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【Pancrase300】豪州二冠ベイルと再起戦を戦う、佐藤天「目標は変わっていない。自分のペースで戦う」

Takashi Sato【写真】穏やかな表情、静かな言葉の裏に並々ならぬ闘志が感じられた佐藤 (C) MMAPLANET

21日(日)に江東区スタジオコーストで開催されるPancrase300で、佐藤天がニュージーランドのマット・ベイルとメインで相対する。

7月には満を持して挑んだグライコ・フランサとのウェルター級KOP王座決定戦で逆転の一本前けを喫した佐藤が、豪州MMA界でXFCとHEXという2つの団体でウェルター級チャンピオンになったベイルと再起を掛けて戦う。

現在進行形のチームメイト達と汗を流し、自分を創り上げて来た佐藤は、「相手のことは研究したけど、見過ぎず自分のペースで戦うことが大切」と試合に向けて語った。


──計量を終えて今の心境を教えてください。

「今はリラックスしています。一度、顔を見て一瞬ピリッとして後はリカバリー。いつも通りですね。もう水が飲めるので、リラックスできています」

──タイトル戦で敗れてからの再起戦となります。

「モチベーションが下がることはなかったですけど、やっぱり再起戦なのでピリピリは少ししていたかもしれないです」

──敗北を引きずっていたことはありますか。

「う~ん、まぁ勝負を賭けて出し切った結果なのですが、あと一歩が何で届かないんだよという気持ちには少しなっていたところはあります。ただ、そこが自分の弱さだったので強くなるしかない。気持ちを切り替えることはできました。トライブで一緒にやっている皆が、(若松)祐弥もそうですけど勝ってきても、ここ一番で躓いたり、まだ突き抜けた存在がいないなかで、失敗しても上を目指しています。自分たちはまだこれからだと思うので、一緒に練習させてもらっている青木さんに近づけていけるようなチームになっていきたいですね」

──今回の相手は豪州MMA大会の2冠王で、UFCを目指すと公言しているマット・ベイルです。

「そこは嬉しかったです。それだけ強い選手を呼んでくださるのは、自分に期待してくれていると捉えました。自分もまだUFCで勝てる選手になるという目標は全く変わっていません。そこは全然変わっていないので、やはり強い選手と戦っていく必要があると思っています。

単純にそういう強い選手と戦えることが有難いです。ただしタイトルマッチで戦ったグライコ・フランサもそうですし、今回のベイルにしてもここで負けているとUFCに行っても勝てないです」

──ベイルの戦いにはどのような印象を持っていますか。

「アグレッシブですね。ただし蹴りの距離は長いけど、パンチは短いとか穴はある選手だと思います。アグレッシブですが、休む時は休みますしね」

──蹴りを使うと、重心が高くなるように見受けられました。

「そうですね、見やすい相手ではあると思います。ただし、思い切りが良いのは怖いです。攻撃は単発なんですけど。それにあの姿勢の蹴りも日本人選手だったら威力はないと思うのですが、やはりパワーが違うので効くかもしれないですし。パンチも巧くないけど、当たると凄く拳が堅いかもしれない。組みも……特別上手い選手ではないですが、力はありそうですし、触ってみないと分からない所だらけです。そこには気を付けて練習をしてきました。

自分のペースで戦うと相手のことも見えてくると思うので、相手のペースにならないで自分で作って戦いたいですね。研究してきたので、相手のやることを見て戦うこともできますが、合わせ過ぎずに自分のペースを崩さずに戦います。合わせていると、ベイルは調子づいてくるようなタイプの選手だと思うので。動きが止まったところでも見合ったりせずに、必ず自分のペースに持ち込んで戦います」

──では改めて意気込みのほどを宜しくお願いします。

「求められているのは勝利だけです。自分がこれから先、上を目指していく上でUFCに出られるかどうかっていう選手に連敗はできないです。とにかく勝つます。勝ちに拘る……勝ちにしがみつく姿勢を応援してくださる皆さんには見てほしいです」

■ Pancrase300計量結果

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天: 77.4キロ
マット・ベイル: 77.05キロ

<フェザー級/5分3R>
カイル・アグォン: 65.8キロ
田中半蔵: 66.05キロ

<ライト級/5分3R>
高橋Bancho良明: 70.3キロ
ルシオ・アブレオ: 70.7キロ

<REBELSルール58キロ級/3分3R>
古谷野一樹: 57.9キロ
栗秋祥梧: 57.2キロ

<ライト級/5分3R>
冨樫健一郎: 69.9キロ
上迫博仁: 70.45キロ

<ウェルター級/3分3R>
奈良貴明: 77.0キロ
中村勇太: 77.45キロ

<バンタム級/5分3R>
ヒロ・ヤマニハ: 61.35キロ
金太郎: 61.55キロ

<フライ級/3分3R>
倉岡幸平: 57.15キロ
和田教良: 56.8キロ

<フェザー級/3分3R>
アング・シン: 65.6キロ
小島勝志: 66.2キロ

<フェザー級/3分3R>
TAG: 66.05キロ
斎藤拓矢: 655キロ

<バンタム級/3分3R>
平田純一: 61.6キロ
大谷啓元: 60.95キロ

<フライ級/3分3R>
水谷健人: 56.75キロ
三澤陽平: 57.0キロ

<フライ級/3分3R>
廣中克至: 57.05キロ
岡野竜己: 56.1キロ

<フライ級/3分3R>
渋谷和樹: 56.6キロ
立花恵介: 56.5キロ

<ストロー級/3分3R>
御代川敏志: 52.4キロ
宮澤雄大: 52.6キロ

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