【RIZIN男祭り】ヘビー級GP開催、ダニー・サバテロ×太田忍などワンマッチ4試合が追加決定
【写真】5月・7月・9月にまたがって行われるヘビー級GP。上田、スダリオ、シビサイの参戦が決まった(C)RIZIN FF
26日(水)、都内にて、5月4日(日)に東京ドームで開催されるRIZIN男祭りの追加対戦カードが発表された。
既に発表されていたフェザー級選手権試合=クレベル・コイケvsラジャブアリ・シェイドゥラエフ、ヒロヤvs篠塚辰樹に続いて、以下のMMAルール4カードが発表された。
さらに8名参加のヘビー級トーナメント、RIZIN WORLD GP 2025の開催も発表。この東京ドーム大会で一回戦を行ない、7月にセカンドラウンド、9月に決勝戦を行なう。優勝賞金は2000万円で、準優勝には500万。この日は8名中、日本人選手3名、海外選手3選手の6名の参加が発表された。残り2枠の選手とマッチメイクも含め、4月上旬には発表する意向のようだ。
フライ級:平本丈vs田丸辰
フライ級:山本アーセンvs富澤大智
フライ級:ジョン・ドットソンvs征矢貴
バンタム級:ダニー・サバテロvs太田忍
[RIZIN WORLD GP 2025参加選手]
スダリオ剛
シビサイ頌真
上田幹雄
ジョゼ・アウグスト
アレクサンダー・ソルダトキン
マレク・サモチェク
ワンマッチの注目はダニー・サバテロ。元Titan FC王者で、2022年のBellatorバンタム級ワールドGPでは準決勝まで勝ち進んだ。今年2月にRIZINと契約を結んだことが報じられており、いよいよ今大会でRIZIN初登場を果たす。(2023年7月の超RIZIN02でのBellatorパートでの来日経験はあり)またRISEでスーパー・フライ級、フライ級の2階級制覇を果たしたキックボクサーの田丸辰もRIZIN初参戦。東京ドームという大舞台でMMAに初挑戦する。
RIZIN WORLD GP 2025に参戦するヘビー級のジョゼ・アウグスト、アレクサンダー・ソルダトキン、マレク・サモチェクの3選手もRIZIN初参戦。アウグストはLFA代表選手としてのGP参戦で、戦績は10勝4敗。フィニッシュ率が80%というストライカーだ。Bellator参戦時のアンソニー・ジョンソン戦では試合中に右手を負傷しながらジョンソンをKO寸前まで追い込んだこともあり、LFAサイドが「男祭りに合う」とのことで自信を持って送り出すファイターだ。
ソルダトキンを送り出すFNC(Fight Nation Championship)は2019年に設立、クロアチアをベースに南ヨーロッパをメインターゲットに大会を開催しており、石井慧も参戦したことがある団体だ。ソルダトキンはFNCと契約→RIZIN参戦&GP出場のチャンスを掴んだ形で、MMA戦績は14勝5敗。フィニッシュ率は85%と高く、軍隊格闘技の使い手でもある。
サモチェクはKSWからの参戦選手で、KSWは2015年からRIZINが協力体制を築いている、日本でもお馴染みのヨーロッパ最大の団体。サモチェクはMMA戦績7勝4敗、フィニッシュ率56%で、打撃で前に出るアグレッシブなファイトスタイルが特徴。若手の名勝負製造機と呼び声が高いという。各選手のコメントは以下の通り。
田丸辰
「RIZINファンの皆さん、はじめまして。RISE二階級王者、キックボクサーの田丸辰です。今回MMAデビュー戦で、東京ドームという素晴らしい舞台を用意してくださったRIZIN関係者の皆さん、そして僕が今ここに立てているのはRISEのキャリアのおかげなので、RISEの関係者の皆さんにも本当に感謝しています。
RISEで年間MVPとか獲って、次のモチベーションを考えた時に新しいことにチャレンジしたいなと思ってて、今回いいタイミングでMMAの話が来て、東京ドームで試合ができるってことでとてもワクワクしています。僕の打撃はRIZINに出ている選手の中でも技術だけだったら誰にも負けていないと思うんで、今回打撃でしっかりKOしたいと思っているんで、楽しみにしていてください」
平本丈
「平本丈ですね。……皆様、はじめまして。RIZINが5月……これで以上です(笑)」(※明らかに別人が会見に登壇)
富澤大智
「まずこのRIZIN男祭りに参戦できることをとても嬉しく思っています。東京ドームは僕にとって凄い夢舞台で、今から正直凄い緊張しています。僕はBREAKING DOWNに出ているんで何かと色物扱いされることが凄い多いんですけど、俺は色物じゃねえよっていう。格闘家やってんだよっていうのをこの試合に勝ったらちゃんと証明できると思ってるんで、アーセン選手、俺、別にあなたのことを嫌いとか苛ついてるとか一切ないですけど、俺、試合当日はあなたのことをぶっ殺しに行くんで、混じりっけのない殺意でお会いしましょう」
山本アーセン
「どうも、お久しぶりです。KRAZY BEE&AUGHTY HOUSE所属の山本アーセンです。自分も前回の試合からちょっと間が空いちゃって、いろいろ不具合があったんですけど、やっと完璧になって自分が望んでいるようなチームもゲットしたタイミングで、榊原さんからこの東京ドームで試合させていただけるっていう、こんな光栄なことはなくて。
今、言ってもらった通り、本当に凄え真面目に格闘技をやってて、凄え心優しいファイターだって知っているから。でも、リングの上では殺し合うのが当たり前だからもちろん殺しに来てほしいし、俺も殺す気で行くから面白い試合しようね。絶対会場で面白いバチバチな試合するんで見ててください」
ジョン・ドットソン(※代読)
「アイ・アム・バック! 5月に征矢とリマッチすることになった。前回ベアナックル・ボクシングでボコしたが、今度は俺がMMAルールで全ての武器を解禁して、真の男がどのように戦うのか見せてやる。拳だけじゃなく、ヒジ、ヒザ、テイクダウンと柔術のフルコースを堪能してもらいたい。だからみんなには5月4日、会場で俺がベアナックルボクシングとMMAで、同じ相手に勝つ姿を観に来てもらいたい。征矢、準備はできているか? 俺はできている。やろうぜ」
征矢貴
「ドットソンのコメント、本当に素晴らしいコメントだったと思うんですけど、ベアナックルファイト、前回やったんですけど、2分5Rというね、短いラウンドでちょっと決着をつけるのは僕的には短かったかなと。5分3R、15分の中で必ずどちらかが倒れる、そんな試合をしたいと思っております。これはまあ仕切り直し、というかあの日の続きを東京ドームでやりたいと思っているので、1R目からお互いに正面衝突で、こっちもヒジ、ヒザ、蹴り、柔術、タックルなんでもありで、本当に正面から迎撃したいと思っています。
必ずあの日と違った結果になると思うので、僕がKOします。ドットソンにはベストコンディションで来てほしいですね。前回フライトのトラブルがあってゴチャゴチャやってたんで、今回は早めに日本に来てもらって、ベストコンディションのドットソンと正面切って殴り合いをします。応援よろしくお願いします」
ダニー・サバテロ(※代読)
「RIZINのみんな、ダニー・“イタリアンギャング”・サバテロだ。みんなに俺が日本で戦えるということに対して、どれだけ興奮しているかわかってもらいたい。日本に来て戦うことは長年の夢だった。だが、勘違いするな。俺はただリング上の相手をボコすために来るわけじゃない。RIZINバンタム級のタイトルを狙っている。俺はRIZINのバンタム級世界チャンピオンになる。必ず実現させる。それも最高に魅せるやり方でだ。RIZINルールは世界一魅力的なルールだ。
試合が圧倒的に面白くなる。俺にとっても最高だ。目の前に立つマザーファッカー全員の頭蓋骨にヒザを打ち込めるからだ。ダニー・サバテロの試合は例外なくエキサイティングなものになる。俺は相手を精神的に折るのではなく、圧倒的に潰す。最初の獲物はシノブ・オオタだ。心を折って、ビッチ野郎を圧倒的に潰してやる。数年前に奴を日本のリングでぶっ飛ばすと約束した。その約束を果たす時が来た。日本のファンはイタリアンギャングスターの来日に備えてほしい。そして、シノブ・オオタ、覚悟しておけ」
太田忍
「(サバテロは)口悪すぎないですかね。大丈夫ですか? THE BLACKBELT JAPAN、太田です。今回復帰戦で、前回怪我してしまって、手術明けの復帰戦なんですけど、いい相手を準備していただいて、榊原社長、ありがとうございます。向こうも気合い入っていると思うんですけど、僕もやっと戦えるようになったんで、しっかり準備して、ぶっ飛ばせるように準備したいなと思います。当日は全局面で圧倒して、僕の強さをしっかり見せつけたいと思っています。サバテロをもうRIZINに出たくないなって思うぐらい、RIZINルールでボコボコにしたいと思います。
あと男祭りなんでちょっと言わせていただきたいんですけど、秋元強真の相手はまだ決まっていないんですよね、榊原さん? 動画でも観たんですけど、僕、去年の年末から今年の年始、SNS上で結構やり合っていたんですけど、一回りも違う歳下に喧嘩売られてナメられて、僕はこのままで終わりたくないんで、良かったら男祭りなんで僕は全然1日2試合するんで。サバテロのことをナメてるわけじゃないですけど、サバテロの試合前のアップ代わりに1試合組んでいただけたら。検討お願いします」
ジョゼ・アウグスト(※代読)
「皆さん、ジョゼ・アウグストです。LFAを代表してヘビー級GPに参戦します。以前、ベラトールの93kg級で戦っていた時、RIZINとの対抗戦に呼ばれると思っていましたがそれは叶いませんでした。今はヘビー級に階級を上げて、未だ負けていません。私はプロで10勝をあげて、ようやく格闘技が生まれた国・日本で試合をすることができます。私は長年日本のファンで、今回の機会をもらえて日本の文化に触れ合えること、知ること、日本のファンと会えること、非常に嬉しく思います。私の試合は必ず気に入ってもらえます。だから皆さん、必ず会場に観に来てください」
アレクサンダー・ソルダトキン(※代読)
「アレクサンダー・ソルダトキンだ。私は軍隊格闘技の達人であり、MMAの達人だ。軍隊格闘技ワールドカップで2度優勝し、世界大会のメダリストでもある。そしてロシアの軍隊格闘技チャンピオンだ。RIZINに参戦することを嬉しく思う。試合に向けての準備は万全だ。次の試合に向けて、既に2カ月半のファイトキャンプを行なっている。RIZINは非常に大きくて有名な大会で、質の高いファイターが多く、話題になる試合を組んでいる。だからここで戦えることを嬉しく思う。こ
のグランプリは私にとって大きなチャンスであり、自分の実力を発揮し、日本のファンに見せる場所でもある。日本のファンに楽しんでもらうパフォーマンスをする準備と覚悟はできている。社長にも気に入ってもらえると嬉しい。早いペースで試合を作り、前進しかしない覚悟だ。今回、快く送り出してくれたFNCに感謝したい。オーナーのトライセンさん、マッチメイカーのアンテさんがくれた機会を活かしたい。私の試合を見ている人は既に知っていると思うが、私の試合は動きが多い。打撃で飽きさせない試合を提供する。格闘技の美しい動きを見せる。RIZINの母国で戦えることを光栄に思う。そして、私の実力を評価してくれたことに感謝したい。それには素晴らしくエキサイティングで美しい内容でお返しをしようと思っている」
マレク・サモチェク(※代読)
「はじめまして、マレク・サモチェクです。世界トップ団体の一つであるRIZINで戦えることは私にとって大変名誉なことであり、楽しみなチャレンジです。武道の国である日本で、自分の試合を見せられることが待ちきれません。このグランプリで自分のホームであるKSWと、母国ポーランドを代表して戦えることを誇りに思います。KSWの実力を世界に示して、母国のみんなに胸を張れるような戦いをしたいと思っています。
私は絶対に後ろに下がらない選手です。相手が誰であろうと、不屈の魂で戦い抜く覚悟でいます。私が格闘技を始めたのは、日本で活躍したミルコを見たからです。今度、様々な歴史が作られてきたこの舞台に私が立つ番です。必ず素晴らしい試合を見せますので、みんなで歴史に残るようなトーナメントにしましょう。では、5月にお会いできることを楽しみにしています」
スダリオ剛
「こんにちは、お久しぶりです。僕の予想よりはだいぶ早くグランプリをやることになったっていうのもあるんですけど、僕としては参戦してくる外国人の決まっている3人の選手、凄くやれるのは楽しみでもあるんですけど、シビサイさん、一緒に練習させてもらっていますけど、4年前ですかね?東京ドームで負けていますし、まあ僕はまだその時は格闘技を始めて半年の時なんですけど、そこから一昨年の年末に負けた上田幹雄もいるし、リベンジしたいその2人の選手もいる。僕は非常にモチベーションが高いし、一回戦目からやっていいと思っていますし、まあやらないとは思うんですけど、決勝か準決勝かで必ず3選手に勝ち上がってもらって、しっかりリベンジを果たさせてもらえたらと思っています。頑張ります」
シビサイ頌真
「大変お久しぶりです。シビサイです。しばらく怪我でちょっと試合を休んだりしていたんですけど、今回復帰戦、5月4日東京ドームでグランプリで復帰戦できることに大変感謝しております。前回も怪我してその復帰戦が東京ドームだったので、東京ドームで復帰戦をするというのは凄く縁があるように感じました。自分が試合休んでいる間もこのスダリオ選手、上田選手がヘビー級で試合をして盛り上げてくれたおかげで、今回このようなヘビー級グランプリを榊原さんがやっていただいたのかなというふうに思っております。
自分は練習で上田選手とかスダリオ選手ともやったりもしているんですけど、試合で戦うことになったら僕たちファイター、格闘家なんで、その時は心を鬼にしてやるしかないかなと思っております。僕ももう10年以上格闘技をやってきて、ヘビー級で戦ってきて、5月4日、自分のやってきたものを全てをぶつけていけるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」
上田幹雄
「こんにちは、上田幹雄です。やっと来たという気持ちで本当にワクワクします。榊原社長、RIZIN関係の皆様、またファンの皆様、本当にありがとうございます。勝手ながら自分が日本を代表するエースとしてこのトーナメント、絶対に優勝したいと思います。僕は空手の時から日本を背負って戦って、世界も優勝して、その背負うっていうことには凄く意識が強いです。
今回のWORLD GP、他の日本人選手も参加しますが、俺が優勝すると、そういう気持ちでこの5月からの大会、3回ぶっちぎりで勝って、RIZINファンの皆様にまたヘビー級が一番盛り上がるような、そんな試合をしたいと思っています。今回のトーナメントを経て、軽い階級よりもやっぱりデカいヘビー級の試合が面白いと、そう思ってもらえるように原点回帰のつもりで戦って、自分が優勝するので、東京ドーム応援よろしくお願いします」