【ONE77】2勝目を目指し、アルバレスと対戦する関西最強=竹中大地─02 ─「しっかり勝ちます」
【写真】一つ一つ進める組み技。スクランブル全盛時代に、自分を持っている (C)MMAPLANET
8日(土・現地時間)、中華人民共和国は上海のパオシャン・アリーナで開催されるONE77 「Beyond the Horizon」で、ローマン・アルバレスと対戦する竹中大地インタビュー後編。
関西の実力者、無敗のバンタム級戦士の1日をAmeba TVが制作するドキュメンタリー番組= ONE DAY が追った。
竹中は自ら理想とするMMAとは。そして、今ONEでやるべきことを話してくれた。
<竹中大地インタビューPart.01はコチラから>
──一本と反則勝ち、勝利は勝利ですが印象が違ってしまうのが惜しいです。
「復帰戦やったし、取り敢えず白星というのは大前提だったので、そこはどんな形であれクリアできました。ただし、フィニッシュは必要やったと思うので、次の試合はしっかりと勝ちたいです」
──その次の試合、対戦相手がローマン・アルバレスです。ONEではレアンドロ・イッサに肩固めで敗れています。何か突出した部分はなく、動き回るアグレッシブな選手というイメージがあります。
「思い切りの良い動きをしますよね。実際にイッサも一発貰っているので、試合の入り方とか大事になってきます」
──あの一発を入れて、すぐに取られるというのはまた脆さの表われかとも。もちろんイッサの寝技が強いというのがあるのですが。
「イッサは寝技が本当に強いので、それは参考になるかといえば分からないのですが、直ぐに取られたということは隙があるのかと思います」
──上海大会はリング使用です。
「ハイ、オファーを貰った時からそれは聞いていました。リングかケージかというのは、それほど意識していないです。スクランブルは少なくなり、しっかりと背中をつけた寝技が増えるかと思います。結果、ブレイクが早くなる可能性もあるので、先手を取って動いて相手を付き合わせたいです」
──そのための練習をここパラエストラ東大阪のプロ練習でやっていると。
「今日は自分のために堅く、堅くやっていました」
──岸本泰昭選手がストラッサー起一選手の次に組み力が強いと言っていました。
「それはないと思いますよ(笑)。大袈裟に言ってくれていると思います。それはないです」
──自己評価は常に高くないですね。
「戦績ほどの選手ではない、それを常に思っています。まだ自分が思い描いている組み技には行っていないです。階級が違ってもしっかりと相手をコントロール、制圧できるスキルを身につけたいです」
──ではスクランブルになること自体が本意でないと。
「ハイ。僕は一手ずつ駒を進めていくような組み技を意識してやっている。だからどんな相手でも一つずつ段階を踏んでいけば、自分の形になる。そういう組み技を目指してやっています。
もちろん、ガチャガチャ動く練習もやっているのですが、自分が目指すスタイルは一手ずつ進めていくものです。ひっくり返されることなく、ハーフで削るとかして自分の形にしていきたいです。その一方でスクランブルになっても、僕が最後に取る。そこは妥協せずに練習していますけど」
──ONEのレフェリングは大会によって、ブレイクのタイミングが違うようにも感じます。
「そうですね。なので、その時の状況に合わせて動いてく必要があると思っています。相手のタイプに合わせて自分の動きを少し変えたりしますけど、自分のスタイルというものは大切にしていきたいです」
──その対策は誰と練っているのですか。
「それは所属しているパラエストラ和泉の吉岡(広明)先生と話をして、仕上げています」
──吉岡さんとは、どのような練習をしているのですか。
「吉岡先生とスパーリングはそれほどしないのですが、和泉のジムでは打撃ができる人、組み技ができる人がいるので1分間グラップリング、3分間シュートボックス、また1分間グラップリングと入れ替わりながらの5分間を3Rこなすような感じでやっています」
──これは2年前に初めて竹中選手にインタビューをさせてもらった時のデジャブかと思うほど、同じ内容の練習を続けているのですね(笑)。
「そうですね(笑)。試合前の泉の練習はそういう感じで作っています。和泉の練習とプロ練習、打撃もキックボクシングのジムに行っている──あの頃と変わりないです」
──そんななか実はONEの日本大会の会見にやってきたビビアーノ・フェルナンデスに話を聞いた時に、竹中選手のことは知らない。上がって来てから考えるとまるで意に介していなかったです。
「それはそうだと思います。僕もONEと契約するときにビビアーノ選手を意識するところまでなかったですし。今もまだ、そこに届くのかっていうところなので。自分の力をONEで証明していく必要があります。
タイトルマッチにこぎ着けるまで結果を残して、証明していかないといけないと思います」
──そのためにもローマン・アルバレス戦、良いリザルトが残る結果を期待しています。
「ハイ、しっかりと勝ちます」
■ONE77対戦カード
<ONE世界女子ストロー級選手権試合(※56.7キロ)/5分5R>
[王者]シィォン・ヂンナン(中国)
[挑戦者]サマラ・サントス(ブラジル)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ホノリオ・バナリオ(フィリピ)
アミール・カーン(シンガポール)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)
クリスチャン・リー(米国)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
オグニエン・トピッチ(セルビア)
トゥカートン・ペットパタヤイ(タイ)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ローマン・アルバレス(北マリアナ諸島)
竹中大地(日本)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ハン・スハオ(中国)
ステルゴス・ミッキオス(ギリシャ)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
パイコス・ユースフ(キプロス)
ハン・ジィハオ(中国)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チャン・レイ(中国)
モハメド・アイマン(マレーシア)
<キック73キロ契約/3分3R>
ダニエル・ドーソン(豪州)
ムスタファ・ハイダ(イタリア)
<キック・フライ級/3分3R>
ハキーム・ハメック(フランス)
小笠原裕典(日本)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
パット・ソダ(カンボジア)
エルピトゥア・セレガル(インドネシア)