【DEEP83】モンゴルの豪腕アマルサナーの相手は、BRAVEのレスリングエリート=武田光司に決定
【写真】クラシカル・ストライカー×レスラー対決。これからの選手同士の国際戦の潰し合いだ(C)DEEP
12日(月)、DEEPより4月28日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP83 IMPACTに来襲する蒙古軍団のエース格=ツォゴーフ・アマルサナーの対戦相手が、BRAVEの超新星=武田光司になることが発表されている。
キャリア3戦ながら、その全てがフィニッシュというアマルサナーは、モンゴルのボクシング選手権で3位、士道館空手、キックボクシングで実績を持つストライカーだ。オーソの構えから左リードフック、右もやや外から入り気味のパンチで的確にアゴを打ち抜く。振り回すという風でない質のパンチャーで、相手の動きに合わせたカウンターも得意としている。
対する武田は昨年2月にBRAVE入りを果たした選手で、8月のプロデビュー戦から半年で4連勝という結果を残す。レスリングの名門・埼玉栄高校の主将を務めた武田は専修大学を経てプロMMAファイターの道に進むことになった。JOCカデット、インターハイ、高校生選抜ではフリー、さらに全国高校生グレコローマン、国体(少年部)とグレコでも世代別で日本一に輝ている。大学進学後も全日本学生でフリーは86キロ、グレコは75キロで3位に入るなど、武田はレスリングベースの国内MMAファイターにおいて群を抜いた結果を残している。
これまでのMMAでも亀になった相手をグレコ流の俵返しで持ち上げるなど、レスリング色の強いファイトを展開してきた武田。徹底的にコントロールし、柔術と融合させたポジションから腕十字でフィニッシュという進化も実戦のなかで見せている。当然、アマルサナー戦の焦点はテイクダウン&コントロールとなる。アマルサナーもシングルを切り、ダブルをスプロールしてがぶるという動きをこれまでのMMAで見せており、打撃一辺倒のファイターではない。
もちろん、武田のような生粋のレスラーのテイクダウンを切れるかというのは別の話になるが、武田もまたアマルサナーのような一発で効かせることができるパンチャーに対し、如何に自分の距離、タイミングで組むことができるのは未知数だ。5分×3Rという試合タイムとケージとともに、ストロングポイントがハッキリしており、成長段階にある両者の対戦は相手の得意分野に対する耐久力が鍵を握ることになりそうだ。