【ONE86】和田竜光と対戦、ダニー・キンガド「勝ってフライ級トップファイターだと証明させてもらう」
【写真】若々しく、凛々しく、そして野性味タップリなダニー・キンガド (C)MMAPLANET
25日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで行われるONE86「Hero’s Ascent」。同大会ではダニー・キンガドが和田竜光を母国で迎え撃つ。
23歳のキンガドは前ONE世界ジョシュア・パシオを並ぶ、チーム・ラカイの新世代ファイターで、9月に若松佑弥を破ったことでそのウェルラウンダー振りも知られることになった。
和田という日本を代表するフライ級ファイターとの対戦に絶対の自信を見せるキンガドに、散打の経験から得られるアドバンテージとGP出場に賭ける想いを尋ねた。
──明日、和田竜光選手と戦うダニーです。朝早く(※マニラ時間の午前8時、朝食前にインタビューは行われた)から、ありがとうございます。
「うん、まだ眠いね(笑)。でも、もう100パーセント準備はできているから問題ないよ。9月にユーヤ・ワカマツに勝った直後から、次の試合に向けて備えてきたから」
──若松佑弥選手に勝利した試合で、ダニーは日本のファンにショックを与えました。
「ワカマツはタフな相手だったけど、彼にとっても僕はタフだったと思う。そしてゲームプラン通りに戦えたよ」
──パンチでダメージを与えられましたが、バックマウントを奪いRNCを仕掛け、テイクダウンでも優りました。
「テイクダウンをたくさん決めることができたね。僕はMMAファイターだから、テイクダウンができたことで驚かれても困るよ(笑)。打撃だけでなく、柔術とレスリングもずっと練習してきたんだ。どんな状況でも戦えるよ」
──散打の蹴りをアジャストして、ヒザへの関節蹴りとして使っていました。アレは危険な攻撃です。
「そうだね(笑)。ケビン(ベリンゴン=ONE世界バンタム級王者)が、あの蹴りを教えてくれたんだ。サイドキックの応用だし、しっかりと試合で使うことができた」
──散打の技術が、MMAに役立っているということですね。
「MMAに転向する前はずっと散打をやっていたし、色々な経験をしてきたよ。散打の長所はとにかく素早く動くこと。散打は蹴り主体で、ポイント制だからスピードと正確な蹴りが要求されるんだ。そこにテイクダウンも加わっているから、とてもMMAに役立っているよ。
散打の蹴りはジャブのような役割を果たし、パンチより距離があるから間合いをコントロールできる。それにパンチは当たっても1Pでキックの配点が高かった。だからキックのコンビネーションが多彩で、精度とヒット数で争われる散打の経験が生きていることは確かだよ」
──和田選手はオールラウンダーですが、どのようなイメージを持っていますか。
「リース・マクラーレンと戦った時の柔術の強さが印象に残っている。でも、僕も同じように動ける自信があるよ」
──ところでこの試合はフライ級ワールドGPではありません。9月に勝利した若松選手がGPに出場し、デメトリウス・ジョンソンと戦います。この件で納得いかないという気持ちは?
「なんだろうね……なぜユーヤがGPで戦えて、僕とタツミツ・ワダの試合がGPでないのかは理由が分からないけど、ONEが決めたことだから文句はいえないよ。だからこそ、この試合はとても重要で、ワダに勝ってGPに出場するために必死にトレーニングを積んできたんだ」
──日本のファンに再びショックを与える自信がありそうですね。
「とにかくガンガン攻めて、この試合に勝ち……僕が既にフライ級のトップファイターであることを証明させてもらうよ(笑)」
■ONE86対戦カード
<ONE世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
[挑戦者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
<ライト級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
ローウェン・タイナネス(米国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
和田竜光(日本)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファディ・カレッド(チュニジア)
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ライニア・デリダー(オランダ)
ファン・ロン(中国)
<キック・バンタム級/3分3R>
ジョシュ・トナー(豪州)
秋元皓貴(日本)
<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
ブラウン・ピーナス(オランダ)
バングプリーニ・ペッチインディーアカデミー(タイ)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
イ・スンジョン(韓国)
タン・カイ(中国)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
エリアス・マムーディ(アルジェリア)
小笠原裕典(日本)
<キック・バンタム級/3分3R>
モハマド・ビン・マフムード(マレーシア)
鈴木博昭(日本)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
エギー・ロステン(インドネシア)
ヒマンシュ・コシィック(インド)