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【ONE86】ユースタキオとのフライ級世界戦へ向け、アドリアーノ・モライシュ「打撃でも倒せる」

Adriano Mraes【写真】裁定基準をここまで気にしないのは強さなのだろうか…… (C)MMAPLANET

25日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE86「Hero’s Ascent」のメインで、アドリアーノ・モライシュがONE世界フライ級王者ジェヘ・ユースタキオに挑戦する。

昨年6月にユースタキオにベルトを譲り渡したモライシュだが、今もあの一戦で敗れたとは思っていないことを断言。アジアでアジア人と戦うことで、ホーム&アウェイが判定結果に表れてるという判断をしている前世界王者は、だからこそフィニッシュをすると静かに語った。


──まず昨年6月にベルトを失った1戦について、判定結果についてどのように思っているのか教えてもらえますか。

「あの試合のジャッジはミスを犯した。チャトリCEOからは『ジャッジの判定は理解不能だ。勝っていたのは君だ。少しでも早く再戦を約束する』というメッセージを貰っていたんだ。もちろん、あの敗北は残念でならない。あの試合が僕のキャリアで3度目の敗北で、全てONEでの判定負けだからね。

僕は遠く離れたブラジルからアジアにやってきて、相手のホームで戦ってきた。だから常に一本勝ちを狙ってきたんだ。ああいうことが起こるから、ジャッジに勝敗を委ねてはならないと思ってね」

──あの後、ビビアーノ・フェルナンデスもケビン・ベリンゴンに敗れたことで、ONEの裁定基準は打撃重視というよりもテイクダウンに重きを置かないという現状が明白となりました。

「そんなことはないよ。先週の土曜日、ジョシュア・パシオは日本人のヨースケ・サルタのテイクダウンに負けたじゃないか。あの判定こそ、僕が求めていたモノだよ。常にプレッシャーを与え、テイクダウンを奪い続けた。パウンドも効果的だったし、サルタはジョシュア・パシオよりアグレッシブだった。

まぁタイにはムエタイがあって、日本には空手がある。アジアの国の人々がストライキングが好きなことは理解しているよ。米国にレスリングがあって、ブラジルには柔術があるけど地球の裏側のことだからね」

──……(絶句)。その考えがある限り、明日もこれまでと同じように戦うということですか。

「僕の戦い方は変わらないよ。ただ、もう少しアグレッシブに戦うかな。それに打撃で戦っても、ジェヘをKOできる。僕はコンプリートMMAファイターだから」

──この試合に向けて、仕上がりぐらいはいかがですか。

「キャンプは素晴らしかった。ATTの一員として、とてもタフなパートナーと、素晴らしいコーチの指導の下で練習をしてきたからね。

大晦日に試合があってから、日本でバケーションしているんだろうけど、それまではずっとキョージ・ホリグチと練習してきたよ。僕は柔術を教えて、彼が打撃を教えてくれる。練習が終われば一緒にランチを取り、時には釣りにもいったりしてね(笑)。

キョージの打撃は相手を倒すモノだ。チーム・ラカイのゲームとは違う。僕はそんなキョージと練習しているから、打撃戦にも自信を持っているんだ」

──つまりは全局面で自信は十分にあるということですね。

「100パーセント、ベルトを取り戻すよ」

──ではデメトリウス・ジョンソンがONEと契約したことについては、どのように思っていますか。

「P4PがONEに来ることは、凄くエキサイトしているよ。僕は6年間、ONEで戦ってきた。DJもアジアで戦うと、UFCの時とは違って少し苦労することになるんじゃないかな。ただ、世界のベストファイターがアジアにやってくることは大歓迎だよ。

UFC王者のDJが来て、タツミツ・ワダはDEEPチャンピオンだ。彼らの参戦がONEのフライ級をより力強くし、エキサイティングな試合を増やすことになる。そしてワールドGPも開かれることになった。ATTには本当に多くのチャンピオンやファイターがいるけど、最近では『ONEは凄いな。戦ってみたい』という言葉をよく聞くようになったんだ。

そんなONEで戦い続けるためにも、明日の試合で僕はチャンピオンに返り咲く。そのためにタフなチームメイトと厳しいトレーニングをしてきたのだから。もう、準備はできているよ」

■ONE86対戦カード

<ONE世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
[挑戦者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
ローウェン・タイナネス(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
和田竜光(日本)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファディ・カレッド(チュニジア)
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ライニア・デリダー(オランダ)
ファン・ロン(中国)

<キック・バンタム級/3分3R>
ジョシュ・トナー(豪州)
秋元皓貴(日本)

<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
ブラウン・ピーナス(オランダ)
バングプリーニ・ペッチインディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
イ・スンジョン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
エリアス・マムーディ(アルジェリア)
小笠原裕典(日本)

<キック・バンタム級/3分3R>
モハマド・ビン・マフムード(マレーシア)
鈴木博昭(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
エギー・ロステン(インドネシア)
ヒマンシュ・コシィック(インド)

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