディ。フィゲイレドが打撃で前に出て、ヤンがダブルレッグで組みつくがグラウンドにはいかない。残り30秒、フィゲイレドは右ヒジで踏み込み、ヤンは組みになるとヒザ蹴りと右ミドル、自ら組んでテイクダウンを狙う。ここで試合終了となり、判定はジャッジ3名とも50-45でヤンが勝利を収めた。