【KDS S03】準決勝進出4名が決定!! そして、噛み合わない青木とルミナ……
【写真】準決勝進出決定の4選手。左から平田樹、MIO、あい、古瀬美月 (C) AbemaTV
20日(土)、AbemaTVのリアリティTVショー=格闘代理戦争3rdシーズンのトーナメント1回戦4試合が、東京都世田谷区のTMCで行われた。
優勝賞金300万とONEの出場権がかかった女の戦い。青木真也推薦の古瀬美月、佐藤ルミナ推薦のMIO、KRAZY BEE推薦のあい、石浦将とアドバイザーの宇野薫がトライアウトから選んだGaru chan、菊田早苗推薦の梅原拓未、V.V Mei選手推薦の上野みずきと、トライアウトで選に漏れた平田樹を桜井マッハ速人が担ぎ出し、さらにトーナメント当日に正体が明らかになるという秋山成勲が推薦する韓国人女子選手の8名が、5分2Rでヒジ打ち禁止のMMAトーナメントに挑んだ。
<KDS03T1回戦50キロ契約/5分2R>
古瀬美月(日本)
Def.1R1分10秒by 腕十字
Garu chan(日本)
突進したGaru chanに前蹴りを入れた古瀬は、組みついてきたところをすかしがぶる。Garu chanはすぐに立ち上がってケージに押し込もうとするが、古瀬は払い腰でテイクダウンを奪うとサイドからマウントに移行する。ブリッジでエスケープを測ったGaru chanの左腕を取り、古瀬は一気に腕十字を極めた。
「一本勝ちしたことなかった」と古瀬が涙を見せると、青木の眼にも光るモノが……。それでも、らしく、「マッハと菊田が大嫌い」と古瀬に強要する青木だった。
<KDS03T1回戦50キロ契約/5分2R>
あい(日本)
Def.1R4分07秒by 腕十字
上野みずき(日本)
走って間合いを詰めた上野に対し、あいは間合いを取り直しサウスポーの構えから組みにいく。上野は右を当てるも、あいがケージに押し込んで首投げを狙う。腰にしっかりと乗せて投げ切ったあいは袈裟に取り、右腕を極めつつパンチを入れる。上野がケージを蹴って立ち上がると、すぐにあいが胸を合わせる。ボディロック&大内刈りでテイクダウンを仕掛け、ダブルレッグに移行したあいがテイクダウンに成功する。
ここから鉄槌を連打したあいが、上野の足を捌いてパス。さらに頭を跨いで腕十字で一本勝ちを決めた。あいは「1Rで終わった」と笑顔を浮かべ、矢地祐介は「あいちゃんらしい試合」と勝利を振り返った。
<KDS03T1回戦48キロ契約/5分2R>
MIO(日本)
Def.2R4分12秒by TKO
梅原拓未(日本)
タッチグローブから始まった一戦は、MIOが右を当てるが梅原がケージに押し込んでテイクダウンを奪う。サイドを取った梅原は上四方に。ワキをすくわれないよう努めたMIOだったが、サイドに戻られてからマウントを奪われる。パンチにもケージを蹴って逃げようとするMIOは、ブリッジで上へ。ガードを取った梅原は腕十字を狙うもMIOが鉄槌を落としていく。左腕を取られながら、鉄槌を落とすMIOはヒジを抜いてスタンドに戻ることに成功した。
組んでくる梅原をすかし、右ロー、ワンツーを放つMIO。さらに左前蹴りを見せ、右ストレートを打ち込む。打撃のレベルは他の参加者と比較にならないMIOが、ワンツー、右ハイを繰り出す。ヒザも被弾した梅原が、前に出てケージにMIOを押し込みボディロックからバックに回り、前方にテイクダウンを決める。梅原はサイドからマウントを取り、ブリッジのMIOに腕十字を狙う仕種を見せつつパンチへ。残り10秒で腕十字を狙ったが、クラッチしたMIOが逃げ切った。
2R、左目を気にする梅原に対し、MIOが左ジャブから右ローを繰り出す。さらに左フックを当てると、前に出て来た梅原に右を合わせる。シングルには練習の成果を見せて足を引いてかわしたMIOがロー、梅原がなかなか前に出られなくなっていく。MIOはローを続け、左ジャブをダブルで振り、ワンツーを繰り出す。MIOが圧力を高め、右ミドルハイ。ケージを背負った梅原に右ロー、左ジャブを放つ。組めない梅原にワンツー、さらに右から左をヒットさせたMIOが思い切り右ストレートを打ち込む。
下がる梅原を追いかけ、MIOが右フックを打ち込み右ストレートへ。残り1分、間合いを取り直した梅原は、ワンツーを3度纏められスタンディングでTKO負けとなった。ケージを下りても、梅原は最後まで左目が気になっていたようだ。
「初めてのMMAで危ない場面がほとんどでしたが、最後はシュートボクシングの打撃で何とか勝てました」とMIO。佐藤ルミナは「得意の打撃につきるけど、セコンドの言うことを絶対に聞かない。声が青木選手みたいになって」と笑いを取ったが、これに青木は『お前、俺の名前出すのか』と噛みつく。ここでルミナは「カメラの回っていないところで。次、続けて」とかわす一幕が見られた。
<KDS03T1回戦52.2キロ契約/5分2R>
平田樹(日本)
Def.2R3分18秒by 腕十字
パク・ボヒョン(日本)
入場と共に名が明らかとなった秋山成勲推薦のパク・ボヒョン。フックの連打で前に出たパクが組みつくと、平田は背負い投げから袈裟で抑える。パンチを打ち、逆側に回ってまたも袈裟からパンチを落とす平田は、ポジションを移動しようと体を浮かすと、パクがスタンドに戻る。平田は直後に背負いで投げる。パクはここもすぐに立ち上がったが、3度目の一本に相当する投げを許し、ついには下になりクローズドガードを取る。
腕十字を仕掛けるパクに対し、もう一方の腕を差しこんでクラッチを組んだ平田は正面に回って腕を引き抜く。ここで平田はサイドから頭を跨ごうとすると、さらにクルスフィックスへ。顔面にパンチを落とされたパクは、パクが足を戻すと平田はここでも袈裟固めの態勢に。足を胴に回してバックを伺うパクに対し、平田は胸を合わせガードの中に納まる。このまま平田は十字を防ぎつつ初回を戦い終えた。
2R、パクがまず右を放つ。左ミドルに組みついた平田は、ここも背負いで投げ切る。平田はサイドで抑え腕関節を狙いつつ上四方へ。さらに横四方から頭を跨いてキムラを狙う平田に対し、パクが体を起こして亀になる。強引に持ち上げてパクの背中をマットにつけさせた平田は、頭を跨ぎ直してキムラに再チャレンジ。頭がすっぽぬけてしまったが、直後に腕十字に移行した平田は、パクのクラッチをはがし右腕を伸ばしてタップを奪った。
「一番注目される試合なので、勝たないとダメだと思って。絶対に勝ってONEに出たい」と平田。マッハは「オメデトウ。平田樹劇場の幕開けです」と、ごくごく普通にコメントした。ここで観戦に訪れたファンも期待していただろうが、青木の絡みはなし。青木は「カメラのないところってなんだよ」とルミナの対応に不満顔で、エンディングのためにケージに再登場してなお、ファンの前ですら周囲に「考えろよッ!!」とぶちまけていた。ドキュメンタリー番組で撮影の対象になっているルミナと、リアリティTVショーとして番組を回そうとする青木。両者の姿勢の違いが如実に表れた噛み合わなさだった──。
なおトーナメント準決勝は11月24日(土)に再びライブ中継として配信され、今回の収録終了後に行われたくじ引きの結果は3日(土)に放送される。なお1回戦では48キロから52キロまで契約体重に幅が見られたが、準決勝からは統一された体重で試合は組まれるとのことだ。