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【ONE FF116】三浦彩佳、和田竜光、箕輪ひろば揃い踏み in ルンピニー。箕輪×イ・スンチョルは期待度◎

【写真】この試合は非常に楽しみ。そして箕輪としても、存在感を示すことができる相手ではないだろうか (C)MMAPLANET

20日(金・現地時間)、ONE Championshipより7月18日(金・同)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FF116に三浦彩佳、和田竜光、箕輪ひろばが出場することが発表されている。
text by Manabu Takashima

3月の日本大会以降、なかなか日本人MMAファイターの試合が組まれていなかったONEで、既に同大会の出場が決まっていたキックの与座優貴と三浦、和田、箕輪と日本人4選手のルンピニー揃い踏みが実現する。


現在4連勝中、そして2試合連続ボーナス獲得と今がピークと言わんばかりに輝いている三浦の相手はコロンビア人ファイターのジュリアナ・オタロラだ。キャリア3勝のオタロラはYouTubeでデビュー戦が確認できるが、組んでクリンチからテイクダウンを奪うと、バックを取ってRNCで早々にタップを奪っている。

とはいえ、この1試合&2年前のオタロアの動きでは三浦は相当に有利な試合になることが予想される。が、2年は決して短くない。キャリアの早期にあるファイターだけに、全く別人になっていることもあり得るだろう。

1月のサンジャル・ザキロフ戦の敗北以来の実戦となる和田は、またもウズベキスタン人とのマッチアップとなった。アバスベク・ホルミルザエフは12勝2敗で、ONE FFで6勝1敗と実績を積んできた。そのONE FFでの勝利は全てフィニッシ決着となっている。

ホルミルザエフは打撃ではカーフを効かせ、カウンターのヒザ蹴りと伸びやなか動きとともにボディロックからの相手の腰をコントロールしてのテイクダウン及び、バック奪取も得意としている。コントロールの際の密着ぶりは非常にタイトで、サブミッションの仕掛けはスピーディーだ。

試合間隔は空いても、日々の練習で整っている和田

和田としてはザキロフ戦に続き、相当な猛者と戦うこととなった。

とはいえ、彼がMMAを戦い続ける理由は強い相手と戦うことでホルミルザエフは申し分ない相手といえるだろう。そのホルミルザエフのONE FFでの一敗は、他の試合とは対照的にテイクダウンから攻め込まれ、封じ込まれた上での判定負けだった。それでも極めさせないファイトはできていたホルミルザエフだが、ザキロフ戦でも押し切られたものの敵わないという印象はまるで残していない和田だけに、最初にペースを握れば、ホルミルザエフにとって悪夢といえるピクチュル・シュニシュビュク戦の再現もあり得る。

和田と違いザキロフ戦をファイトウィークに交通事故に遭い、不慮の事故といっても過言でない鞭打ちで欠場した箕輪は、昨年7月以来のファイトを迎える。対戦相手のイ・スンチョルは2023年12月と2024年3月にGladiatorに出場経験があり、澤田政輝戦、モンゴルのツェルマー・オトゴンバヤル戦と連勝していた。

戦績9勝1敗のイ・スンチョルは打撃でKO、ダメージのある相手をパウンドやRNCで仕留めるアグレッシブさが信条のK-MMA最軽量級の実力者だ。同時にインファイトで相手の攻撃を受け、そのリカバリーも攻撃あるのみというイ・スンチョルだけに、箕輪としてもノンストップで手が合う相手といえる。打・倒・抑・極、その間の接点とあらゆる部分で真っ向勝負が期待できる一戦といえるだろう。

ムエタイに向けてではあるが、チャトリ・シットヨートンCEOが「ただアグレッシブなだけでなく、テクニカルで美しいファイトにボーナスを出す」という発言が聞かれているだけに、日本勢には好機到来といえる。そして11月に今年2度目の日本大会が決まったONE。3月のキック祭りでは出場枠を手にできなかった日本人MMAファイター、意地の見せどころだ。

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