【Arzalet FCG03】詳細レポート マルキーニョス、大石ら小気味いい試合の連続で韓国での反応は上々
【写真】腕十字で難敵といっても良いイタロに完勝したマルキーニョス。9月のキルギス遠征は実現するのか (C)JUNG SUNG-WOOK
7日(土・現地時間)、韓国ソウルのカンナム区クラブ・オクタゴンでREAL初の韓国大会Arzalet FGC03が開催された。
Text by Choi WooSuk
REALウェルター級王者マルコス・ソウザは急遽出場となったイタロ・コンサルベスとメインで対戦した。意外にも打撃で攻めてくるイタロに対し、序盤はペースを狂わされた感もあったマルキーニョス。下になる場面も見られたが、イタロの飛びヒザにシングルレッグを合わせてトップを取ることに成功する。
ガードを取るイタロに対し、パウンドを落とすマルキーニョスはパスからニーンベリーに。左スネをイタロの胸に置いて殴っていたマルキーニョスは、ラウンド終了間際に一気に腕十字を極めて、場内を驚かせた。
大石真丈はMMA初戦のベ・ジョンムンと対峙し、少し様子を見ると即テイクダウンへ。倒されたベ・ジョンムンが、スクランブルから逆にテイクダウンでリバーサルを狙ったところ、ケージを背にした大石は、ギロチンから引き込んでタップを奪った。
体重オーバーとなったクレバー・ルシアーノは開始早々、レスラーのケビン・パクの左フックでフラシュダウンを奪われる。余裕のパクは立ち上がったルシアーノはタッチグローブ。この機にテイクダウンを仕掛けたルシアーノは、スプロールされる。直後にフックとアッパーのコンビネーションを打ち抜かれたルシアーノが2度目のダウン──レフェリーが試合を止めた。
ルシアーノの教え子リカルド・ディアスはキム・ウジェに組みついて、バックに回るとRNCで落として見事な一本勝ち。師匠と明暗が分かれる結果に。
キム・ウジェと共に韓国勢のなかで注目されていたミン・ギョンチョルはファン・ドユンとの打撃戦を展開中に、ローキックを急所に受けて試合続行ならず。この勝負はノーコンテストミン・ギョンチョルの反則勝ちとなった。
セミでは現地で注目度の高かった朝鮮族のレスラー=ファン・シンガンが、打撃系のイ・ギョンソップと戦い、2ラウンド開始直後に左ミドルでレバーを蹴り抜かれTKO負けを喫している。
真っ向勝負が続き、小気味いいファイトが連続したことで初進出となった韓国で、ローカル・ファンの受けも良かったアルゼルト、継続開催がなるのか注目されるところだ。
■Arzalet FGC03試合結果
<84キロ契約/5分2R>
マルコス・ソウザ(ブラジル)
Def.1R4分58秒by 腕十字
イタロ・ゴンサルベス(ブラジル)
<ライト級/5分2R>
イ・ギョンソップ(韓国)
Def.2R0分07秒by TKO
フアン・ジンカン(韓国)
<フェザー級/5分2R>
ケビン・パク(韓国)
Def.1R0分41秒by TKO
クレバー・ルシアーノ(ブラジル)
<バンタム級/5分2R>
大石真丈(日本)
Def.1R1分05秒by ギロチンチョーク
ペ・ジョンムン(韓国)
<ウェルター級/5分2R>
ジョン・ジェイル(韓国)
Def.3-0
エリック・マイケル・フォート(米国)
<バンタム級/5分2R>
リカルド・ディアス(ブラジル)
Def.1R1分44秒by RNC
キム・ウジェ(韓国)
<フェザー級/5分2R>
ミン・ギョンチョル(韓国)
DQ
ファン・ドユン(韓国)
<ヘビー級/5分2R>
キム・ミョンファン(韓国)
Def.2-1
リュウ・ギフン(韓国)
<OPフライ級/5分1R>
チェ・ジョンビン(韓国)
Def.3-0
チョ・ヒョクタック(韓国)
<OPライト級/5分1R>
シン・ユソップ(韓国)
Def.1R0分32秒by TKO
パク・フサン(韓国)